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2015年4月5日

桜咲く山望みつつ

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸


今日の午後は
小雨の合間を縫って
山崎お邸の地鎮祭でした。

この地で約半年間の
物語が始まる儀式。

春の霞が
より荘厳な雰囲気を
醸し出していました。

今日のよき日に
ここから望む里山は桜の装い。

この景色が
物語の門出を
祝ってくれるようでした。

そしてこれからここへ来るたび、
季節ごとに移ろいゆく景色が
楽しみです。

2015年4月4日

藤沢ひ邸のカキシブ隊(最終回)

カテゴリー: 藤沢ひ邸


今朝は小雨のぱらつくお天気でしたが、
カキシブ隊は決行。

来週建前を予定していることもありますが、
今日はおかげさまで
前回とは打って変わって
たくさんの方がお手伝いに
来てくださる予定だったので、

柱を中心に、
たくさん塗る材木がありましたが、

作業効率の悪い小屋の中で柿渋を塗っても、
今日の人数だったら大丈夫だろうと踏んで
決行することにしました。

当初は小屋の中で作業していましたが、
10時頃には雨が上がり、
その後は効率のよい屋外で作業。

やはり作業が順調に進んで、
片付けも含めて4時半過ぎには
終了することができました。

実は6時半から大船で用事があって、
大遅刻必至かな、と覚悟していたのですが、
こうして順調に作業が進んで
とても助かりました。

たくさん人がいるって
本当にスバラシイ!!

皆さん、ありがとうございました!

今日はこんなに大勢!
前回と同じ人数だッたら
到底終わっていませんでした。

しかし!ちょっと誤算が…

これまでの柿渋の消費量からいったら
今日は余裕で足りると思っていましたが、
なんと小屋束4本分だけ、
2回塗りの分が不足してしまいました。

それだけ塗る量が
あったということですが、
仕方ない、残りは現場で塗るとします。

今日の成果。

今日の隊員たち。
大家族のような和気藹々とした雰囲気で
とても楽しかったです。

2015年3月28日

春爛漫の中泥コネ隊

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸


里山を望むと、
ポツリポツリと「白い木」。

そう、桜の木が咲き始めましたね。

そんな本格的な春の到来を
感じさせてくれる今日、
山崎お邸で泥コネ隊でした。

隊員は、
今回私が募集をかけることはせず、
全て建主さんが
たくさんの人を集めてくださいました。

子育てのご縁が中心だったので、
大人の数と同じくらいの子どもの数。

子どもたちの遊ぶ声と泣き声に包まれて、
とても和やかに一日が過ぎていきました。

そんな子どもたちも、
たまにはお手伝いしてくれたり、

だけどこうして
和やかな雰囲気を作ってくれたり、

大人たちを応援してくれたり、

それだけで十分
立派な仕事です。

そしてみんなで何かを作る
今日という日を共有してくれることが
何よりもうれしいです。

さて作業のほうは、
まず私たちは午前中
ひたすら藁切り。

その切った藁と粘土を
左官屋さんたちがよくかき混ぜて
大きな土の保管箱に
放り込んでいきます。

箱の中は、
家一軒で使う量を計算すると、
脚が全て埋まってしまうほどの
深さまで土が溜まりました。

午後はその土の箱の中に
みんな入ってもらって、
土をよく混ぜてもらいました。

大人たちは裸足で。
子どもたちは下半身裸で。

最初子どもたちは、
こわい、と言って入りたがらなかったのですが、
一人子どもが入ると、

ボクも入ってみようかな…、
という感じで、

結局みんな泥まみれに。

しかし今日改めて思ったことは、
子どもたちの「コワイ」という感覚は、
ある意味で危険を回避するための
正常な感覚だということ。

事実もし一人でこの中に入って
埋れてしまえば、
一人では絶対に
脱出できないですからね。

しかしそんな心配も杞憂、
大人はズブっと埋れてしまうほど
柔らかな泥の上を
子どもたちは体重が軽いので、
水面の上を歩くかのように
歩くことができました。

そんな感じで今日は、
たくさんの人たちの思いと笑い声を
たっぷりと土に沁み込ませ、

それを種にここで夏まで寝かせ、
数ヶ月発酵させます。

皆さん、ありがとうございました!

まずは藁切り。
子どもたちは興味津々。

たまにこうして
手伝ってくれたり。

全身の力を使って
上手に切ってました。

一方で左官屋さんが混ぜて作った土は、
お昼頃にはこんな感じで
着々と溜まっていきました。

お昼ごはんは、
建主さんのお友だちが
春の素材がたくさんの食事を
作ってくれました。

色鮮やかで
とてもおいしかったです!

