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2007年9月18日

箱膳いろいろ

箱膳いろいろ、
取り揃えました。

桐の箱膳(板もの)
会津三島町産。
33,600円也(税込)。

桐の箱膳(框もの)
会津三島町産。
35,700円也(税込)。

栗の箱膳(框もの)
山梨産。
48,300円也(税込)。

胡桃の箱膳(板もの)
山梨産。
36,750円也(税込)。

それと、
ヒノキの間伐材で作った
箱膳キットがあります。
6,300円也(税込)。

これら全て、
今は銀座の「茶子溜り」というお店で、
見ることができます。

皆さん、箱膳のある生活、どうですか?

2007年9月17日

これが職人

カテゴリー: 鎌倉く邸


一昨日に引き続き、
吉岡木材さんの一角で、
焼杉作業。

今日は、
9月とは思えない暑い陽射しの下、
建て主と私の家族とともに、
前回に引き続きKBさん、
遠いところからHKさん、
自転車で30分かけてSDさん、

そしてななんと、
左官屋の湯田(兄)さん三宅さん、
大工の古口くんが、
‘休日出勤’で
駆けつけてくれました!

おかげさまで、
焼き作業:120〜130枚(バーナー2台で)
洗い作業:180枚
完成(柿渋塗り):約90枚
の作業を行いました。

皆さん、すばらしい!の一言。

そして今回はなんといっても、
鎌倉く邸の現場に関わっている職人さんたち。

来ていただけるだけでも
たいへんうれしいのですが、
今回、同じ仕事を職人さんと共有して改めて、
職人はすばらしい!と思いました。

まずは、呑み込みが早い!
初めてだというのに、
すぐにそうとは思わせない働きぶり。

そして要領がいい!
いかに仕事の効率を高めるか、ということを
常に考えていますね。

例えば、
洗いの作業を開始して間もなく、
敷地の中をプラプラ歩いているな、と思ったら、
おもむろに,
脚立と足場用の長い鉄板を見つけてきて、
なるべく身体に負荷がかからないように
即席で安定した‘作業台’を2台作り、
涼しい顔で作業を再開しました。

彼らからしてみれば、
常に身体を動かしている中で
自然に染み付いた意識なのでしょう。

人数に対して、
これほどたくさんの仕事量をこなせたのは、
もちろんみんなが頑張ったからでもありますが、
こうした意識によるところも
大きかったのではないかと思います。

優れた職人というのは、
‘技’だけではない、ということですね。
段取りの大切さを、
改めて認識しました。

2007年9月16日

木の縁、音の宴

カテゴリー: 今日のできごと


木の家が縁となって開かれた
ピアノ演奏会に招かれ、
飯能まで行ってきました。

山に囲まれたのどかな風景の中で、
木の家の建て主の一人でもある
ピアニストご夫妻のすばらしい演奏と、
木の縁の‘仕掛け人’のおもてなしを
存分に楽しみました。

それとともに、
とても感動したのは、
木の家が作った縁。

近所の方々や過去の建て主さんがたくさん集まり、
後半の交流会では、
酒を酌み交わしつつ、
家のいいところ悪いところを、
お互い笑いながら語り合っていました。

家が完成してもなお続くこうした関係は、
「木の家」ならではかもしれませんね。

「木の家」を提案していく者として、
この輪を広げるお手伝いを、
していきたいと思います。

2007年9月15日

炎ふたたび

カテゴリー: 鎌倉く邸


鎌倉く邸の
外壁の仕上げは、
焼杉洗い板。

長さ4mの板を260枚
長さ3mの板を130枚
使うのですが、
板を焼いて洗う作業は、
自主施工。

去年、およそ7ヵ月間かけて
杉板を焼いたのに引き続いての、
焼杉作業です。

場所は去年と同じ、吉岡木材さん。

去年、共に汗を流した方々が
お手伝いにかけつけてくださったので、
うれしい、なつかしい、
まるで去年への「時間旅行」でした。

SZさんKWさん、YSOさん、STさん、
KBさん、KBさん、ありがとうございます!

そして皆さん、
作業内容を心得ているので、
作業は実に順調!

ちゃんと数えていませんが、
バーナー2台で、
140〜150枚焼いたんじゃないかなあ。

さあ、次回はあさって!

