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2008年6月5日

中学校で特別授業

カテゴリー: 今日のできごと


地元の中学校が企画した
「ふれあい体験活動」の一環で、
「日本の建築技術」についておよそ2時間半、
中学生対象に授業を行う
機会をいただきました。

ここのところ、子どもたちを対象に、
建築文化を伝えていきたい、という想いが
こうして実を結ぶ機会が増えてきて、
実にうれしいかぎりです。

今回は、
木の話、家の話に関する座学とともに、
伝統的な仕口、継手の原寸大模型を披露、
(これ最近大活躍)
そして体験活動を盛り込みたいと
学校側から要請を受けましたので、
4寸角の端材をたくさん持ち込み、
子どもたちにそれをノコギリで
切ってもらいました。

単純に木を切る、という作業でしたが、
子どもたちは一心不乱にノコギリを引き、
あっち曲がったりこっち曲がったり、
四苦八苦しながらも、
何とか切り落とすことができました。

実際にこうして切ってみることで、
真っ直ぐに、しかも手早く切ることのできる
大工さんはすごいなー、と感じることが
できたのではないかと思います。

さて「ふれあい体験活動」とは、
中学校の、地域ぐるみで
子どもたちを育てていこう、
という理念の一環として
行われているもので、
地域の人たちがその日‘先生’となって、
授業を行う、という試みです。
今回は講座数が16、
事業の内容は、
郷土史、田植え体験、百人一首、
国際交流、鎌倉彫、登山、和楽器…、
と実に様々です。

子どもたちも
こうした試みを楽しみにしているようで、
一方で今日‘先生’となった方々数人と
少し言葉を交わしましたが、
私たちのほうもそんな子どもたちを相手に
楽しく関わることができ、
打てば響く感性を持つ子どもたちから、
若さをいただいたような気がします。

またこうして、
中学生の子どもたちとふれあうことにより、
身近な存在として親しみを感じるようになりました。

ここの中学生は、
これがまた実に、
気持ちいい子どもたちなのです。
その象徴の一つが、
ここの子どもたちはみんな、
校内で会う人会う人
元気にあいさつしてくれます。

これも中学校の校長先生をはじめ、
学校の先生方の教育に対する情熱の賜物です。

「ふれあい体験活動」は、その情熱の現れの一つで、
実にすばらしい取り組みだと思いました。