ブログ
2007年10月19日

焼杉板がやってきた

カテゴリー: 鎌倉く邸


午後、
吉岡木材さんから、
みんなで焼いた
焼杉板が
届きました。

トラックから積み降ろすにあたり、
枚数がたくさんあるので、
材木屋さん、
これを使う大工さんを始め、
その場に居合わせた
左官屋、電気屋さんも、
なんだ、かんだと言いながら(笑)、
率先して協力していただきました。

ありがとうございます。

家仕事塾前夜

カテゴリー: 家仕事塾


明日カジュ・アート・スペースにて行われる
家仕事塾(トラーベ・アート・フェスティバル特別番外編)の準備のため、
午前中、大工のこぐちくんと作業。

こぐちくん、ありがとうございます。

明日は、
泥塗り(裏返し塗り)と竹小舞を、
一般参加者とドイツの芸術家たちとで
行う予定です。

2007年10月18日

見えないところだからこそ

カテゴリー: 鎌倉く邸

大工の藤間さんの手で、
造作工事が進んでいます。

現在は、
内部外部の内法(うちのり)材の取付。
※内法材:敷居とか鴨居とか

今日は、
居間の外壁面にある
大きな木建具の
枠廻りの仕事を
していました。

縦枠に戸ジャクリがあり、
段差があることもあって、
小胴付きを付けて、
敷居材、鴨居材を、
スッポリと飲み込ませて、
納める加工。

たいへん手間のかかる仕事です。

だけど、
これなら木が収縮しても、
取り合いの部分が
スイてこないですね。

そのほか写真を見ると、
室内壁の土壁と取り合う部分、
外壁の板壁と取り合う部分に、
あらかじめシャクリを入れているのが、
分かると思います。

いつまでも建物をきれいに見せるためは、
こうした大工さんの、
見えないところの手間が、
とても大切なのです。

中塗り始まる

カテゴリー: 鎌倉く邸

竹小舞下地部分の
中塗りが始まりました。

材料は、
中塗り土と荒壁土、
砂とスサ。

砂がたくさん入っているので、
触ると、
ジャリジャリした感じです。

塗った直後の様子。
まだ水気を含んでいるので、
深い緑色。

この色もいいですなあ、と、
左官屋さんに話したら、
この色を乾いた状態で再現するのは
たいへん難しく、
だからお茶会をやるときに、
あえて直前に茶室の壁を塗り替えて、
乾いてしまう前の、
この色の間に会を開くという、
趣味人の方が、
いらっしゃるそうです。

またこの壁は、
着物が擦れると
壁にすぐ傷がつくので、
緊張感のある佇まいになるのが、
いいのだそう。

乾き始めた様子。
ほんのり緑がかった色。

乾きが遅いところは、
下地に貫があるところ。

このほんのり緑の色も、
美しい。
しばらく中塗りのままでも、
いいと思ってしまいます。

事実、昔の家は、
そうすることが、
多かったようですね。

2007年10月17日

「タカラサガシから始まる物語〜家仕事塾の記録〜」を刊行しました

カテゴリー: 家仕事塾


今年2月から10回にわたり、
日本の伝統的な建築手法を体験的に学ぶ場として、
鎌倉のカジュ・アート・スペースにて
取り組んできた「家仕事塾」。

この模様を、
「タカラサガシから始まる物語〜家仕事塾〜」として、
小冊子にまとめました。

著者は、
せんだふみさん、
たなか牧子さん、
そして私、の合作。

参加者の視点で絵日記風に、
設計者の視点で技術論と理念、
主催者の視点で総括、
という3部構成、76ページにわたり、
この物語をとりまとめています。

またこの冊子は、
背表紙は、
参加者代表せんだふみさんが漉いた紙、
綴じ紐は、
主催者たなか牧子さんが紡いだ絹の糸で、
文字どおり手作りで、
実に雰囲気よく仕上がりました。

