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2008年12月14日

夏は風、冬は土

カテゴリー: 今日のできごと

今月の「住宅建築」に掲載されている
安藤邦廣氏の論文を読みました。

土間に関するお話なのですが、
気候風土と家の装置のあり方の
相関関係について言及されていて、
非常に興味深かったです。

かなり乱暴に要約すると、
気候風土がもたらす
火と人との位置関係、
そして、
夏(暑いとき)は風、
冬(寒いとき)は土が、
居心地をととのえる
鍵になるとのことです。

これは、
伝統的な構法で建てた家に
暮らして感じていたことを
見事に言い表していました。

そう、土壁の家は、
寒いのではないか、
という印象がありますが、
火の熱をゆっくりと記憶し、
温度変化がゆるやかなので、
実はあたたかく感じるのです。