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2005年11月25日

木の建築塾〜鳶職人に聞く〜【続報】

カテゴリー: 今日のできごと

先週開催された木の建築塾の、鳶職人の話の続き。

まずは山口政五郎さんの印象。
典型的な江戸っ子風情。親分肌。
どちらかというといかつい感じ(失礼)だが、言葉がとても丁寧。
お客様を大事にしている心が伺える。
言葉の歯切れもよく、話を聞いていて気持ちいい。

鳶は一昔前はまちの調整・相談役。
コーディネーターといった方が分かりやすいか。
足場をかけたり基礎を打つといった建設作業だけではなく、いざというときは冠婚葬祭などまちのイベントの段取り役だったそうだ。
だから鳶は、「カシラ」とも呼ばれる。

次に印象に残った言葉を幾つか羅列。

「金を出す奴は口出すな。金がなければ知恵を出せ。何もなければ汗をかけ。
…金を出す奴が口出すと、下の奴がシラけてしまう。」

この言葉、とても気に入った。
オレは知恵と汗を出そう。

「大工は、無から有を生み出す。鳶は無から有を生み出し、そしてまた無に帰る。」
はかない。
この日本の美意識に合う仕事。

そういえば、今年の夏、葉山の海の家「ブルームーン」の竹組みを見てとても気に入ったが、あれは鳶の仕事の延長やね。

「日本の建築文化は関西から来ている。だから関西のやり方は合理的であることが多い。」

なるほど。

「縄は切ってはいけない。切らなければ何回でも使える。」
「古くなった縄は、荒木田に混ぜるといい。枯れているからちょうどいい。」

どんなものでも最後まで使い果たす精神。
これを当たり前のようにやっていた。

今僕らが、「エコ」とか「環境共生」とか言っていることは、昔はごく当たり前に取り組んでいた行動規範であった。
酒匂さんの話を聞くと、「パーマカルチャー」もそうだ。
「もったいない」という心がけ。