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2011年1月20日

硝子から格子へ

カテゴリー: 今日のできごと

我が家のバルコニーの手摺に、
一部乳白色の硝子が
嵌め込まれていたのですが、

そこは何せ二十代の頃、
木の知識も少なく、
走りながら物事を進めていた時代に
作った家ですから、

雨風当たる場所、
しかも重い硝子を受ける枠に
何とアカマツを
使ってしまっておりまして、

住み始めてから十年経った今、
見事に硝子の下枠が
傷んでしまいました。

応急処置で
延命することは可能でしたが、
大工の手が空いた狭間を利用して
交換することに。

ついでに、
夏に涼しい風がやってくる
方角の面については、
硝子ではなく格子を
嵌め直すことにしました。

こうした場合、
新たな木を
使わざるをえないのですが、
そうするとそこだけ
浮いた感じになるので、
柿渋コートの古代色を塗装。

仕上がってみると、
不覚にも十年前も
こうしておけばよかったのに、
と思うほど、
格子が家に馴染んでいると
思いました。

当時は硝子のほうがいい、と考えて
入れたと思うんですけどね。

やはり歳とともに、
少しずつデザインの感性が
変化しているのかもしれません。

新たに嵌め込まれた
格子を眺めながら、
十年前と変わらない自分、
十年前と変わった自分を
思いました。

2011年1月19日

なるせさん

カテゴリー: 今日のできごと

今晩は、
我が家から歩いて
数分で行けるほど近い、
地元のなるせさんで会食。

なるせさんは、
この地域の中で会食といえば、
真っ先に名前が挙がる
お店の一つです。

おいしくて
お腹いっぱいになる
料理はもちろんのこと、
ビールがエビスというのが
うれしい(笑)

それとお料理を出す際、
裏山で採れた○○です、
という説明を何度となく聞くほど、
地元の素材を
大事にされているようです。

またここは、
私たち建築屋にしてみても
実に楽しい場所で、
このお店は築百数十年の
古民家を活用しており、
先人の様々な技と意匠を
眺めることができます。

2011年1月17日

再点検

カテゴリー: 今日のできごと

阪神淡路大震災から丸16年。

当時私が住んでいた
京都でも大きく揺れ、
その日の記憶は未だに
鮮明に覚えていますが、

しかし正直、
日々の意識の中からは、
遠ざかろうとしています。

明日は我が身、
かもしれない大地の上に
住まう私たち、

多数の犠牲の上に立つ
1.17の日の経験を
決して無駄にしては
なりますまい。

耐震、備蓄、地域コミュニティ…
その他諸々、
日々の備えの大切さを
再点検する日です。

2011年1月16日

冬合宿

昨晩から今日にかけて、
ラグビースクールの冬合宿へ。

子どもたちは昨日の朝から、
元気に練習でしたが、
私は仕事の都合で
昨晩から合流しました。

海際のグランドなので、
ちょっと身体を止めていると、
海風がとても寒かったです。

だけど空気が澄んで、
海の向こうの伊豆大島が
くっきりと見えました。

たまに子どもたちの
走る練習に付き合うのですが、

ラグビーの楽しさを
ますます再認識する反面、

正直、体力の衰え、
というよりは
心肺機能の衰えを
感じたりもします。

ここ最近、
籠りきりで
仕事してましたからね。

体力は、
日々走れば貯まり、
日々動かなければ減る、
「貯金」のようなものだという話を
どこかで聞いたことがありますが、

歳を重ねるほど、
貯金の減り方が
早いようです。

もう歳だと
あきらめないで、
日々コツコツと
貯金することが
大切ですね。

2011年1月14日

今日の木の建築塾〜設計者と建具職人の協働〜

カテゴリー: 今日のできごと

今晩は、今年度最終回の木の建築塾
設計者松本さんと建具職人新井さんにより、
「設計者と建具職人の協働」をテーマに
お話をいただきました。

呼吸し微妙に動く木と
常に鋭い視線で対話しながら
建具を作り上げる新井さんの話は、
まるで哲学者のようでした。

そして
建具職人新井さんは、
実は私も、
自身が手掛ける家づくりの9割がた
木建具をお願いしている方です。

今日のお話の中で
私は講師ではないにもかかわらず、
ありがたいことに私の作例
紹介していただきました。

新井さんは協働の過程で、
図面から設計者たる私の意図を
最大限に汲み取り、

場合によっては
より質の高いものとするために、
積極的に提案を持ち込んでくださる姿勢に
たいへん感謝しております。

協働、とはいいながら、
新井さんとの対話を通じて
こちらが育てていただいているような
気がします。

それは新井さんに限らず、
今お付き合いのある
全ての職人さんに
言えることなのですけどね。

ということで、
美しい快適な木の建築を
産み出していくために、
今年度の木の建築塾の
共通テーマである
「設計者と職人の協働」を
木の建築における
当たり前の作法として、

この場限りにするのではなく、
今後も何かしらの形で
木の建築塾のスタッフの一員として
お伝えし続けていきたいと思います。

2011年1月13日

”風のかたち”上映会のお知らせ

カテゴリー: 告知・連絡

いつも応援いただいている方から、
以下のご案内をいただきましたので、
この場をお借りして、
皆様にもご案内させていただきます。

ご参加される方は、
以下のアドレス宛に
ご連絡をお願いいたします。

atom-48@wm.pdx.ne.jp(石井さん)

・・・・・・・・・・

”風のかたち”上映会のお知らせです。

チャリティー映画の上映会なのですが、
内容は日本で初めて創設され、
これから運営が始まる
”子供のホスピスQOL施設”。

◎子供のホスピス
主に、小児末期ガンの子供たちを対象とした施設です。

・施設名称:『海の見える森』

・施設住所:大磯町東小磯563番地

ホームページ
www.umimori.org(海の見える森)
www.ikiruchikara.org(ビバーチェ)

