影のある板貼り
二宮し邸にて。
今日も太陽がギラギラ。
そしてこの家は、
太陽が上に昇れば昇るほど、
外壁の板の継目の影が
より強く強調されます。
2階建ての家の全面に
板を縦に貼るうえで
最長約3.8mの板の継目を
どう処理するかが
この家の課題だったのですが、
黒くても軽やかな印象になるよう、
敢えて少し段差を付けて
水仕舞を行いました。
季節や陽の角度によって
表情が変わるというのも、
私好みです。
昨日で楽しかったお盆休みが終わり、
始まったばかりと思っていた甲子園も大詰め、
気がつけば、
夜が更けて窓から入る風は、
秋がすぐそこまで来ていることを
予感させてくれてくれます。
皆様はこの夏、
どのように楽しまれましたか。
それともこれからまだまだ、という方も
いらっしゃいますでしょうか。
さて表記の件、
先日ご案内したカキシブ隊とは別に、
以下のとおりカキシブ隊を
開催する運びとなりましたので、
以下のとおり皆様にご案内申し上げます。
それともう一つ、
現在二宮町で作っている家が
そろそろ完成する予定なのですが、
建主さんに
ご厚意・ご協力をいただきまして、
9/1に完成見学会を
行う運びとなりました。
伝統的な工法で作る家は、
今の一般的な家よりも
費用がかかるのではないかと
お思いの方も
多いのではないかと思います。
職人の技術と手間が必要な分、
正直に申せば、それは事実です。
そうして手をかけることにより、
様々な人の愛情にあふれ、
気候風土に適した家とする
自負を持ち続けてまいりましたが、
しかし一方で、
知恵を絞り、
場合によっては
手を動かしていただくことにより、
若い人たちでも現実味のある予算で、
伝統的な工法による家が建てられればと
かねがね考えていたところ、
幸い今回の機会を
いただくことができました。
実際にこの家づくりに
取り組んでみて、
なるべくおカネをかけないために
思い至った知恵は、
余計なものを
そぎ落とすことに
つながりましたし、
またそのために
建主さんとともに流した汗は、
かけがえのない
思い出となりました。
そのようにしてできた家を
多くの皆さまに
お楽しみいただければ幸いです。
それではカキシブ隊、
完成見学会ともども、
多くの皆さまのお越しを
お待ちしております。
■残暑の中カキシブ隊第二弾!開催要領
・日時…平成24年8月31日(金) 9:00〜日没まで
・場所…厚木市飯山 吉岡木材
・集合…9:00現地集合(本厚木駅からバスでアクセス可能です。)
お手数ですが、
人数確認、および道具の準備等のため、
お越しいただける際は以下のアドレス宛に
ご連絡をお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com
【連絡事項】
・持物:作業できる服装、運動靴、タオル
(柿渋は衣服等に付着すると、二度と落ちません。)
・雨天中止の場合、当日7時までに作業実施を決定のうえ連絡申し上げます。
・ご都合のよい時間だけでもOKです。
・交通手段、詳細の場所等の事務連絡は、改めて個別にさせていただきます。
・昼食は用意、またはごちそうします。
・交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)
■二宮の家完成見学会開催要領
・日時…平成24年9月1日(土)13:30〜16:00
・場所…神奈川県中郡二宮町山西
見学会は、恐れ入りますが
予約制とさせていただきます。
ご参加希望の方は、
お手数ですがその旨以下の宛先まで
・お越しになる概ねのお時間
・参加人数(大人、子ども)
・交通手段
を添えて、ご連絡をお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com
ご連絡を頂いた後、
詳しい場所や事務連絡等を
ご返事させていいただきます。
※参考:二宮の家家づくりの記録
今年のお盆も、
大学時代の仲間と
