白亜の舎
足場が外れ、
湯田さんの手による
土佐漆喰鎧塗りの外壁が露わに。
風格ある、白亜の舎です。
やはり漆喰は、
遠目で見ても、
漆喰ですね。
風合いが、違う。
もうすぐ、梅が咲きそうです。
先日、友人の観光案内で、
円覚寺に行きました。
こういうとき、
私にとっては、
観光を楽しみがてら、
古い建物を見ることができるので、
一石二鳥です。
こうして古い建物を
見て回るうち、
最近面白いなー、と思うのは、
大きな鐘のぶら下がった鐘楼です。
あれだけ重い鋼の塊をぶら下げながら、
基本的に壁は少なく、
あるいはほとんどなかったりで、
現代の標準的な木構造に対する考え方と、
まるで対照的な建物ですが、
長い年月、
風雪に耐えながら、
お寺の境内の一角に、
凛と屹立しています。
構造的な条件が
実に厳しいといえますが、
それだけに、
力の流れ、
構造上の表現が
研ぎ澄まされていて、
一本一本の木に
それぞれたいせつな意味があるから、
見ていて楽しいのです。
さて円覚寺。
ここの鐘楼は、築約七百年!
ということは、
あの関東大震災も乗り越えて、
今ここにあるということですね。
足固めの下を支える短い列柱。
手すりや柵としては野太すぎますので、
やはり、
そうした機能を兼ねつつも、
足固めの曲げを受けるという、
構造的な意味もあるのではないかと
思います。
破風がごついです。
山の上に建っているから、
文字通り、
風から守るためなのでしょうか。
C一家とK一家と、
鎌倉を堪能したあとは、
葉山へ。
ピスカリアで賑やかに昼ごはんを食べた後、
森戸海岸へ。
子どもたちは予想どおり、
ズボンの裾をまくりあげ、
海の中へ。
海を目の前にすれば、
子どもにとって、
夏も冬もありません。
海の中のほうがあったかい、
と言いながら、おおはしゃぎ。
(だから海辺のまちは、
冬あったかいのですね。)
海から駐車場までの帰り道。
冬服を着込んだ大人とは対照的に、
子どもは春・夏仕様。
というか、パンツ一丁。
寒くないのかね。
連休中、大学時代の友人Cが、
石川県から一家で遊びに来たので、
近くに住むK一家と、
鎌倉を案内しました。
行ったのは、
円覚寺、大仏、七里ガ浜の海。
おおぜいの子どもたちを連れながらなので、
ドライブがてらゆっくりと。
鎌倉に住んでいながら、
こういう機会がないと、
なかなか観光地に行くこともないので、
よい機会でした。
思えば十数年前、
この三人で、
京都宇治川にて川下りの旅は始まったのでした。
いつもは全国各地の川で再会するこの三人が、
今回子どもをたくさん引き連れて、
ゆっくりと観光地を回るなんて、
感慨深いものがあります。
栗の木で、箱膳作りを試みました。
山梨に本拠を置く「NPOえがおつなげて」での活動の一環です。
これまでNPOにて
たびたび箱膳の催しを行っていたのですが、
そのときは、
買って手に入れた箱膳を使っていました。
しかし、
これだけ森の恵みに恵まれているのだから、
せっかくだから自分たちで作ってみようということで、
地元の家具作家さんに
作ってもらうことにしました。
栗の木は、
家具作家さんの手元にあった木。
山梨でも、身近に手に入る材です。
私も好きな木の一つなので、
この箱膳が、
とても気に入っています。
こうして身近な木の使いみち、
そしてその使いみちの物語を、
一つ一つ提案していくことで、
森が元気になる契機の一つになれば、と思います。
ところで箱膳の写真は、
須玉にある古民家で撮りました。
古民家って、昔は‘特別’な存在ではなかったはずなのに、
こういうとき、絵になるなあ。