・題名:”風のかたち”
-小児ガンと仲間たちの10年-
・日程:1月22日(土)
・開場:18時
・開演:18時30分
・料金:前売り¥1000・高校生以下¥500
     当日券¥1200・高校生以下¥800
・会場:二宮町生涯学習センター”ラディアン”ホール
・講演:伊勢監督 
     細谷亮太氏
     (聖路加病院 副院長・小児科部長)

※収益は全て、
子どものホスピス『海の見える森』の運営に
役立てられます。

2011年1月12日

中塗りも終盤

カテゴリー: 横浜栄こ邸

横浜こ邸にて。

左官屋による中塗りも終盤。
今週には目途が立ちそうです。

大きい家だけに、
最初の頃塗った壁は、
もう乾いています。

mと尺

カテゴリー: 今日のできごと

数年前設計を進めていた仕事が
諸事情で一時中断していたのですが、
昨年末ありがたいことに復活し、
この春工事を始める予定となりました。

計画自体はほとんど変わらないのですが、
昔書いた図面を見返してみると、
柱の間は、
尺寸(3尺=909)で割りつけている一方、
柱等の部材寸法は、
例えば4寸が120、1寸3分が40と、
メートル単位の近似値で書いていました。

当時はそのようなルールで
図面を書いていたのです。

しかしいつの頃からか、
部材寸法も尺寸で書くようになり、
今となっては
頭と身体にその寸法感覚が
沁みついているので、
mと尺が混在する図面を見ると、
何かモゾモゾする感覚を覚えます。

見慣れれば大丈夫かな、
と思ったのですが、
いつまでもモゾモゾするので、
面倒ですが意を決して
図面を書き直すことにしました。

といってもCAD上では、
寸法がメートル単位で表記されますし、
またメートル単位で
行政手続きをしなければならないので、
4寸は121.2、1.3寸は39.39と、
全て30.3(=1寸)で割り切れるように
表記します。

余計面倒くさそう…、
と思いがちですが、

柱の間と部材寸法のルールが
統一されることにより、
部材を並べる際の
割算がしやすくなります。

あるいは、
寸法の検算が
しやすくなります。

例えば、
列柱を割り付けた結果、
どこかに608という数字が
出てきたとします。

しかしこの数字は、
尺=303で割り切れません。

ということは
どこかで2ずれている、
あるいは不均一なリズムが
構成されている、
と推測することが可能となります。

木組みが露わとなる
木造建築を美しく見せるために、
木組みのリズムをどう刻むか、
といったことが
いつも念頭にありますが、

それを考えるうえでは、
こうして間と部材の寸法体系が
統一されているほうが
何かと調子がいいのです。

何よりも尺寸法体系は、
身体を基準としたものだから、
慣れると使いやすいです。

手首から肘までの長さが、尺、
両手を広げた長さが、間=6尺
親指と人差し指を広げた長さが、
5寸(これは私の場合)
ですからね。

実際現場で
簡単にモノを測るとき、
たまに使ったりもします。

それともう一つ、
余談めいた話ですが、
1寸(=30.3)で割り切れる
メートル法上の表記は、
121.2だったり39.39だったり、
1818だったり15.15だったり、
数字の配列の
小気味いい場合が多いのです。

部材寸法を
例えば39.39の近似値40とかにすると、
その数字の配列の小気味よさが
必ず破綻します。

モゾモゾ感を感じるのは、
そのためでしょうか。

皆さん、
そんな目で図面の寸法を眺めていただくと、
別の楽しさがあるかもしれません。

2011年1月11日

荒壁見納め

カテゴリー: 鎌倉た邸


鎌倉た邸は、
来週から左官屋さんが乗り込み、
貫伏せ、斑直しを行います。

今日現場で建主さんと
打ち合わせしたのですが、

荒壁土がすっかり乾いた状態を見て、
「この感じ、いいわねー。」

これで仕上げとすることも
ありえますからね。

しかし残念ながら
今週で見納め。

これから砂漆喰仕上げに向けて、
何層にも塗り重ねられます。

2011年1月10日

倍生きて思う

カテゴリー: 今日のできごと

今日は成人式ですね。

今ふと思ったのですが、
私にとっては、
二倍成人式です。

あれからもう、
倍生きたのか。

あのとき生まれた子どもたちが
もう成人かー。

しかしそんな感慨に耽るほど、
当時は地元を離れていたこともあって
成人式には参加せず、
京都のまちなかで
振袖姿の女の子たちを横目に
平服でフツウに飲んでました(笑)

自分は既に
成人式の約半年前にハタチになって
当時の仲間たちに祝ってもらったし、

そもそも形式的な儀式に対して
少し嫌悪感のようなものを
その時の私は感じていました。

だけど倍生きると、
考え方も変わってきます。

確かに人間の節目は、
自分自身が心の中に
しっかりと納めておけば
それで十分なのですが、

周りの人たち、
とりわけ育ててくれた家族や
親しい友人たちにとってみれば、
それを形で表すことも
大切なことなのだと、
今ではそう思います。

今の成人式の型が
それでいいかどうかは
ここでは置いといて、

手塩にかけて育てた
親御さんにとってみれば、
子どもの成人の晴れ姿、
やっぱりうれしいでしょうしね。

儀式は自分のためだけではなく、
自分を取り巻く方々に感謝し、
自分を取り巻く世界に決意表明する場
でもあるということで、

これからも
生活や建築の際にやって来る
様々な儀式を大切に
していきたいと思います。

自分も成人年齢の倍生きて、
少し大人になったのかな(笑)