犬も祝宴を喜ぶ
昨日の竣工祝いを
何よりも喜んでいたのは、
我が家の犬、
ジェットくんかもしれません。
職人の座るテーブルの周りをうろうろし、
みんなから少しずつ、
いろいろ恵んでもらっていました。
太ったらいけない犬なので、
今日は絶食かな?
住み始めてから
およそ1ヵ月が経ち、
今日は職人一同会して、
竣工祝い。
関わった全ての職人さんに対し、
これまでの労をねぎらい、
感謝の言葉を述べたいという
建主の意向で実現しました。
こういう場が設けられるのも、
建主と職人が直接関係を結ぶ、
直営方式のよさなんだな、
と思いました。
その場に30人ほど
いたのではないでしょうか、
建主夫婦のそれぞれのご両親も
お手伝いにいらして、
美味しいごちそうが目の前に広がり、
盛大な宴でした。
職人の方々とも話したのですが、
こういう機会を設けていただき、
建主に笑顔で迎えていただくと、
仕事が報われたような気がして、
本当によかったな、と思います。
また職人一人一人のあいさつの際、
みんな口々に、
「これからも末永くよろしくお願いします」。
そうなんですよね。
家づくりは、
家が存在しなくなるまで続くのです。
ということは、
保証とかそんな制度がなくたって、
一度築いた建主と職人の関係は、
基本的にずっと続くのです。
今日のこの宴は、
これからも続く家づくりが
よいものになっていくことを
予感させました。
余談ですが、
職人一同会したので、
ついでに次に始まる現場の
段取りの打ち合わせを
することができました。
まあ酒の場でしたから、
改めて確認することに
なろうかと思いますが(笑)。
先日の日記の続きです。
誰しもが多かれ少なかれ、
美しい街並みのまちに
住みたいと思っているであろうのに、
今の日本の街並みが
(私にとって)
美しくなるどころか、
醜くなっていくのは、
なぜなのだろう、
今ここそこで
作られている風景は、
本当に皆が心から、
求めていたものなのでしょうか、
もしそうでないとしたら、
なぜそうした風景が
作られ続けているのか、
その原因は、
まちなみけんさんの
おっしゃるとおり、
風景の一粒一粒を
作る側の「心」の問題が
大きいと思います。
それぞれのまちの中には
風景を何とかしようと
考える人たちがいるのに、
なぜその心が
つながっていかないのか、
あるいは、
その心をつなげていくには
どうしたらいいのかを
考えていきたいと思います。
一方、
今私がたどり着きつつある解の一つは、
それも元をたどれば、
「心」の問題になろうかと思うのですが、
場所への想い、
あるいは関わりが希薄なのに、
縄張り意識は強いという、
日本人の土地に対する意識、
そして、
そうした意識の上に立つ
住まう場所を提供するしくみや制度が
日本の風景を
貧しくさせているのではないか、
ということです。
心の問題、土地の問題、
いずれもそれらを今すぐ
根っこから変えていこうと思うと
あまりに大きすぎる話で
途方に暮れてしまうのですが、
とはいえやはり、
一つ一つ、
心のこもった風景の一粒を
しっかりと作り続けるとともに、
その根っことなる部分を
何とかしていきたい、
常にその想いを心の片隅に置き、
その方法論を
探っていきたいと思うのです。
まず私たちにできることは、
自分の住むまちからですね、
同じ鎌倉に住む
まちなみけんさん、
これからもよろしくお願いします。
昨日、
葉山ピスカリアで
お友だちの音楽デュオ、
「南無」さんお二人と
食事を楽しみました。
このお二人、
お話していると、
日々の呼吸と音楽を
純粋に楽しんでいる感じが
伝わってきます。
二人の音楽、
また生で聴きたいなあ。
ところで今月、
ピスカリアに足を運んだのは、
一体、何度目でしょう。
今やきらくなたてものやの、
第二の打ち合わせ場所、
あるいは‘応接室’と
化しています。
しかしここは、
何度来ても美味しく、
そして、
あたたかい気持ちになります。
シェフのIさんをはじめ、
葉山というまちが、
そうさせているのでしょうね。
この時期、
葉山があたたかいと感じるのは、
気候だけではないようです。