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2012年2月4日

温もりの理由

カテゴリー: 今日のできごと

春が立つ今日の昼下がり、
久しぶりに藤野の家へ。

今日は暦通り、
あたたかい日ではありましたが、

家の中に入ると、
1階も2階も解放された家なのに、

しかも薪ストーブを
焚いていたわけではないのに、

春のあたたかさを集めたような
そんな温もりを感じました。

この家は、
厚さ7cm程度の土壁と木建具で
覆われているだけなのですけどね。

しかしこの家は、
方位を測って配置を決めたので、
文字通り、真南を向いています。

南側の陽の当たる場所に、
熱を蓄えてくれる
敷瓦の土間があります。

外面は木建具ですが、
いざというときは、
障子が引き出される
しくみになっています。

現在住宅の省エネ化を進めるため、
断熱化・気密化を高めることばかりに
目が向いている傾向にありますが、

家の中の温熱環境は、
断熱や気密だけで
規定されるわけではないことを
改めて証明してくれているような
気がしました。