床貼り進行中
鎌倉古民家の改修現場にて。
現在下貼りのスギ板の上に、
仕上材の板が貼られていっております。
3月末の完成に向けて、
急ピッチで現場は動いております。
早いもので、
ムスメは今日中学校の卒業式。
小中一貫のような学校のため、
ムスメだけではなく、
ランドセルしょっている頃から
知っている子どもたちも
義務教育が終わり、
大人への階段を一歩昇ることに、
感慨深いものがありました。
そして、
自分も26年前の中学校の卒業式のことを
よく覚えています。
自分がよく覚えている頃に
ムスメの年齢が追いついたんだなあ。
15年前の夏の日、
初めて父になったことを
まだ鮮明に覚えているというのに。
節目の日は、
流れゆく時の早さに
せつなさを覚えるとともに、
一日一日を大切に生きようと
改めて思い直す日でもあります。
1階の床板貼りが進行中。
貼っている板は、
柔らかな表情の
サワラの板です。
この家は居間の真上に
吹抜けがあるので、
上から作業の様子が
よく分かります。
茅ヶ崎は邸では、
荒壁土塗り、
裏返し塗りの次の工程、
貫伏せ、斑直しが
ほぼ終わりました。
この作業の直後、
その裏に竹小舞の跡が
浮き出てくるのが面白いです。
所用で藤野の家へ。
東面の太い柱の両脇に、
それぞれ縦長の窓があるのですが、
その手前に構造体としての貫が
3本入っています。
その窓から向こうに
里山が見えるのですが、
風景が貫で切り取られ、
何枚かの写真を
貼り合わせたようにみえます。
素直に見えるはずの風景が、
こうして何枚かに切り取られると、
かえって外の景色に興味が湧いて、
窓に近づき、外を眺めてしまいます。