2007年9月13日

止まる響きと止まらぬ響き

カテゴリー: 鎌倉く邸


葦と漆喰が奏でる天井が、
できてきました。

四本の間渡し竹に
細かい間隔で葦を括りつけ、
その上から、
漆喰を落して仕上げます。

これは、昔ながらの
「ヒビキドメ」という、
上階の音をなるべく下階に伝えない
天井を作る手法が
ヒントとなっています。

なお漆喰は、
真白とせず、
土佐漆喰を混ぜて、
少し黄色を帯びたものにしました。

葦の色と同調して、
いい感じです。

しかし漆喰のほうは
将来少しずつ白くなり、
葦も風化して
褐色になってくるので、
時とともに対比が表れ、
‘味’が出てくることと
思います。

さあ、この天井、
何て名付けよう。

2007年9月11日

葦と白

カテゴリー: 鎌倉く邸


ここ数日、左官屋の湯田さんと
幾たびも対話を重ねることにより、
天井の意匠を決めました。

葦と漆喰と左官の技で、
白波の川のような天井が、
もうすぐ生まれそうです。

現場での対話の中から
生まれる意匠は楽しい。

職人さんたちのほうも、
いつもよりもいっそう熱心に、
仕事に取り組んでいるように、
見えます。

2007年9月10日

裏を返す

カテゴリー: 鎌倉く邸


家の中から塗った泥が、
だいたい固まってきたので、
泥に砂を混ぜ、
外側から、
裏返し塗りが始まりました。

これで美しい竹小舞が、
完全に泥の中に、
埋もれることになります。

さみしいですが、
仕方ないですね。

一方でだんだんと、
家が家らしく、
なっていきます。

2007年9月9日

九九

カテゴリー: 今日のできごと

今日は九月九日。
九九の日。
九九といえば、
掛算の覚えうた。

私の記憶では、
九九を覚える頃、
親の世界から自立し、
近所の子どもたちと、
世界を作り始めたように
思います。

そんな九九の日、私は、
二十九の掛け合う世界からの卒業を
宣言することとなりました。

一区切りを迎えて、
一息つくというというよりは、
やり残したことを思い、
後ろ髪引かれる気持ちと、
すごく寂しい気持ちが
今日一日、
暫く交錯していたのですが、

身は割ることはできないと、
最後は自分が出した答え。

その答えが一体‘何点’なのか、
それはこれからの自分次第ですので、
それぞれが自立し始めた今、
お互いが、‘これでよかったのだ’
と思える日が来るように、
私は、これまでとは違った方法で皆さんを支え、
そして力強く、自分の道を、
歩き始めていきたいと思います。

追伸

これまでみんなと綴った、
二十字二十九行のことば、
決して忘れません。

久しぶりに振り返ったのですが、
よく作ったもんだ(笑)

皆さんと力を合わせ、
このことばの世界が、
広がるといいな。

2007年9月8日

壁塗りお手伝いし隊!

カテゴリー: 鎌倉く邸


先週に引き続き、
左官屋さんご好意で、
「壁塗りお手伝いし隊」開催!

建て主と有志1名、
そして子どもたちが参加しました。

泥と子どもの組み合わせは、
とっても賑やか。

すみませんねえ本当に、職人さん。
しかし皆さん、あたたかく、
子どもたちの相手をしてくれました。

子どもたちにとって、
泥に触れ、職人と交流した
この日の思い出が、
将来、何かにつながってくれれば、
と思います。

一方建て主は。
駆けずり回る子どもたちをよそに、
一心に壁塗り。

やはり先週より今日、
だいぶうまくなりました。

2007年9月7日

台風一過

カテゴリー: 鎌倉く邸


夜中、
轟音響く風と、
叩きつける雨。

朝心配で現場を見に行きましたが、
やはり建物の中に
雨が吹き込んではいたものの、
基礎が‘プール’になった以外は、
基本的にはあまり影響はなく、
ホッとしました。

とはいえ、
基礎の‘プール’から
水をかき出さなければならず、
午後は大工2名と私、
途中からうちのヨメと
建て主の奥さんも加わって作業。

水のかき出し作業は、
足に腰にシンドくて、
正直気の乗らない作業ですが、
こうしてにぎやかだと、
気も晴れるというものです。

そしておやつの時間、
奥さんお手製の美味しいプリンを
みんなでいただきました。

おっ、太陽が見えてきた。