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2011年9月1日

九月一日という日

カテゴリー: 今日のできごと

九月が始まりました。

十二ある月の中で、
一年が始まる一月の次に
ついたちが感慨深いのは、
九月かもしれません。

その日を境に
夏が終わり秋が始まり、
そして学校が始まります。

正月が、
年の終わりと年の始まりの
境だとすれば、

九月一日は、
今日みたいに蒸し暑かろうが、
涼しい風の日だろうが、
季節の分かれ目を
明らかに感じる日。

別れを告げる季節が
夏だからでしょうか。

考えてみれば、
秋の別れ、冬の別れ、春の別れを、
これほどまでに
意識することは
ないように思います。

いずれにせよ、
私の中で秋が始まりました。

今年も実り多き秋を
楽しみたいと思います。

内と外とを結ぶ装置

カテゴリー: 改修の仕事

昨日の
改修工事の現場にて。

暑い夏の時期は、
柿渋色に塗られた
この内と外とを結ぶ空間が、
とても気持ちがよいです。

夏休みは今日でおしまい。

この夏新たに作ったこの装置、
秋になり冬になる時、
この場で何を感じるか、
楽しみです。

2011年8月30日

夏の終わりに建具が入る

カテゴリー: 改修の仕事

鎌倉津西の
改修の仕事にて。

おおかた仕事が終わり、
もうお住まいに
なっているのですが、

遅ればせながら、
今日、木建具が入り、
ひととおり空間が
完結しました。

建具はいつものとおり、
杢正の新井さんです。

新井さんの建具は、
単に美しいだけではなく、

空間のイメージを
設計者である私と
議論し共有したうえで、

作り手としての
コンセプトを感じる建具を
作ってくださいます。

同じ寸法の建具でも、
木目の見せ方一つで、
ガラリと表情が
変わりますからね。

難しいところでもあり、
それだけに
楽しいところでもあります。

今日も現場で、
議論に話が咲き、
楽しいひと時でした。

居間に幅10尺ばかり、
4ヵ所連なる
スギの両開き戸。

全てで8本の
建具が並んでいるわけですが、
鏡板がどの列も
1本で通っています。

また上に行けばいくほど、
白太の割合が多くなるので、
軽やかに感じます。

洗面所の木建具。

こちらも上へ行けばいくほど、
白の割合が増しています。

玄関収納用の建具。

私たちが通称「紙戸」と
呼んでいます。

鉱物を板状に固めた
モイスを下地に、
昔ながらのでんぷん糊で
鳥の子和紙を貼っています。

和紙を使うと、
空間が「和」に傾きがちと
思うのですが、

「和」というよりは
空間がさっぱりと見えるので、
面積の大きい場合には、
よく採用する建具です。

階段の壁を抜く

カテゴリー: 今日のできごと

鎌倉た邸にて。

居間に隣接する
階段の壁には、
差鴨居を入れて、
背丈より上の部分を
抜いています。

縦に横に、
空間のつながりを
感じさせるとともに、

梁組みのリズムを
別の視点から
感じることができます。

真横に開放的な厨房があるので、
階段から降りてきて、
差鴨居のところに肘を据えて、
今日のごはんは何だろう、
と観察することもできますね(笑)

2011年8月29日

4帖に4人

カテゴリー: 今日のできごと

先週事務所内は諸事情で、
ずっと一人だったのですが、
今日は久しぶりに4人体制。

やっぱ賑やかな方が
いいですねー。

ところで
きらくなたてものやの
事務所の広さは約4帖。

4帖に4人。
そして印刷機が2台。

風が秋の気配を
漂わせる頃でよかった(笑)

木組みが窓枠(その1)

カテゴリー: 鎌倉た邸

鎌倉た邸にて。

1.5尺間隔に並ぶ柱の間には、
縦長の開き窓が納まり、

小屋組み部分には、
木組みの間に
横長の開き窓と、
三角の嵌め殺し窓が納まり、

この構造かつ意匠のデザインが、
寝室の空間の表情、
および北側外観の表情を
形作っております。

光花台

カテゴリー: 鎌倉た邸

鎌倉た邸にて。

柱と柱の間に
横木を渡し、
その向こう側には
タペストリガラス。

横浜こ邸でも
取り入れたのですが、

小さい草花を飾るには
ちょうどよい場所です。

草花たちも
栄養となる陽の光を
存分に浴びることができます。

2011年8月27日

光る!泥団子作りワークショップ開催

カテゴリー: 今日のできごと

夏休み最後の週末、
もう夏は通り越して、
秋の気配が漂う今日、
カジュアートスペースの場をお借りして、
光る!泥団子作りのワークショップを
開催いたしました。

左官技術を応用した作業ですので、
講師は左官職人の湯田さんです。

参加者は、
子どもたちが10名、
見守る大人たちが5名、

そのうち7割以上が
きらくなたてものやの
建主さんたちで、

こうしたとき
駆けつけてくださるのは
たいへんうれしいですね。

最初は皆さん、
緊張した面持ちで
静かに手を動かしていましたが、

玉が光り始めると、
口も動き始め、
次第に賑やかな雰囲気と
なりました。

作業中、何回か言ったように、
「心」が大事、

皆さんそれぞれ
心を込めて玉を磨き、
2時間後には
ピカピカの玉が
できあがりました。

夏休み最後の思い出として
どうぞおうちで
大事に飾ってください。