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2010年7月7日

大賑わい

カテゴリー: 八王子や邸

今日は朝から
八王子や邸へ。

まず今日は、
庭に敷くための
大谷石が75枚
届く日でした。

大谷石を納めるのに、
クレーン付きの車で
来るというので、

ついでに
現在大工が手を加えている
門の移動を行いました。

門の床と袖壁は、
左官仕事になるのと、
インターホンの設置等、
電気工事も絡むので、

今日はこの現場に、
大工4名、
左官屋4名、
電気屋1名、
石屋1名、
土工1名、
きらくなたてものや3名、
カーテン屋さんも来たので、

延べ人数、
何と15名という
大賑わいの日でした。

2010年6月26日

白い柔肌のユカ

カテゴリー: 八王子や邸


八王子や邸の床板は、
椹(サワラ)の板。

寿司桶や風呂桶などに使われる
水に強い、
とても柔らかい木です。

柔らかいだけに、
傷付きやすい反面、
足触りが吸いつくようで、
冬はほんのりとあたたかく、
夏はサラリとした触感。

色は淡く黄色というか、
赤味を帯びた白い肌。

とくにこの家は、
床暖房を施しているだけに、
ほとんど節のない板を
選びました。

この家全体にも
言えることですが、
女性的な形容詞が
とても似合う木です。

天秤+天秤

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸は、
平屋の小じんまりした家。

それだけに、
頭の上を大きな梁が
縦横無尽に
駆け巡ったり、

生活空間にできるだけ
柱が降り立つことのないよう、

天秤梁を駆使した
小屋組となっています。

その象徴が、
居間に架かる
二重の天秤梁。

力強さの中に、
軽やかな印象を与える
木組みです。

2010年6月25日

白と白の市松模様

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸
寝室収納の襖は、
和紙の太鼓貼り。

和紙は建主さんが
中国で買ってきたそうで、
やはり日本の紙とは
少し違う風合いです。

白い紙だけが
見えてくるので、
すっきりとした印象です。

とはいえ、
全面同じ表情とはせず、
建具屋の新井さんが、
薄らと市松模様に
見えるように
貼ってくれたので、

真っ白の中にも
遊び心があります。

寝室の葛布の襖

カテゴリー: 八王子や邸


八王子や邸
寝室の襖は、
目の粗い
ざっくりした
仕上がりの葛布

建主さんの一番の
お気に入りです。

しかし、
持っていらした葛布が
少し足りなかったこともあり、
腰貼を施しました。

2010年6月24日

葛布に覆われた座敷

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸の座敷。

壁二面のほとんどが
先ほど紹介した葛布
覆われているので、
葛布の間、といった
感じです。

この間の葛布は、
やや目の細かい、
生成りの色のものです。

あたたかくて柔らかい
色合いの中塗土の壁と
いい相性です。

なお天袋の襖は、
少しチリの入った
土佐和紙です。

三種の葛布

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸の襖は、
建主さんがお持ちだった
三種の手漉きの葛布を
貼っています。

前も申し上げたとおり、
葛布は今、機械で漉いていて、
手漉きの葛布はもう
ほとんど手に入らないとのこと。

機械漉きの葛布も
悪くはないのですが、

手漉きのものと比べると、
やはり味わいの深さは
手漉きのものには
かないません。

葛はその辺の里山に
たくさん生えていますが、
漉いてくださる人が
いなくなってしまったという
ことですね。

こんなに味わい深く、
またたいへん長持ちだというのに、
実にもったいないことです。

こうした手工芸品が
生き残れる世の中で
あってほしいと思います。

天秤梁に掛かる灯

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸
寝室の照明器具は、

碍子を介して
天秤梁の先端に
電気を配線し、

そこから
吊り下がっています。

天秤梁に
穴を開けるのが
忍びなかったということも
ありますが、

敢えて配線を
見せることにより、

梁に掛かる感じが
強調され、

器具の付け根の
何かと残念に
見えがちな存在感が
打ち消されるので、

かえって灯りが
引き立つように思います。

2010年6月23日

皿壁(その2)

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸
皿壁その2。

玄関から廊下に入って
突き当たり、
居間に足を入れると、

今度は丸いお皿の
皿壁が目に入ります。

黄色と緑色の模様が入った
丸い皿が5枚、
リズミカルに並んでいます。

色合いが、
仄かに黄色い砂漆喰壁と
合いますね。

皿壁は、
左官職人の仕事が
大変になるはずですが、
楽しんで
取り組んでいただきました。

2010年6月22日

皿壁(その1)

カテゴリー: 八王子や邸

八王子や邸にて。

以前も紹介したとおり、
建主さんは陶芸品がお好きで、

左官職人の湯田さんの協力のもと、
お気に入りの皿を幾つか
壁の中に埋め、

それがこの家の
かわいらしいアクセントと
なっています。

まずは、
廊下の皿壁。

玄関に入ると
まず目に飛び込んできます。

花の絵をあしらった、
ニッチのような
雰囲気です。