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2007年7月21日

金輪継ぎの手順

カテゴリー: 鎌倉く邸

伝統的な木組みによる棟上作業は、
一日眺めていて、飽きません。

見学の見どころの一つは、
様々な継手・仕口が、
どのような方向で、
どのように接合するか、
これを見ることです。

大工や設計者は、
それぞれの継手・仕口を、
それらの強度もさることながら、
見えがかりの意匠、
あるいは仕事のしやすさなども踏まえて、
それらの仕様を決めていきます。

それでは、
鎌倉く邸を例題に、
伝統的な継手の一つ、
金輪継ぎの手順を
以下に示します。

三本の材木を継ぐため、
レッカーで作業のしやすい場所まで運びます。

まずは1本目を継ぐため、
材を横に移動。

材同士を
突きつけるようにかみ合わせ、
込み栓をゲンノウで打ち付けます。

次に2本目。

同じように込み栓。

打ち込んだ込み栓の頭を、
ノコギリで切り落とします。

これで、
3本一体となった材を、
レッカーで所定の位置に移し、
カケヤで叩き込みます。