尺五寸間隔に並ぶ五寸角
早口言葉のような
題名ですな(笑)
横浜こ邸の廊下には
スギの五寸角が
尺五寸間隔に並び、
空間にリズムを作っています。
今日は金曜日ですが、
泥こね隊!
建主さんが自動車関係のお仕事なので、
今月から木金がお休み、
ですのでワークショップも
金曜日に開催となります。
社会の動きが
こうしたところにも影響するのは
面白いですね。
今日は、
建主さんご家族のほか、
だんなさんのご両親、
奥さんのご両親と、
大家族の様相、
さらに、
奥さんの従兄にあたり、
木や土の世界に造詣の深い‘い’さん、
(実は10数年来お付き合いです)
藤沢から学生の‘あ’くん、
大和から
うちの臨時スタッフの‘ほ’さん、
そしてきらくなたてものやから2名、
合計12名!と
賑やかな作業でした。
泥こねは体力を使うので、
人数が多ければ多いほど
うれしいです。
さて今日使った土は、
‘い’さんの手配で
三重県から取り寄せました。
近場から取り寄せても
よかったのですが、
やはりこの時期は、
放射能が気になりますからね。
土壁はどうやら
放射性物質を吸着する性質を
持っているらしいのですが、
赤ちゃんが暮らすこともあるので、
万全を期すことにしました。
そしてやってきた土は、
一練りしてある土、
いつもは原土で来るので、
粘土の塊を砕く作業から
始めなければならないのですが、
これだったら仕事が楽です。
これに切り藁を加え、
皆で足で踏み踏みしながら
よくかき混ぜました。
人数がたくさんいたこともあり、
土は4立米ありましたが、
2時前には作業が完了、
すばらしい!
しかし今回、
原土と違って一度練ってある土は、
泥のプールに入れると
泥がはねやすいため、
はねた泥が
お隣の家を汚してしまいました。
スミマセン…
今後この土を使うときは、
周辺の養生を万全に整えて
臨みたいと思います。
南側の外観は、
農家の旧家らしい
重厚感のある表情に対し、
東側の外観は、
バルコニーや窓の面格子により、
軽やかな表情となっています。
先月に塗り終えた土壁が
乾き始め、
現在大工が
床板を貼り進めています。
昼間の屋外は
太陽がギラギラと照りつけ、
歩くとボーッとなるくらい
暑かったのですが、
土壁に囲まれた
現場に入ると、
壁の廻りや窓の一部を
ぐるりとブルーシートで
覆っているにもかかわらず、
スーッと涼しい感じがしました。
やはり土壁は、
温度変化が緩やかで
夏凌ぎやすいですね。
熱中症、夏の省エネ対策に、
土壁の家はどうでしょう(笑)
この家の居間の角には、
両方向にそれぞれ6尺全開する
窓を設けています。
これまでこの場所には、
雨が入らないように
ずーっとブルーシートが
被さっていたのですが、
昨日ようやく建具が入り、
ここから風が入るようになりました。
蒸し暑いこの時期だけに、
やはり全然違います。
この時期確かに暑いですが、
風はまだまだ涼しくて
気持ちいい!ですね。
ところで下の写真は、
その部分の窓の網戸。
大きな網戸のため、
一枚では網が張りきれないので、
中間に格子状の中桟を
設けました。
見学会で多くの方が
関心を示したものの一つは、
栗のキッチンと柔らかなタイル。
栗とタイルにより、
あたたかみのある
空間となっています。
最近私がよく取り入れる
栗のキッチンは、
茨城に会社、上越に工房を持つ、
大樹の会による製作です。
今日の昼過ぎ、
建具屋が3人いて、
水道屋がいて、
電気屋がいて、
ガス屋がいて、
金物屋が2人いて、
大工も来て、
きらくなたてものやも
2人いて、
合計何と10人が
現場を駆けずり回っていました。
風が通る雨戸を
吊り込む作業。
幅6尺あるので、
重い!のだそうです。
格子状の中桟がある網戸を
吊り込む作業。
幅6尺あるので、
網が一枚で貼れないため、
格子状の中桟を
設けました。
本日のメインイベントの一つ、
金物で作った垂壁を
4人がかりで支え、
取り付けました。
私もそのために呼ばれて
現場に行ったようなものでした(笑)