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2008年6月7日

瓦の窯元を訪れる

カテゴリー: 今日のできごと


今日は梅雨の谷間のお出かけ日和、
これから家を建てる方々を中心に15名で、
私がいつも提案している瓦の窯元、
群馬県藤岡にある共和建材を訪れました。

共和建材五十嵐さんのことは、
この場でたびたび紹介しましたが、
達磨窯で燻し瓦を焼いている方です。

達磨窯とは、
薪で火を焚き、
昔ながらの燻し瓦を焼く装置で、
昔は全国各地に点在していたのですが、
今となっては、
日本広しといえども、
現役で稼働しているのは
2ヵ所しかありません。

想像を絶する手間と、
四六時中、
熱い火と、重い土と
対話し続けなければならない
過酷さが敬遠され、

一方で戦後の家づくりの中で、
瓦だけではなく何もかも、
色も大きさも、
均質なものが好まれてきたことにより、

今ではほとんどの瓦が、
ガス窯で大量生産されるようになりました。

それだけでも
大変貴重な方、貴重な瓦なのですが、
五十嵐さん自身の
職人魂と人柄にぜひ触れていただきたいと思い、
ここのところ年に1度、
定期的に見学会を開催しています。

私も来るたびに、
五十嵐さんの瓦を使わせていただく
ありがたみと喜びを
再確認することができます。

しかも今日はたまたま窯の中に、
藤沢む邸および鎌倉ほ邸で使う瓦があって、
より感慨深いものがありました。

2008年6月6日

配筋確認

カテゴリー: 鎌倉ほ邸


遣り方から約10日、
基礎の鉄筋工事が
ほぼ完了したので、
確認にまいりました。

ササゴ建設山田さんの仕事は、
相変わらずピシッとしています。

ところで写真は、
人通口部分の補強の様子。
いわば「開口部」なので、
しっかりと補強筋を入れます。

隙に咲く花

カテゴリー: 今日のできごと


家の犬走りに
瓦を敷いているのですが、
その隙間から、
可愛らしい花が
咲いていました。

よくぞたくましく
ここに咲いてくれました。

2008年6月5日

中学校で特別授業

カテゴリー: 今日のできごと


地元の中学校が企画した
「ふれあい体験活動」の一環で、
「日本の建築技術」についておよそ2時間半、
中学生対象に授業を行う
機会をいただきました。

ここのところ、子どもたちを対象に、
建築文化を伝えていきたい、という想いが
こうして実を結ぶ機会が増えてきて、
実にうれしいかぎりです。

今回は、
木の話、家の話に関する座学とともに、
伝統的な仕口、継手の原寸大模型を披露、
(これ最近大活躍)
そして体験活動を盛り込みたいと
学校側から要請を受けましたので、
4寸角の端材をたくさん持ち込み、
子どもたちにそれをノコギリで
切ってもらいました。

単純に木を切る、という作業でしたが、
子どもたちは一心不乱にノコギリを引き、
あっち曲がったりこっち曲がったり、
四苦八苦しながらも、
何とか切り落とすことができました。

実際にこうして切ってみることで、
真っ直ぐに、しかも手早く切ることのできる
大工さんはすごいなー、と感じることが
できたのではないかと思います。

さて「ふれあい体験活動」とは、
中学校の、地域ぐるみで
子どもたちを育てていこう、
という理念の一環として
行われているもので、
地域の人たちがその日‘先生’となって、
授業を行う、という試みです。
今回は講座数が16、
事業の内容は、
郷土史、田植え体験、百人一首、
国際交流、鎌倉彫、登山、和楽器…、
と実に様々です。

子どもたちも
こうした試みを楽しみにしているようで、
一方で今日‘先生’となった方々数人と
少し言葉を交わしましたが、
私たちのほうもそんな子どもたちを相手に
楽しく関わることができ、
打てば響く感性を持つ子どもたちから、
若さをいただいたような気がします。

またこうして、
中学生の子どもたちとふれあうことにより、
身近な存在として親しみを感じるようになりました。

ここの中学生は、
これがまた実に、
気持ちいい子どもたちなのです。
その象徴の一つが、
ここの子どもたちはみんな、
校内で会う人会う人
元気にあいさつしてくれます。

これも中学校の校長先生をはじめ、
学校の先生方の教育に対する情熱の賜物です。

「ふれあい体験活動」は、その情熱の現れの一つで、
実にすばらしい取り組みだと思いました。

2008年6月4日

びっくらこいた

カテゴリー: 今日のできごと

今日所用で、
飯能に行きました。

ここのところ、
毎週のように
行ってるなー。

さて行きしなに
ガソリン(ハイオク)を入れてビックリ!
1リットルななんと186円でした。
10数年前は
2けたの数字だったような気がするので、
そのころに比べたらほぼ倍です。

流通や経済の負担が
重くなりそうですが、

見方を変えれば、
大事に動こう、そして、
地域密着、地産地消で行こうや、
ということですね。

2008年6月2日

ようやく

カテゴリー: 今日のできごと


昨日の日曜日、
天気がよかったので、

鉄でできた看板を
手にしてから約2ヵ月半、

ようやく玄関先に
取り付けました。

色褪せた木の色と、
鉄錆色の相性が
とても気に入っています。

2008年6月1日

原風景に思いを馳せる

カテゴリー: 家づくりの理念

先日、東京・九段下にある
国土地理院に行ってきました。

某所の過去の
状況を調べるためです。

ここでは、日本全国、
明治・大正期まで遡って、
数年単位で2万5千分の1の地図を
見ることができます。

本来の目的を済ませたあと、
今自分が住んでいる場所はもちろんのこと、
過去に自分に縁のあった土地が、
昔昔どんな状況にあったか、
ついでに調べてみました。

それぞれの場所の
原風景を知ることができて、
これは実に面白い!

皆さんも、
自分の住むまちの原風景を確認するために、
東京に足を運んだ際には、
一度訪れてみてはいかがでしょうか。

ところでそれらを見てみると、
昭和30〜40年代までは、
日本は至るところ、
田んぼと畑と里山だったこと、
そしてその時期を境に、
どこもかしこも急速に宅地化が
進んだことに気がつきます。

これほど急だと、
「マチナミ」という概念に
目を配る余裕もないまま、
今のまちが作られてきたんだなあと、
納得してしまいます。

こうして今ある大半の
まちの基盤が作られてきたわけですが、
かといって時計の針を
巻き戻すわけにもいかないので、
縁をいただいたまちの
昔昔の原風景に思いを馳せつつ、
豊かと思える街並みとなっていくために、
今できることを、
探っていきたいと思います。