1部1,000円。

多くの皆さまに
ご購読いただければ幸いです。

2007年10月16日

土壁小屋はいま、


昨日訪れた山梨にて。

昨年の「山仕事塾」で建てた小屋が、
スタッフの手で野菜保管場になっていました。
木も土も、
実にいい感じに
色づいています。

周辺の土蔵などを見ても思いましたが、
このあたりの土は黄色いですね。

2007年10月15日

山の恵みをどう使おう


山梨と長野の県境のあたり、
40年前ほど植林された、
カラマツの木をどう使うか、
関係者一同で考えるために、
山の中を歩きました。

山はそこそこ手は入っているのですが、
伐って降ろしても
お金にならないので、
そのまま放置。

確かに建築に使うには、
細すぎます。

ただ木は、
別に建築だけではなくても、
生活の中の
いろいろな用途で使えます。

とくに燃料としては、
明日からでも、
使えそうです。

石油でもなく電気でもなく、
こうして身近な山で
燃料が調達できると、
生活の目が山まで及び、
山が‘ともだち’になったような、
気になりそうです。

山と人が健全な関係を結べば、
再び生えてくるもの、
というところも、うれしいですね。

山歩きで見つけたキノコ。
このキノコ、
とてもおいしいらしいです。
いつの間にか、
みんなでキノコ狩り大会に
なってました(笑)。

山の恵みは、
木だけではありません。

こうして食べ物もあるし、
何よりも、
空気がおいしい。

2007年10月13日

土を学ぶ

カテゴリー: 今日のできごと


本日、2007木の建築塾第2回目開催。
木を取り巻く「素材」を軸に、
今年の木の建築塾は繰り広げられています。
その2回目テーマは、土(左官)。

講師に湯田工業 湯田さんをお招きし、
私が案内役のもと、
鎌倉く邸の現場にて、開催いたしました。

進行中の現場で講義という、
木の建築塾始まって以来、
今までにない試みでしたが、
湯田さんの周到な準備、
また建て主や現場の協力もあって、
なかなか有意義な会だったのではないかと
思います。

そして皆さま、
遠いところご参加いただきまして、
ありがとうございました。

まず湯田さんに、
土壁の下地となる
竹小舞の見本を色々用意していただき、
解説していただきました。

私も現場では、
「総四つ小舞」と「簾小舞」しか
ナマで見たことがなかったので、
たいへん勉強になりました。
竹小舞も、相当奥が深い。

次に、
土やスサなどの土壁の材料となる素材、
土壁の工程、
土壁の仕上げについて、
見本を示して説明。

土壁は、
土、水、スサ、砂、という、
どこにでもある、またそれだけの素材の中で、
職人の幾重にも重なる手間と優れた技術、
また様々な知恵と発想で、
無限の世界が繰り広げられることを再認識。

とはいえ職人として、
諸手を上げて土を礼賛するのではなく、
土は自然界にあるものだから、
いいところもあれば、
悪いとこともあるという、
言葉が印象的でした。

土は生きているということ、
土を舞台に、
土とともに生きとし生ける、
私たち人間との付き合い方がとても大事、
ということですね。

だから土の世界は、
たまらなく魅せられるのです。

2007年10月10日

なぜ「鴨」なのか?

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日の午後、
職人さんに混じり、
現場で木建具の枠に
柿渋を塗りました。

枠には、
大工の手により、
鴨居溝、戸ジャクリ、チリジャクリなど、
様々な加工が施されています。

柿渋を塗ると、
設計者としても、
それぞれの状況の
確認を兼ねることができます。

さてそのうちの部材の一つ、「鴨居」。
建具の上枠に来る部材で、
引き戸の場合は、
戸が通るための溝が彫られています。
(写真真ん中)

しかしなぜ、
「鴨」なのでしょう?

辞書などで語源を調べてみたのですが、
それでも「鴨」である理由が、
よく分かりません。

建物の名称を示す言葉の中には、
「懸魚」だったり、「鳥衾」だったり、
たまに動物が居るのですが、
だいたい魔除けの意味合いですね。

一つ、「鴨」は水鳥だから、
火に関する厄除けの意味を込めて、
という説を見つけたのですが、
やはり「鴨居」も、
そういうことなのでしょうか。

しかし、感覚的に、
不思議な気がします。

例えば、
言葉としてその親戚筋ともいえるのが、
「鳥居」ですが、
鳥居が「鳥居」であることについては、
在る場所といい、形といい、
なんとなく感覚的に、
分かるような気がします。

先ほどの
「懸魚」も「鳥衾」も然り。

対して「鴨居」は、
それが在る場所も形態も、
あまりピンと来ないのが、
正直なところです。

魔除けにしては、
あまりにも身近すぎるから、
なんでしょうかね?

いずれにせよ、
たてものの言葉って、
たまにこうして、
不思議に思うことがありますね。