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2013年11月6日

秋の恒例、中学生と泥団子作り

カテゴリー: 今日のできごと

地元の中学校が毎年企画している
「ふれあい体験活動」にて、

左官職人湯田さんの全面協力のもと、
恒例の泥団子作りを行いました。

参加した子どもは21名。

先生が「授業中こんな姿は見たことない」と
笑いながらいうほど、

みんな一個の玉に集中して
磨き上げていました。

しかしここの子どもたちは
みんな本当にかわいらしいです。

最初は湯田さんと私とで
少し土のお勉強。

声をかけるすきもないほど
集中して手を動かしています。

「オレ、すげーの作ってやる」と
宣言している子も。

すげーの作ってくれー。

学校の先生も
楽しそうに取り組んでおられました。

完成した、
藍で色付けした泥団子。

私が作ったものですが、
子どもたちを見回りながら作ったので
磨きが足らず、

子どもたちは
もっとピカピカに光る泥団子を
作っていました。

湯田さんが見本として持ってきた鏝絵。

絵はもちろんのこと、
台も枠も全て左官仕事だよ、と言ったら
子どもたちは感心しきりでした。

五感と心で

カテゴリー: 今日のできごと

我が家のお米は、
基本的にナチュラルハーモニー
宅配でいただいている
無施肥無農薬のササニシキ。

しかし成長期の子どもが二人いる家庭で
それだけでは足りないので、
たまに他のお店で買い足しています。

子どもはお米が変わると敏感に反応。

何事もなく食べているように見えて、
違いが分かるようです。

昨晩、
どのお米がいちばんおいしい?
と聞いたら、
いつものササニシキとのこと。

頭で食べものを理解することも大切ですが、

五感と心で、
直においしさを感じ取ることはもっと大切。

木と土でつくる私たちの建築も、
こうありたいものです。

2013年11月3日

精霊のいる森

カテゴリー: 今日のできごと

職人がつくる木の家ネット2013総会は奈良県で開催。

二日目の今日、
約400年前に吉野式林業の初期に植えられた
「歴史の証人」に会うため、

みんなで小一時間、
川上村の山に登りました。

参加者約60名、
一列に連なって登りました。

気のせいか、
だんだん口数が少なくなっていく…(笑)

ボクたちは「手ぶら」ですが、
山仕事をする人たちは、
道具持って登るんですからね。

人為的なのか何なのか、
「歴史の証人」の手前に
積み上がっていた石の風景。

精霊がたくさん棲んでいそうな光景です。

よく見ると、
ヒノキが石の上で休んでますね。

約400歳のスギの木。
最古の人工林の一つだそうで、
日本林業の「歴史の証人」です。

高さ約50m!
15〜6階建のビルに匹敵します。

人間と大きさを比較。
なんか妖精が現れたみたい(笑)。

人の手が入っている森は、
気持ちいい。

気持ちいいから、
木も長生きできるのだと思います。

巨木の集落の
すぐそばで出会った大きな蛙。

たくさんの見慣れぬ異生物に囲まれて、
生きた心地がしなかったでしょうに、

すぐさま逃げることもなく、
観念した様子に、
蛙の生きざまを見たような気がしました。

2013年10月19日

リアルエネルギーカフェをやってみた

カテゴリー: エネルギーカフェ

今日は茅ヶ崎リベンデルにて、
茅ヶ崎エネルギーカフェ。

今日は盛りだくさんでした。

まず再生可能エネルギーについて
机の上で学んだ後は、
みんなで協力して「リアルエネルギーカフェ」。

リベンデルから
半径100m以内で採れるものや、
本来だったら廃棄されるもの、
そして自然の恵みを活用して、
自分たちでカフェを楽しんでしまおう、
という試みでした。

隣で「満月ワインバー」が
開かれていたので、

飲める人はワインを飲みながら
楽しみました。

その後は、
参加者の飯田さんによる
太陽電池の講義。

これも面白かった!

次回は太陽電池キットを
作るワークショップを行うことになりました。

番外編として、
参加者のコータさんによる
心地よい音楽。

持続可能な取り組みとは、
そこにおいしい、楽しい、
気持ちいいできごとがあること。

今日はまさにそんな一日でした。

またぜひ
「リアルエネルギーカフェ」をやりたいです。

今日のおいしい、を作る道具、
石窯、ロケットストーブ、ソーラークッカー。

しかしソーラークッカーは
あいにくの曇天で
機能しなかったので、
今日はバイオマス資源のみで。

リベンデル内になっていた柿で、
ピザとジャムを作りました。

参加者みんなで
ピザの仕込み。

姉妹で柿ジャムの仕込み。

燃料になるはずの
私たちの現場で出た木っ端が、
子どもたちの遊び道具に。

すごく楽しそうに遊んでいましたので、
燃やすのが忍びなかったです。

ロケットストーブで柿ジャム作り。
本日ジャムおじさん緊急出勤です。

焼き上がったじゃがいものピザとワイン。
幸せな景色です。

ちなみにこのじゃがいもも
リベンデル内で収穫されたものです。

柿とチーズのピザ。
本日の一番人気。

濃厚な味の柿ジャムが
できあがりました。

これもうまい!

