ブログ
2005年12月3日

光と影

カテゴリー: 目黒か邸


日本の空間の特徴というべきか。
光と影の世界。

伝統的な木組みの特徴は、家の中にいろいろな影ができる。
それは、
渡りあごであったり、
チリ(土壁に対して柱が少し出ている、あの部分)であったり、
格子を透過する光と影だったり、
紙から漏れる柔らかい光だったり。

太陽光線や照明といった光の当たり方で、いろいろな表情を楽しむことができる。
一つの壁面、空間でも、味わい方は様々なのだ。
照明計画は、むしろ簡素に計画することが多いのだけど、よくハッとさせられるような空間に出会うことがある。

空間があまりはっきりと区切られないのも、その理由かもしれない。

‘たてものや’の性分

カテゴリー: 目黒か邸


廻り階段の部分。

ピシッと納まっていて気持ちいい。
‘たてものや’のせいか、こういう部分をついホレボレしながらしばし眺めてしまう。

クスノキの階段

カテゴリー: 目黒か邸


K邸に着いて玄関の扉を開けると、清涼な香りがする。
クスノキの香りだ。
クスノキは樟脳の材料。
樟脳は防虫効果がある。
ちょうど階段下が収納になっているので、自然の防虫剤。

香りに比べ、クスノキの表情は意外にもおとなしい。

2005年12月2日

柿渋を塗った板の壁

カテゴリー: ピスカリア


外壁の杉板がちゃくちゃくと貼られていく。
貼る前に柿渋と荏油を塗ったので、とてもきれいに仕上がっている。
まだほんのり薄い色付きだが、太陽光線を浴びて、きっとどんどんいい色になっていくだろう。

用意がいいのでキスが

カテゴリー: ピスカリア


今日は玄関扉の打合せのために、葉山の現場に行く。
それとともに土地家屋調査士のMさんが、所員を引き連れて表示登記用の測量図を作るために現場に来た。
現地での作業をひととおり終わると、二人で海の方角へ。
葉山へ来るというので釣竿を持ってきたらしい。
それは用意がいい。
Mさん、さすがです。
遊び心を常に持っておられる。

私は先に現場をあとにしたが、後で成果を聞くと、キスが4匹ほどとのことでした。

2005年12月1日

あ〜もう12月か。

カテゴリー: 今日のできごと


今日の夕方、娘にせがまれて、クリスマスの飾り付けをした。
いつだったか東急ハンズで買ったニセモノのモミのワッカにいろいろ飾り付けをして、渡りあごのところにひっかけると、ぐっとクリスマス気分に。

作りながら、あ〜もう12月かいな、とつぶやく。
今年はほんとうに時の経つのが早く感じた。

手帳をパラパラとめくってみる。
すると、今年に入って予定の入っていない土日が一日しかなかった。

それほど充実していたのだろう。

今年もあと少し。
しかしあと少しで結末を迎える物語もあれば、これから始まる物語の準備もある。
今年最後の踏ん張りどころ。

ところで、伝統構法の家にクリスマスの飾りも悪くない。
影がきれいでしょ。

2005年11月30日

15年来の話が続きますが

カテゴリー: 今日のできごと


今日は珍しくずっと家で作業。

大学1年のときから使っている、事務机用の椅子がついにぶっ壊れた。
応急措置として、半径30cmないような円形の折りたたみ椅子に座っている。

ずっと座っていると、さすがに尻が痛い。
しかも、椅子が動かないということがこんなに苦痛とは思わなかった。
最近の椅子は、やっぱり人間工学的にちゃんと考えられているんだろう。

しかし、忙しいときに何でこうなるんじゃ〜。
たまらずアスクルで椅子を発注した。

2005年11月29日

身体は正直

カテゴリー: 今日のできごと

15年来になろうか、学生時代から使っているセラミックファンヒーターがある。
今仕事机の足元に置いているが、最近それを付けると少し頭痛いなー、で消すと身体が楽になるなーと思っていた。
で、試しにセラミックファンヒーターから30cmほど離れたところを電磁場測定器で測ると、とんでもなく高い数値が。どおりで。

人間感知器もダテではない。

2005年11月28日

折り返し時点

カテゴリー: えこびれっじ


昨日は第10回目を数える総会。

エコヴィレッジ鶴川も、早いもので、といったらいいのか、ようやく、といったらいいのか、とにかく折り返し時点。
この間、いろいろなことがありました。
これから1年、今度はどんな物語があるのだろうか。

さて昨日の総会は、半分共用部分の議論、半分は住民同士で管理規約等の読み合わせ。
管理規約等の読み合わせのとき、こちらはやることがないので、子どもたちと遊ぶ。
鶴川の子どもたちはとても人なつっこくて元気。
だからこちらもだいぶ楽しんでしまう。
(そのかわり、どおりで足腰が筋肉痛…。まあ、いい鍛錬だ。)

夜は飲み会。今度は大人たちとの交流。
いつものとおり(?)、Hさんが住んでからの夢をとうとうと熱く語る。
これが聞いていてとても面白い。夢が拡がる。
結局母屋を出たのは、午後10時過ぎ。
4時間もしゃべっていたのか。
自分も少しノドが嗄れているような。

とまあ、総会は、事前の準備はたいへんだけど、子どもたちとも、大人たちとも、皆と交流できるので、実は楽しみだったりする。

それと、来るたびに季節の移ろいをくっきりと五感で感じることができるのも、楽しみの一つである。
写真は現地に立つ柿の葉の落葉。
寒くなってきたから、温かい色合いの点描の絵。
自然界も、乙な演出をしてくださいますな。

2005年11月27日

人様の頭の上にのせるものだから

カテゴリー: 目黒か邸


群馬藤岡の五十嵐さん。
達磨釜で瓦を焼いている人です。
今朝、K邸の外構工事用に、欠けなどが入って屋根には使えない瓦をたくさん持ってきてくれました。藤岡から朝の7時に。
そしてまた仕事があるから、と言って藤岡にとんぼ返りしました。

「瓦は人様の頭の上にのせるものだから、心を込めて」が信念の五十嵐さん。
初めてお会いしたとき、この信念に心打たれました。
まさにその言葉を地でいっている方です。
五十嵐さんが焼いた瓦をあちこちで使わせていただいて、ありがたい気持ちでいっぱいです。
今回は地べたで使わせてもらいますが、これからもよろしくお願いいたします。

外構も楽しみ。