ブログ
2006年4月16日

与えられた敷地を余すことなく使う

カテゴリー: ピスカリア


写真に写る簾の数センチ先は、もうお隣さんの土地。
ということは、窓から手の届くすぐそこに敷地境界線がある。
本来ならば敷地の「余白」となる部分である。
しかしそこに目隠しも兼ねてパーゴラを作り、簾を掛け、植木を置くと、「余白」をさらに向こうの空間として感じることができる。

ピスカリアの建物が建つ敷地面積は、実は70㎡ない。
決して広くはない。
しかしそれをいかに広く豊かに感じさせることができるか、これは私たち‘たてものや’に課せられた使命であろう。

小さい面積は面積で、建築は楽しい。
むしろ空間を豊かにするために、思いがけない発想が生まれたりもする。