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2006年6月1日

原風景に出会った

カテゴリー: 今日のできごと


民家の納まりについて急いで知りたいことがあったので、日本民家園に行ってきた。
前々からぜひ来たかったところだが、ようやく初めて訪れることができた。

実は昨日夕方に訪れるつもりだったのだが、電車を乗り間違えて着いた頃には時間切れ。残念なことに‘お預け’状態となってしまい、まさに紆余曲折のうえたどり着いたので、余計に感慨深いものがある。
(○○急行、って向ヶ丘遊園に停まらないんですね)

さて、その民家園。

何だろう、この感動は。
美しいではないか。

木と土と竹と草が織り成す世界は、なぜこんなに美しいのだろう。
私が日本で生まれ、日本で育ったがために、日本の原風景ともいえるその世界に共感するからなのだろうか。
いや、客観的に見ようと努めるものの、どう見ても目の前に広がる世界は美しいのだ。
その理由はこれからじっくりと考えるとして、ともかく私は、この世界を目の前にして、今自分が取り組んでいる日本の伝統構法の設計活動を継続し、この世界を発展的に継承していきたい、という想いをいっそう強くした。

一つ、感じたことがある。
民家園には、東北、信越、関東地方の様々な地域の民家が二十数軒展示してある。
(奈良の民家も一軒あった)
いずれの家も、今日はとくに汗ばむ陽気ということもあって、屋内に入ると爽やかな気持ちよさを感じたが、その中でもさらに私が身体にスーッと馴染むなあ、と感じたのは、関東地方の木と土でできた家であった。
民家園の所在地は、神奈川県川崎市。
やはり、同じ日本の伝統的な建築構法でも、それぞれの風土に合う方法というものがきっとあるのではなかろうか、と思った。