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2006年6月25日

Nさん、木に愛を注ぐ(9回目)

カテゴリー: 横浜な邸

梅雨らしい空でしたが、N邸の柿渋塗りを決行。
大テントの下をかいくぐって、2階の床梁を中心に塗りました。

本日のお手伝いさんは、
S藤さん(3回目!)
O黒さん(山梨から!)
ありがとうございます。

今日は大きな木材ばかりだったので、運び役の私はさすがに腰と腕と手首が疲れました。
おかげで最近、土曜日は焼杉作業だし、運動不足とは無縁の生活です。
また、直接持ってみることで、「おまえは少し水太りだな…」とか、「お〜、絞れた身体になっとるな!」とか、「自分は素直なやつやの〜」とか、それぞれの木と対話する機会を得ることができるので、材の運搬は設計者の立場として楽しいですね。

そもそも柿渋塗りは、大工の手仕事の凄味を肌で感じる良い機会です。

下の写真は、2階床梁の一つ。
尺5寸間隔に甲乙梁をワタリアゴでかけていくので、それを受ける床梁はこんな形となります。律動的ですね。
Nさんは、「汽車のようだ」と言っておりました。

休憩時間は、「CAFE FUJIMA」による珈琲を楽しみます。
何よりもNさんがこの美味しい珈琲を心待ちにしています。

ちなみに、テーブル代わりになっているのは、金輪継(追っかけ大栓か?)の落としの材。つまり、建物を作るには不要の材です。
そんな木っ端が片隅にゴロゴロしています。
これらは無用のゴミになるのではなくて、薪などの用途に有効利用されています。
オガクズも、牛舎や鶏舎の方々が引き取ってくださるそうです。
こうして無垢の木は使い尽くすことができるのがよいですね。

それと、工作用に木っ端が欲しい方!
早めにおっしゃっていただければ、差し上げますよ〜。