「紅一点」の壁
二宮し邸にて。
土間に厨房用の台が
できていました。
居間側に見える壁の仕上げは、
柔らかで女性的な表情の
サワラの板貼り。
男くさい(笑)現場の中で
ひときわ際立っていました。
昨日オーブントースターが
壊れてしまいました。
そこで、
これまでも
時々やっていたのですが、
朝パンをフライパンで
焼くことにしました。
バターがいい具合に
パンに沁み込んで、
オーブントースターで焼くより
格段にうまい!です。
焼き加減を見るために
ずっとフライパンの前に
立っている必要があるものの、
焼き上がる時間も
あまり変わらないように
思います。
とくにこのご時世、
電気使わないでうまい!ことに
行き当たると、
うれしいですね。
日野の集合住宅改修の現場にて。
冷蔵庫の廊下側は、
壁、ではなく、
建具職人が作った井桁格子が
ケンドンで納まっています。
建具を外して
埃の溜まりやすい冷蔵庫の裏側を
定期的に掃除できるように、
またこの格子に
色々なものを引っ掛けたら
何かと便利…、
という目論見もあります。
大飯原発を再稼働させる理由は、
夏場計画停電されたら困る
関西経済界の強い要望とのこと。
確かに夏場電気が一時でも止まったら、
困る会社、困る人たちも
たくさんいらっしゃることでしょう。
だけど、
普及率9割のクーラーを、
大勢の人が少しの時間だけでも停めて、
たまには暑い夏を
楽しんだらええんちゃうか、
とも思います。
それとも、
クーラーを停めたら
困る建物が多いからでしょうか。
夏場の電力不足の話を耳にすると、
作るのにエネルギーが大して要らず、
熱のこもりにくい土壁の復権を、
声を出して叫びたい気持ちになります。
現に今日みたいな暑い日でも、
土壁の現場は朝晩の気温を記憶して、
涼しいと感じました。
日野の集合住宅改修現場にて。
スギの天板と、
スギの建具が印象的な厨房が
ほぼ完成。
スギの赤身と
煉瓦のような紅いタイルは、
合うと思いました。
ちなみに
シンク上の四連の建具は
調味料棚、
その上の建具は、
通気可能な無双窓。