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2016年12月24日

百年前のミシン

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

忘年会のあと、

建主さんと
電車がなくても
帰れる方々とで

午前二時頃まで
四方山話に
話が咲きました。

その話の中、
この家の家計を産み出した
手回しのミシンの話になり、

実際に建主さんに
見せていただきました。

百年近く前に作られた
おそらくごく普遍的な
工業製品だったと思うのですが、

なんででしょうね、

単に懐古趣味があるから、
とかではなくて、

それは時代を重ねても
美しいと感じます。

優秀な工業デザイナーが
星の数ほどいる現代でも、

太刀打ちできないとすら
感じる美しさ。

これは建築にも
言えることで、

この差はなんだろう
という問いが、

私が「伝統」を手段に
場の表現を試み続ける
理由の一つになっています。

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