黒いろ色
12月末引き渡しに向けて、
ほぼ日参。
佳境も佳境。
現場の方々、
たいへんな時期ですが、
あともう少し!です。
それはそうと、焼杉の壁。
黒というか褐色というか、
うまく言い表せないほど、
表情が均質でない、
奥ゆかしい色。
凡そ五百人の汗と想いが、
沁み込んでいるからかも、
しれません。
都内某所。
五体満足な頃に思いを馳せながら、
彼女の話をずっと聞いていた
彼女は、悔しさや悲壮感など、
まるで見せないどころか、
今の状況を受け入れ、
楽しんでいる
それが証拠に、
笑顔に曇りがない
繊細な感覚を持つとともに、
とても強い人だと思った
確かに最初から、
手放しで受け入れている
わけではないだろうけれど。
対して僕はまだ、
思いがけずグランドに伏せた、
14年前の春のことに、
少しだけ未練がある
僕は彼女のように
強くなれるだろうか
その自信はまだないけれど、
とにかく今、
できるかぎりのことを、
しようと思った
堅くて柔らかい、
強くて繊細、
ピスカリアのテイブルは、
そんな不思議な
栗の板で
できています
骨太で軽快、
遠くて近い、
栗の板の上で味わう、
葉山のシチリア料理。
一見すると相反する
二つの世界を、
栗の板は、
大きく包み込むのです
前も書きましたが、私は子どもの頃から広島カープを応援しています。
昨日は広島カープを応援する者にとって、実に嬉しいできごとがありました。
エースの黒田が、FA宣言をせずに球団に残留することを宣言したのです。
http://www.carp.co.jp/hedline_flame/08_f.html
その理由がまた感動的です。
育ててくれた球団や人たちへの愛情と、
ファンへの感謝の気持ち。
嬉しいではないですか。
もし自分の利益のみ追求したならば、彼の今の実力ならばFA宣言した方がよほど有利だったと思いますが、彼はいろいろ考えた末、きっぱりと「愛」と「感謝」を選びました。
もちろん、人にはいろいろな価値観があるでしょう。
むしろ、今の野球選手の一般的な動向から見たら、いささか奇異にすら映るかもしれません。
しかし間違いなく、彼の決断は多くの人たちに感動を与えました。
広島カープ。
他と比べてお金の無い球団ですが、
いやだからこそかもしれませんが、こうして「愛」と「感謝」に満ち溢れた選手とファンが多い。
だから私は、広島カープファンであることを誇りに思うのです。