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2016年5月27日

大地が揺さぶられても

カテゴリー: 今日のできごと

先週三日間、

全国の仲間の大工たちと

熊本に行ってきました。

鎌倉からクルマで向かったので、

所要時間は行き16時間、帰り17時間。

久しぶりに「旅をした」という感じでした。

いろいろ体験したり、

見てきたことを報告するには、

少し頭の中を整理する必要があるため

後日行わせていただくとして、

私がとても強く

心に残ったことの一つは、

たとえ大地が激しく揺さぶられ、

真横で道路やたてものなどが

大きく壊れていても、

多くの木々は、

地滑りなどで地面自体に

大きな変形がないかぎり、

何事もなかったように、

静かに立っていたということ。

生きもののたくましさに

心打たれるとともに、

大げさかもしれませんが、

ひょっとすると地震の被害の大半は、

人間の作り出したものが

原因なのではないかと思いました。

関連する話として、

熊本に滞在中、

液状化被害の専門家の方に

お話を伺う機会をいただいたのですが、

液状化の現象が

起こる場所の大半は、

元々が砂地、とか、

地盤の強弱というよりは、

海や川、池などを

人工的に埋め立てた土地とのこと。

なるほど。

もしかしたら巨大地震は、

自然界の中で人間の存在の小ささを

まざまざと私たちに見せつけ、

私たちに反省点を突きつける

機会なのかもしれません。

「人工」に携わる者として、

先週目にしたことを心に焼き付け、

これからの仕事に

活かしていきたいと思います。