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2007年2月19日

白亜の舎

カテゴリー: 横浜な邸


足場が外れ、
湯田さんの手による
土佐漆喰鎧塗りの外壁が露わに。

風格ある、白亜の舎です。

やはり漆喰は、
遠目で見ても、
漆喰ですね。

風合いが、違う。

もうすぐ、梅が咲きそうです。

2007年2月13日

鐘楼がおもしろい

カテゴリー: 今日のできごと


先日、友人の観光案内で、
円覚寺に行きました。

こういうとき、
私にとっては、
観光を楽しみがてら、
古い建物を見ることができるので、
一石二鳥です。

こうして古い建物を
見て回るうち、
最近面白いなー、と思うのは、
大きな鐘のぶら下がった鐘楼です。

あれだけ重い鋼の塊をぶら下げながら、
基本的に壁は少なく、
あるいはほとんどなかったりで、

現代の標準的な木構造に対する考え方と、
まるで対照的な建物ですが、

長い年月、
風雪に耐えながら、
お寺の境内の一角に、
凛と屹立しています。

構造的な条件が
実に厳しいといえますが、

それだけに、
力の流れ、
構造上の表現が
研ぎ澄まされていて、
一本一本の木に
それぞれたいせつな意味があるから、
見ていて楽しいのです。

さて円覚寺。
ここの鐘楼は、築約七百年!
ということは、
あの関東大震災も乗り越えて、
今ここにあるということですね。

足固めの下を支える短い列柱。
手すりや柵としては野太すぎますので、
やはり、
そうした機能を兼ねつつも、
足固めの曲げを受けるという、
構造的な意味もあるのではないかと
思います。

破風がごついです。
山の上に建っているから、
文字通り、
風から守るためなのでしょうか。

2007年2月12日

流れる光

カテゴリー: ピスカリア


冬のピスカリアの窓辺。

低い軌道の太陽と、
簾と硝子とが、

流れるような、
不思議な光を
作り出していました。

冬のあたたかい葉山を満喫

カテゴリー: 今日のできごと


C一家とK一家と、
鎌倉を堪能したあとは、
葉山へ。

ピスカリアで賑やかに昼ごはんを食べた後、
森戸海岸へ。

子どもたちは予想どおり、
ズボンの裾をまくりあげ、
海の中へ。

海を目の前にすれば、
子どもにとって、
夏も冬もありません。

海の中のほうがあったかい、
と言いながら、おおはしゃぎ。

(だから海辺のまちは、
冬あったかいのですね。)

海から駐車場までの帰り道。
冬服を着込んだ大人とは対照的に、
子どもは春・夏仕様。
というか、パンツ一丁。
寒くないのかね。

冬のあたたかい鎌倉を満喫

カテゴリー: 今日のできごと


連休中、大学時代の友人Cが、
石川県から一家で遊びに来たので、
近くに住むK一家と、
鎌倉を案内しました。

行ったのは、
円覚寺、大仏、七里ガ浜の海。

おおぜいの子どもたちを連れながらなので、
ドライブがてらゆっくりと。

鎌倉に住んでいながら、
こういう機会がないと、
なかなか観光地に行くこともないので、
よい機会でした。

思えば十数年前、
この三人で、
京都宇治川にて川下りの旅は始まったのでした。

いつもは全国各地の川で再会するこの三人が、
今回子どもをたくさん引き連れて、
ゆっくりと観光地を回るなんて、
感慨深いものがあります。

2007年2月8日

栗のはこ


栗の木で、箱膳作りを試みました。

山梨に本拠を置く「NPOえがおつなげて」での活動の一環です。

これまでNPOにて
たびたび箱膳の催しを行っていたのですが、
そのときは、
買って手に入れた箱膳を使っていました。

しかし、
これだけ森の恵みに恵まれているのだから、
せっかくだから自分たちで作ってみようということで、
地元の家具作家さんに
作ってもらうことにしました。

栗の木は、
家具作家さんの手元にあった木。
山梨でも、身近に手に入る材です。
私も好きな木の一つなので、
この箱膳が、
とても気に入っています。

こうして身近な木の使いみち、
そしてその使いみちの物語を、
一つ一つ提案していくことで、
森が元気になる契機の一つになれば、と思います。

ところで箱膳の写真は、
須玉にある古民家で撮りました。
古民家って、昔は‘特別’な存在ではなかったはずなのに、
こういうとき、絵になるなあ。

2007年2月4日

そろそろ船出

カテゴリー: えこびれっじ


今日はみんなでおおそうじ
そして、
屋上菜園の区分け

そろそろこの‘船’は、
二十九の‘船員’を乗せた、
この先長い長い航海の準備が
整いつつあります。

この先どんな旅になるのか、
楽しみですね。

一緒についていきたいところですが、
そうもいきませんので、
温かくこの船出を、
後押ししたいと思います。

しかしこの建物は、
居場所によっては、
ほんとうに船みたいに
見えるときがあります。

2007年2月2日

壁色の調べ

カテゴリー: 横浜な邸

左は土佐漆喰と漆喰と少々の黄土と砂を混ぜた漆喰、
ほんのりと卵色がかっていて、
いわゆる漆喰よりも柔らかい印象。

右は土佐漆喰と黄土を混ぜた半田、
上品で落ち着いた、淡い黄色です。

黄土による土壁、
塗った直後なので今は黄色がとても濃いですが、
それでも乾くと、深みのある黄色となります。

この三つの色が、
家の奥へ行くたび、
段階的に濃くなっていくので、
光の奥行がより強調され、
壁の諧調を楽しむことができます。

2007年2月1日

太鼓梁

カテゴリー: 横浜な邸


2階の居間に入ると、
ででででんと太鼓の梁が、
目に入ってきます。

丸太の成長方向と平行に二方をノコで落とし、
太鼓を横に押し潰したように見えるから、
太鼓梁。

よく小屋(屋根の木組)の梁として使われます。

その名を聞いただけで、
何だかしっかりと、
屋根を支えてくれそうな気がしますね。

実際、同じ材を平角(長方形)に挽くよりも、
強いようです。

それとやはり、
生きたままの木肌が家の中にあると、
木は自然界の賜物だということ
木はやはり木だったということ
そういったことを感じることができて、
いいですね。

2007年1月31日

揺光

カテゴリー: 今日のできごと


蝋燭入りの瓶を漉し、
簾を漉して、

ゆらゆらゆらと、
光が揺れる

ピスカリアの
仄かにあたたかい、
冬の窓景色。

こうして住まいは
‘大人’になっても、

あるじの
愛ある限り、

流れゆく
季節とともに、

育てられて
いくのです

Iさんは、
料理も美味いが、
‘子育て’も
うまい。

それにしても、
冬の簾も
乙なものですね