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2013年3月25日

構造補強を兼ねた木の浴室

カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸

鎌倉大町ほ邸にて。

この家の浴室は、
当初ハーフユニットだったのですが、

その部分の木組みが
惨憺たる状況だったので、
急きょ方針変更。

考えに考えあぐねた結果、

基礎を立ち上げて、
木の浴槽を入れることになりました。

なぜ木の浴室が、
構造補強になるの?
と思うかもしれませんが、

この部分は、
建物を持ち上げて基礎を作り、
土台を差し替えるという作業が
たいへん困難を極めると判断し、

既存の木組みの中に、
もう一つのしっかりした構造体を作って、
それに既存の木組みを抱かせ、

なおかつ鉛直荷重の支持を
真下で確保し直す、
という方法を取りました。

フタを開けて
既存の木組みを見た時は、
大工ともども
たいへん重い心持ちになりましたが、

結果的に木の浴室になって、
建主さんに喜んでいただけるのでは
ないでしょうか。