参加者の方が持ってきてくださった、
恒例の「自慢の一品」、
かぼちゃのサンドウィッチ。

これもおいしかったです!

コータさんの心地よい音楽。

2013年10月17日

ヒミツキチ完成

夏の終わりから作り始めていた
コンクリートの中の秘密基地は、

その脇にスギの本棚が納まり、
これにて完成となりました。

ヒミツキチの
機密情報が並ぶのかな(笑)。

自分でゴミ出しして思う

カテゴリー: 今日のできごと

先日、改修現場で出た廃棄物を
自分で積んで捨てに行きました。

そんな体験をして改めて思いますが、
壁の下地がプラスターボードでできた建物は、
ちょっと手を入れるだけでも
解体時に本当にたくさんのゴミが出ますね。

処分代の料金にもビックリしました。

そしてもうひとつ、
無垢の木とパーティクルボードは、
見かけ上なんとなく似ていますが、
処分の区分が違うということ。

無垢の木は「木くず」となり、
チップ化して再利用、

パーティクルボード類は
「廃プラスティック」として焼却処分。

接着剤等が付着していると
再利用化できないんだそうです。

しかも廃プラスティックって
再資源化されるかと思っていたら
燃やしちゃうんですか。

鼻がよじれそうなガス出して。

人体への安全性という観点もあるけれど、
安くて便利だからといって
気軽に手を出していいものかどうか、

ゴミの問題という観点からも、
自問する必要があるように思います。

2013年9月19日

空に伸びゆく燻し銀

カテゴリー: 横浜港南あ邸

横浜港南あ邸、
ご開帳その2。

空に伸びゆく
達磨窯で焼いた
表情豊かな燻し銀の瓦が、
露わとなりました。

みなみがみな「と」、ご開帳

カテゴリー: 横浜港南あ邸

横浜港南あ邸、
今週はじめにご開帳。
(=足場が払われました)

この家は南面全て、
みな「と」の家。

子どもの頃、
そんな感じのナゾナゾを
見た記憶があります。

2013年9月15日

太陽の熱を使おう

カテゴリー: 家づくりの理念

先日13日に、
今年度の木の建築塾
「在るものを生かす」
始まりました。

9月度の講師は
工学院大学の後藤治さん。

たくさんの文化財や古民家を
実際に見て触って、
そのうえで醸成された
後藤さんの考えと言葉は、
どれもたいへん興味深いものでした。

その中でも一点
たいへん考えさせられた話は、

今回の塾のテーマと少し離れますが、
アフリカの森林が
危機に追い込まれている理由。

もちろん国内外の建築需要も
あるのでしょうが、

伐採の主な目的は、
現地の人たちが使う燃料調達。

暖を採るため、
煮炊きをするため、ですね。

私は何となく罪悪感を感じながら
これまで化石燃料を使ってきておりましたが、

たくさんの人口を抱える
現代の地球上で暮らすうえで、

もしかしたら
未来への過渡期の「代用品」として
必要なことだったのかもしれません。

一方で私たちの国では、
バイオマス資源が使われずに眠っています。

それはそれで
たいへんもったいないことで、

薪ストーブやペレットストーブなど、
バイオマス資源の活用を促す装置を
積極的に提案し続けていますが、

同時に需要と供給のバランスを
意識する必要性を強く感じました。

そしてもう一つは、
太陽熱の有効利用を
さらに考えていきたいと思いました。

その視点で、
今日開業した「食堂ぺいす」の玄関土間を
一度ぜひご覧になってみてください。

この土間は、
昔ながらの達磨窯を使い、
薪で焼いた敷瓦で
仕上げられているのですが、

その下には
床暖房用のお湯の管が
埋められています。

そのお湯を作る熱源は、太陽熱。

太陽の熱を土(瓦)に蓄え、
そこから発する輻射熱で
暖を取ろうというもくろみです。

例えばそのような仕組みで、
太陽熱利用を提案していこうと思います。

まだまだ暑い時期なので、
その恩恵に預かることができるのは
あと数ヵ月後ですが、

後藤さんのお話をお聞きして、
一刻も早く試運転したくなりました(笑)。