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2013年3月23日

昇る間

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

1階の壁のほとんどは、
土塗り仕上げなのですが、

階段から上は、
荒壁土塗りのまま。

昇りきったところにある
荒壁土の壁が
窓からの光を受けて、
上へ上へといざないます。

また手摺受金物は、
いつもの鉄錆色のもの。

2013年3月22日

カヤの木とクリの厨房のある光景

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

玄関土間を入ると、
目に飛び込んでくるのは、
右手のカヤの木。

その奥には、
クリの厨房が
鎮座しています。

ほうぼうから入る
光とあいまって、

これらが明るくあたたかく、
和やかな雰囲気を醸し出していて、

建主さんご家族を
象徴しているような気がしています。

太陽の恵みを蓄える床

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

完成した様子の報告を再開。

さて、
この家の南東の角の床は、
藤岡の五十嵐さんが
達磨窯で焼いた、
いぶし銀の敷瓦を貼っています。

将来この部分に
薪ストーブが鎮座する
ということもありますが、

角に開いた
掃き出し窓から
太陽の恵みを取り入れ、

それを敷瓦が蓄熱して、
温もりを家の中に
呼び込むことを
もくろんでいます。

一方で夏場は、
バルコニーと格子網戸で
日射遮蔽。

「省エネ」の施策のもと、
なぜか危機的状況にある
伝統工法ですが、

こうして、
単なるデザインではなく、

循環可能な素材を使い、

自然界を遮断するのではなく、
大いに受け入れて、

室内の温熱環境を意識した
仕掛けの結果としてのデザインを
提案し続けていきたいと思います。

2013年3月3日

格子を編む

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

玄関の欄間にある硝子が、
キャットウォークと
バルコニーの格子を映し、

それが重なり合って、

ぼんやりと
格子を編んだような
欄間のデザインを
作っていました。

光る箱

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

半畳の吹抜けの
直下にあるワンコインライト
格子状の手摺を照らし、
光る箱のように見えます。

ワンコインライトは、
全方位に光を放つので、

こうした「上向き」の演出を
行うことができます。

光る床

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

玄関の上のキャットウォーク。

玄関の照明に照らされて、
床が光るように見えます。

障子はしまる

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

ここが‘現場’として最後の日、
障子が入りました。

障子が入ると、
空間が締まりますね。

それは建具全般に
言えることですが、

やはり障子の存在感は、
大きいです。

室内の温熱環境の維持にも
大きく寄与する障子、

活用していきたいですね。

灯りと荒壁

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

この家の二階は、
ほぼ全て荒壁土のまま。

‘強い土’ならではの
収縮によるひび割れと、

竹小舞の縦簾が
透けて見えるような縦の波が
味わい深く、

とくに灯りが当たると
その表情が強調されます。

本来は「下地」
なんですけどね。

昔ながらの家づくりは、
作る過程も美しいので、

こうしてそのまま
仕上げにしてしまうことも
あります。

2013年3月1日

栗板の厨房納まる

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

栗板の厨房が納まりました。

こうして作り込む厨房には、
様々な仕掛けがあります。

鍋などを引っ掛ける
ステンレス製の吊金物が隠し味。

厨房の設計は、
機能美が現れるからでしょうか、

また自分も
上手ってわけではないですが、
料理は好きな方なので、

ホンマ大好きです!

2013年2月28日

コウヤマキの浴槽納まる

カテゴリー: 町田か邸

町田か邸にて。

サワラと十和田石に囲まれた浴室に、
コウヤマキの浴槽が入りました。

高貴な香りが辺りを包みます。

コウヤマキは、元々貴重な木でしたが、
秋篠宮に男の子(悠仁さま)が生まれた時、
コウヤマキがお印の木となったため、
更に手に入りづらい木となりました。

しかしいいものはいい。

加工しやすく、
木肌も香りも高貴で、
水にも強い、
丈夫な木です。