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2007年8月21日

竹小舞始動

カテゴリー: 鎌倉く邸


左官屋さん4人の手で、
竹小舞かきが始まりました。

見ているとさすが、
仕事の要領がとてもいいです。
サクサクと仕事が進みます。

つい先日、
自分たちでかいてみただけに、
その見事さが
よく分かります。

一度自分たちで
やってみることを勧める
理由の一つです。

竹小舞は、
風と影が気持ちいい。

夏向きの仕事ですね。

2007年8月20日

竹が来る

カテゴリー: 鎌倉く邸


盆休みが明け、
今日から本格的に、
現場再開!

大工、左官屋、電気屋…、
とさっそく賑やかです。

とくに今日は、
竹がやって来ました。

今日からしばらく、
竹小舞作業が続きます。

2007年8月19日

思う存分、四国を旅してきた


夏の盆休みを利用して、
四国の川を旅してきました。

また四国の川へ行ったついでに、
高松のうどんを食べ、
高知の食と酒を楽しみ、
内子のまちなみを歩き、
阿波、讃岐、土佐、伊予、
めいっぱい、四国を楽しんできました。

十分、明日への活力となりました。
さて、明日から仕事、仕事!

2007年8月16日

土佐漆喰のふるさとに行ってきた

カテゴリー: 今日のできごと


今年の夏、
川の旅で四国に行くことにしたので、そのついでに、
いつも家づくりで必ず、
外壁や室内の壁の材料として使っている
土佐漆喰のふるさとを見に、
高知県南国市にある田中石灰工業の工場を
見学させていただきました。

夕方遅い時間であったにもかかわらず、
丁寧にご案内いただいたIさん、
ありがとうございます。

まずは土佐ならではの、
塩焼きで石灰を作る工程を見せていただきました。

土佐地方は石灰岩の宝庫で、
昔からこのあたりでは、
塩焼きで消石灰を作っているとのこと。

石灰分を多く含むとはいえ、
石灰岩は鉄分をはじめ、
様々な不純物が含まれているのですが、
塩類を投入して焼くことにより、
鉄分等の沸点を下げ、
不純物が除去しやすい状況を作り、
長い時間カマの中で焼き続けることで、
石灰分を精製するのです。

焼く装置はといえば、
深さ7〜8mもする徳利型の「穴」。
深ーい穴とはいえ、
‘機械’に頼らず、
思いのほか簡素なのですが、
物質の特性を生かし、
重油などで焼いて作るよりも、
とても純度が高い消石灰を作り出すそうで、
こうして焼いた消石灰は、
結晶形状も含めて、
建築向きだとのことです。

この装置を納める建物も、
写真のとおり、
築百年近くの、
とても風情のある建物。

簡単な装置と手作業が、
こうしたものを作り出すということは、
意外であると同時に、
実にうれしいことでもあります。

次に、
土佐漆喰はこの石灰に、醗酵した藁スサを混ぜて練ったものなのですが、
その藁スサの倉庫を見せていただきました。

土佐漆喰は、
この藁スサが‘つなぎ’の役割を果たし、
他の漆喰のように糊の成分を必要としないので、
糊の成分が水で流れることがなく、
外壁でも使えるのです。

強い雨風に晒されてきた、
土佐地方ならではの建築材料ですね。

さてその藁スサの倉庫の中ですが、
暑い夏の中、
さらに蒸し暑い状態でした。
きっとこの蒸し暑さが、
醗酵を促すのでしょう。

このことも含めて、
土佐漆喰は、
南国、土佐の風土が生み出したものと、
いえるかもしれません。

ところで倉庫の中は、
牛舎の匂いがしました。
あの匂いは、
牛特有の匂いかと思っていましたが、
藁の醗酵した匂いだったようです。

内子の町に行ってきた

カテゴリー: 今日のできごと


四国の川を旅したので、
予てより行きたかった、
伊予・内子の町に行ってきました。

昔々、蝋燭で栄華を極めた町のことだけあって、
白や黄色の漆喰、
赤いベンガラ、
そして屋根には重厚な懸魚や鳥衾、
壁には燻し銀が鈍く光る海鼠壁の意匠が、
目立つまちなみ。

いずれも、
銭と手間のかかる仕事です。

半日かけてこの町を練り歩きましたが、
こうした様々な建築意匠があり、
また、まちの風景が変化に富んでいて、
実に楽しいまち歩きでした。

しかし!
陽射しが揺れるほど暑い!
それだけに、
道中食べたカキ氷の、
実にうまいこと!

