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2006年4月2日

京都のまちを徘徊〜土壁を見る〜

カテゴリー: 今日のできごと

先ほどの続編。
今度は土壁について。

土壁のみに視点をあてて京都のまちを歩くのも面白い。
まず色が多様である。
漆喰の白い壁、黄色の土壁、浅黄色の土壁。黒い土壁…
建て主の美意識と個性がここにもふんだんに表れている。
そして芸が細かい。
さすが日本の都、職人の腕も最高峰が集結しているのであろう。
いつだったか左官屋の湯田さんも、左官工事の技能は「京都は最高だよ」と言っていた。

それでは、まちで見かけた土壁を幾つか紹介。

今回見つけた中で気に入った壁の一つ。
大小混ざった砂などが味を出しています。
また、板金に頼らない、こまやかな左官仕事による水切り。
微妙なふくらみが柔らかい印象を与えます。

少し灰色がかった土壁。
この写真は、上の板壁にも注目。
自然にできた(であろう)目透かしが、長い歴史を感じさせるとともに不思議な印象を与えます。

黄色いです。

黒いです。

街なかで見つけた土塀。
土塀に掘り込んで落書きとは、京都ならではです。
皆さんは絶対に真似しないように。
土壁のきずも、いくところまでいくと味があります。
(我が家の壁を見るよう…)

最後に、板壁がはがれたところから見え隠れする下地の土壁を発見。
昨日京都動物園を歩いても感じたことですが、京都の土は白っぽいようです。