仕事の範囲は?
 
   やはり自分の家から近いところが基本です。
自転車で1時間圏内かな(笑)。
というのは半分冗談ですが、自分が経験している気候風土の土地で仕事をしていきたいと思っています。神奈川県、東京都圏内でしたら、検討させていただきます。



  工期はどれくらいかかりますか?
 
   住宅の規模次第ですが、平均的には設計に6ヵ月以上、木材の刻みに3〜5ヵ月、上棟から完成までが5〜6ヵ月といったところでしょうか。設計の機会をいただいてから住み始めるには、やはり最低1年半以上はかかります。
 しかし、その家づくりは二度とないわけですから、せっかくなのでその期間を大いに楽しみましょう。家づくりも終わってしまえばさみしいものですよ、きっと。



  伝統構法は値段がとても高いのではないですか?
 
   伝統構法がいいのは分かるけれど、費用がとてもかかるのではないか、とよく聞かれます。
 確かに「坪単価」という指標で見ればそうかもしれません。しかしそれは、広さに対するお値段の指標に過ぎません。家づくり全体にかかる費用で考えれば、もしかしたら現実的な数字に感じるのではないかと思います。
 要は、お手元の予算をどう使うかという価値観の問題だと思います。建物の広さ、設備機器の機能、職人の技量、快適さ、家づくりの楽しさ、といった家づくりのそれぞれの要素に対して何を重視するかでしょう。



  伝統構法の見た目が古くさそう、という印象があるのですが?
 
   創意工夫次第だと思います。一度伝統構法で作った世界をご覧になってみてください。



  伝統構法の家は、夏は涼しいかもしれないが冬は寒いと聞きますが?
 
   私が伝統構法の家に住んでいる経験では、それほど寒くない、というのが実感です。そして一度家が暖まると、家全体がほんのりと暖かい感じが持続します。おそらく土壁の蓄熱性能の影響ではないかと思います。
 昔の家が寒いのは、あまりにも通気性が良すぎたのではないかと思います。開口部の納まりを工夫するとともに、壁や屋根の断熱性、調湿性を木や土で確保すれば、それほど空調設備に頼らなくても夏はほどほどに涼しく、冬はほどほどに暖かい家づくりは、現代において可能であると考えます。


他にも、ご質問などありましたら、お気軽にお問い合せ下さい。