カキ氷を食べながら頭を冷やし、
こうして栄華を極めた建築意匠も
見て歩いて楽しいのですが、
別に栄華を極めなくても、
まちで暮らす人々が、
楽しい、美しいと思えるまちのことを思いました。

午後少し、
中心街を少し外れたところにある道の駅、
「からり」というところに寄りました。

最初はごく普通の道の駅かと思い、
そぞろ歩いていましたが、
なんだか他の道の駅とは様子が違います。

そこには野菜や加工品などの直売所があったのですが、
ほぼ全てといっていいほど、内子産のもの。
それらを、おそらく地元の人たちの手で、売っています。
そしてそれと併設して、
それらを食べさせてくれるレストラン。

眼下には川が流れていて、
大人も子どももそこで水遊び、
また川辺のデッキにも、
多くの人たちがそこで戯れていて、賑やか。

地元の人も、旅人も、
この場所を思う存分、
楽しんでいる様子がうかがえます。

ここの建物はといえば、
どこかの建築家が設計したと思うのですが、
配置計画、また細かい部分で
様々な‘芸’を感じる一方で、
主張しすぎず、贅を尽くすこともなく、
ここに居る人たちを温かく包み込んでいる感じがします。

何も予備知識もなくフラリと来たところですが、
直感的に、ハード・ソフト両面で、
実にいい取り組みの建物だな、と思いました。

先ほどカキ氷を食べながら思っていた空間が、
すぐここにあったのです。

「からり」の屋上。
屋上とは思えず、
建物の気配を消し、
緑と人を引き立てるかのように、
ハーブ園になっています。

2007年8月15日

高知・桂浜に行ってきた

カテゴリー: 今日のできごと


四国の川の旅のあと、
男三人、
高知・桂浜に行ってきました。

川が流れ着く先は海、
ということで、
やっぱり果てしなく広がる海もいいなあ。

誰が提案するわけでもなく、
波打ち際に立ち、
遥かかなたの水平線を眺めました。

そのあとは、
「坂本龍馬記念館」へ。
確か私が学生だった頃、
一世を風靡した建物です。
伝統構法の建物を設計していますが、
たまにはこういう現代建築を見るのも、
いいものだ。

またここで、
坂本龍馬について学びました。
正直彼のことをあまり深く知りませんでしたが、
そこにある資料を読めば読むほど、
惹きこまれる人物ですね。

熱狂的な信者がいるのも、うなずけます。

そして彼は、
現代の言葉で表現すると、
揺るぎない信念と行動力を持つ、
たいへん優れた
「コーディネーター」だったようです。

たてものづくりやまちづくりの分野で、
コーディネーターと名のつく
仕事をしてきた私としては、
その意味でも彼の生き様、言動、
たいへん興味深かったです。

2007年8月12日

端材で木箱を作る

カテゴリー: 家仕事塾


今日も本当に暑い!

そんな中、
カジュアートスペースにて
第10回家仕事塾開催。

暑いからですかね。
参加者はSさん1名でしたが、
マキコさんと私とで、
和気藹々と。

今日は、
工事現場や
これまでの小屋作りで出た
端材を利用して、
工作するという企画でした。

Sさんは、
写真のとおり、CDラックを。

端材でも、
一日かけて、
十分立派に使えるものが、
できました。

こうして木の端材は、
どこまでも使えるのです。

もうそれ以上小さくならない、
というところまで来たら、
‘燃料’になりますしね。

こうしたものに光を当てる機会を、
これからも作っていきたいと思います。

2007年8月11日

みんなで緑の幕

カテゴリー: えこびれっじ


きのかの家へ。

相変わらず、
ここの子どもたちは、
縦横無尽に
走り回っています。

さて連日の暑い日、
やや西を向いているこの建物は、
西日が堪えるので、
皆さんそれぞれ、
創意工夫の西日対策。

多くの方々は、
緑の幕を作る試み。

縦に連携しながらの
この試みは、
協働住宅ならでは。

焼杉の黒壁と緑が、
またよく合います。

早く一面、
緑の幕ができるといいですね。

2007年8月10日

切り取られた風景

カテゴリー: 鎌倉く邸


昨日サッシが入り、
順次大工の手で、
取り付けられています。

その一つ、
写真のサッシは、
書斎の机の前の窓。

座ったときちょうど、
北側の柔らかい光とともに、
この切り取られた風景を
楽しむことができます。

間近の字を追いかけ、
目が疲れたときに、
遠くを思うように。

2007年8月9日

あついろ

カテゴリー: 鎌倉く邸


何ら混じり気のない、
青い青い夏の空の下、
鈍く妖しく光る燻し銀。

いかにも今日は、
アツそうな
色をしている。

今日の現場は、
大工をはじめ、
板金屋、
硝子屋、
電気屋、と、
現場もアツい日。

しかし、
アツいけれど、
流れる風の
心地よい日でした。