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2012年2月20日

朽ちた姿も

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家改修の現場にて。

現在板金屋さんが
朽ちた屋根の波板を
葺き替えているところです。

朽ちた姿も、
敢えて鉄を錆びさせた金物を
作るくらいですから、
それはそれで
かわいらしいんですけどね、

もう少ししたら
機能に影響がありそうな
段階まで来ているので、
葺き替えます。

土塗って二夜明ける

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

現場打ち合わせのため、
鎌倉古民家改修の現場へ行くと、

土曜日建主さんたちの手で
作っていた壁は、
土塗りまで完了していました。

工程の都合で、
この寒い時期に
施工せざるをえなかったのですが、

作業後壁の外側を
しっかりと養生したため、
凍結せず順調に
固まってくれそうです。

2012年2月19日

先人との思惑の一致

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

昨日古民家改修の現場にて
竹小舞大会だったのですが、

竹小舞の「骨」となる
間渡し竹を仕込む際、

柱・梁にドリルで穴を
開けようと思ったら、

その場所には既に
「先客」がおりました。

つまりそこには、
鑿で穴が彫られていたのです。

現場の諸々の都合で
一度この部分の土壁を
落としたのですが、

その土壁の間渡し竹も、
こちらが取り付けようと思っていた位置と
同じところに仕込んでいたわけです。

作り方が同じだとすれば、
当たり前なのかもしれませんが、

約八十年前、
この家を作った当時の職人と
思惑が一致したようで、

何だかうれしくなりました。

2012年2月18日

寒い中熱気に満ちた竹小舞大会

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

大変寒い日が続きますが、
古民家を改修する
鎌倉や邸の現場は、
連日アツいです。

今日は3畳間に
建主さんご家族を中心に
7〜8名が集まり、竹小舞大会。

一通り作業内容を説明した後、
皆さん黙々と、
しかし楽しい雰囲気の中で
仕事を進めました。

楽しかったー。

仕事は楽しくてナンボです。

がしかし、
今日午後私は木の建築学校
講師をしなければならなかったので、
お昼前、
所員や大工たちに現場を任せて
後ろ髪を引かれる思いで、
現場を後にしました。

こちらはこちらで、
楽しく充実した時間だったんですけどね。

講義の後現場に連絡したら、
予定通り荒壁土塗りまで
辿り着いたとのこと。

寒いので土が凍結しないよう、
しっかりと家にあたたかい「服」を着せて、
今日の作業は終えたようです。

2012年2月17日

怒涛のカキシブ隊!のご案内

カテゴリー: 告知・連絡

立春を過ぎたにもかかわらず、
冬将軍はご健在、
寒さの厳しい日が続いておりますが、

庭先の春に咲く花たちは、
一日一日、蕾の大きさを増していて、
もうじき春の到来を予感させてくれます。

私の目の下にある鼻も、
山のほうから何か飛んできているようだと
申しております(笑)。

さて早速ですが表記の件、
きらくなたてものやでは
2月下旬から3月初めにかけて、
何と6回もカキシブ隊を結成予定。

今日はそのうち、
2回分のカキシブ隊のご案内です。

度々申していることですが、
大工が木を刻む仕事を
間近で感じるとともに、

家づくりのための共同作業を通じて形成される
現代版の「結」の楽しさ、あたたかさを
ぜひ体感しにいらしてください。

前回開催の様子

それでは多くの皆さまのお越しを
お待ちしております。

なお、お手数ですが、
人数確認、および道具の準備等のため、
お越しいただける際は以下のアドレス宛に
ご連絡をお願いいたします。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com

■怒涛のカキシブ隊!開催要領

・日時
その1…平成24年2月24日(金) 9:00〜日没まで
その2…平成24年3月4日(日) 9:00〜日没まで
・場所:厚木市飯山 吉岡木材
・集合:9:00現地集合(本厚木駅からバスでアクセス可能です。)

【連絡事項】
・持物:作業できる服装、運動靴、タオル
(柿渋は衣服等に付着すると、二度と落ちません。)
・雨天中止の場合、当日7時までに作業実施を決定のうえ連絡申し上げます。
・ご都合のよい時間だけでもOKです。
・交通手段、詳細の場所等の事務連絡は、改めて個別にさせていただきます。
・昼食は用意、またはごちそうします。
・交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)

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追伸
2/21(火)、2/28(火)、3/1(木)、3/3(土)も、
カキシブ隊を結成予定です。
こちらもぜひご検討いただければ幸いです。

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手広た邸完成見学会参加者募集中!

2012年2月16日

連なる光の帯

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

朝方所用で
手広た邸に行きました。

南に面した大きな開口部の
雨戸が閉められていて、

しかも、ぱらぱらと湿ったものが
今にも落ちてきそうな曇り空、

家に入ると何となく、
そんな日特有の
陰鬱な雰囲気が漂っていたのですが、

それだけに、
居間に入った途端、

格子床を介して
2階から降り注ぐ
連なる光の帯が
際立っていました。

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手広た邸完成見学会参加者募集中!

土壁の下ごしらえ

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家の改修現場にて。

壁をやり直すにあたり、
せっかくなので一部の壁を
土壁とすることにしました。

仕上げは、
荒壁土を一発塗り。

物を保管する場所なので、
調湿してくれる素材がいいであろう
ということもありますが、

単純に建主さんと、
土壁作りを楽しみたかった
ということもあります(笑)。

週末建主さんたちが
作業するにあたり、

今日現場で職人たちと
打ち合わせがてら、

間渡し竹を仕込みました。

これが準備できていれば、
おおぜいでワッと
作業できますからね。

週末楽しみ〜♪

十和田石の腰壁完成

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

手広た邸の浴室の、
十和田石貼りによる腰壁が
完成しました。

十和田石は、
石の中でも柔らかく温かみのある素材で
温泉などでよく見かけます。

また緑がかっていますので、
目の保養にもなりますね。

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手広た邸完成見学会参加者募集中!

2012年2月15日

トントン葺きを見せてまう

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉の古民家改修の仕事、
鎌倉や邸にて。

天井の一部を剥がすと、
トントン葺きが露わに。

スギなどの薄い板を
トントンと何枚も打ち付けるから
トントン葺。

昔の防水層ですが、
これがなかなか
機能上優秀なのです。

自分はこういう「ありのままの姿」が
好きということもあり、

建主さんと相談して、
天井貼らんと見せることにしました。

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手広た邸完成見学会参加者募集中!