毎年恒例、川の旅を
してまいりました。
今年は一泊二日で
新潟県を流れる魚野川の旅。
私は去年行くことができなかったので、
二年ぶりです。
詳しくは
コチラをご覧いただくとして、
川の旅は、
水が本当に気持ちがいいです。
そして風景の一片を作る者として
感じるのは、
水、木、空、土、石―、
自然が織りなす風景は、
本当に美しい、ということ。
対して、その中に現れる、
人間が作るものの多くは、
それがなければ、
せっかくの美しい自然の風景を
楽しむことができたのに、
ということ。
川の旅は、
川の上で流れゆく風景を
眺めながら、
自然界の中に溶け込む
人間の造形物とは何なのか、
ということを、
深く深く、
考えさせてくれます。
そんな問題意識の中で、
私たちは今日、仕事再開。
どうやら経済界は、
「原発反対」に反対の意見が
多いようです。
一方で、
生活者である個々の人間の間では、
原発は0%!の意見が
優勢の印象がありますし、
実際パブコメの状況を見ていても
そのようです。
それなのに、
なぜ人間としての哲学と、
経済界の哲学は、
これほどの大きな隔たりが
あるのでしょうか。
この現代、
私たち一人一人、
経済界の一員でもあるのに
実に不思議な現象。
これはいにしえより続く、
支配者と労働者階級の構図が
そのまま受け継がれて
いるのでしょうか。
現代は幸い
私たち一人一人が主権の
民主主義、
生きていく「命」があって
初めて社会が成立するということを
声を出し続けていかなければ、
と思います。
どんな分野も、
数多の「命」が大事にされる
世の中であってほしいです。
明日はお盆。
そして終戦記念日。
住宅の省エネ性能を強化する
改正省エネ法が数年後に
施行されることを受けて、
最近伝統工法の環境性能を
調査する取り組みが
始まっているのですが、
今日は鎌倉か邸を訪れて、
調査のお願いを
してまいりました。
この家は
断熱材もなく、
エアコンもありませんが、
一番暑いお昼過ぎに
家の中の表面温度を測ってみると、
あまり温度ムラがないことが
改めて分かりました。
やはり外気から
柔らかく家を包む
土壁と瓦の
おかげでしょうか。
しかも東西南北それぞれに
開口部があるため、
各方角から入る風のおかげで、
暑さを楽しめるといえる
室内環境でした。
しかしこの家は、
それだけではないような気がします。
というのも、
この家の周りは
緑と地面に囲まれ、
しかも敷地の一片に、
小川が流れているのです。
こうした家々を囲む環境も、
住み心地に影響しているのだとすれば、
そういった点も、
改正省エネ法の施策の中に
盛り込んではいかがかと
思っております。
例えば、
小川を作ることは
難しいとしても(笑)、
家を建てるときは、
必ず木を3本植えよう、
とかですね。
大規模建築物には、
たいがい緑化が
義務付けられていますが、
一戸建て住宅も、
たとえささやかでいいから、
緑化の条件を
定めてはいかがでしょうか。
温熱環境性能だけではなく、
風景も改善すると思います。
昨日の横浜に引き続き、
今日は熊谷で泥こね隊。
はい、熊谷なので、
4時過ぎに鎌倉を
発ちました。
昨日の横浜で練った土の
およそ倍の量、
しかも暑さで有名なまちなので
どうなることやらと思いましたが、
鎌倉で近くに住む友人を
朝早くに連れ出し、
また午後から
たまたま近くに住む
妹とその子どもたちが
来てくれたこともあり、
思いのほか進みました。
友人と家族の縁に感謝!
しかし今日は、
途中雨が降ってきて中断。
三分の一ほど
残ってしまったので、
後日左官屋さんが
練ってくれることに
なっています。
ところで今日は作業中、
何リットルの水分を
補給したでしょうか。
覚悟していたほど
暑くなかったとはいえ
たくさんの汗が
ほとばしりました。
おやつの時間、
建主さんが
スイカを用意して
くださったのですが、
こういう時、
スイカは最高!です。
やはり暑い夏にはスイカ!