午後はみんなで
土の箱の中に入って泥コネ。

写真のアングルに
かなり気を遣いました(笑)。

泥を捏ねる父と子。
心に響く光景でした。

2015年3月27日

この風景を楽しみながら

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸

鎌倉山崎お邸にて。

鎌倉中央公園の里山を
一望できるこの地で

明日は泥コネ隊。

この地で本格的に
物語が始まります。

この風景を眺めながらの仕事、
それだけでワクワクします。

2015年3月14日

2015弥生のカキシブ隊

カテゴリー: 藤沢ひ邸

今日は弥生のカキシブ隊。

この時期はいろいろ行事が重なるのか、
隊員は建主さんと私のみ。

しかも塗る相手は、
成の大きい胴差、小屋梁ばかり。

今日その全てを終わらせれば
あと一回で終わるのですが、

正直朝の時点で
この人数だったらキビシイだろうな、
と思っていました。

午前中も進み方がゆっくりで、
あと二回来るかー、と
内心そう思いながら
作業を進めていたのですが、

お昼を過ぎると要領を得たのか
作業速度が劇的に上がり、

なんとか日没までに
予定していたノルマに
たどり着くことができました。

次回は4月4日。
上棟に向けて最後のカキシブ隊。

たくさんの方々のお越しを
お待ちしております。

今日はご覧のとおり、
成の大きい梁材が中心。

しかし梁成がある程度揃っていると、
材の歩留まりが
少しでもよくなるだけではなく、
乾かす時並べやすいなと
思いました。

前回に引き続き、
おやつは建主さんお手製の
サーターアンダギー。

これがおいしい!のです。

子どもは遊んだり仕事したり。
それでいいのです。

この場にいること自体が大事。

日没の六時前、
なんとかかんとか
ノルマを達成することができました。

カキシブ隊は、
この達成感が心地よいです。

2015年2月17日

きらくな障子?

カテゴリー: 鎌倉みや邸

住み始めてからしばらく経ち、
周辺の環境に合わせて
二ヵ所続きの窓に障子を設置。

最初から全てを完成させずに
こういう方法論もあるかな、
と思います。

さて今回取り付けたのは、
上下に無双付きの障子。

障子を閉めながら、
通風することができます。

心地よい暮らしのために
必要な機能が滲み出た意匠。

きらくなたてものやが
是とする取り組みの一つです。

最近でも別の家で
同様の障子を取り付けましたが、

「きらくな網戸」に引き続き、
これもいつしか
「きらくな障子」と
呼ばれるのでしょうか(笑)。

2015年2月11日

基礎完成

カテゴリー: 藤沢ひ邸

藤沢ひ邸にて。

概ね基礎が完成しました。
祝日の今日、
自転車で出向いて完成確認。

2015年2月7日

2015梅花の候のカキシブ隊

カテゴリー: 藤沢ひ邸


立春を過ぎたとはいえ、
厳しく冷え込む朝。

今日は吉岡木材で
カキシブ隊の日でしたが、

水たまりには
分厚い氷が張り、
水道の水も
凍結するありさま。

しかしそんな日でも、
身体を動かせば、

その冷たい空気が
気にならないどころか、

心地よいとすら
思えました。

カキシブ隊での作業は、
あまり身体を
動かさないように見えて、

けっこう
歩いていますからね。

さて今日の参加者は、

建主さんご家族の他、

建主さんのお友だちご夫婦、

私のブログを見て
応募してくれた若き大工たち、

そして私という構成。

みんな初対面でしたが、
ここかしこで会話が生まれ、

今日も楽しく
作業することが
できました。

今日の成果は、
胴差十数本と、
垂木の二度塗り目、
そして面戸。

皆さん、
ありがとうございました!

今朝の様子。
分厚い氷が張っています。

今日の作業の様子。

氷の解けたぬかるみで
靴はぐっしょり。

今日の午前のおやつ。

建主さんお手製の
サーターアンダギーが
とてもおいしかった!

塗装途中の胴差たち。
これらが居間の天井に
ずらりと並ぶ予定です。

今日の成果品。
今日も充実した疲労感です。

2015年2月2日

家の中心は

カテゴリー: 逗子せ邸


逗子せ邸にて。

畑拓さんが撮影した
写真、その5。

この家の中心は、
厨房。

私は、
家の中心が「食」、

そしてたとえ
全体が小さくても、

「食」の空間が
豊かであるとよいなと
思いながら、
計画を進めます。

単に栄養を採る
ためだけではなく、

家族が集まり、

家族が語らい、

文化を伝える、

楽しく、心地よく
健康に暮らしていくうえで

たくさんの大切なことが
凝縮された場であるからです。

この家の厨房も、
シンプルですが、
まさにそんな場所だと
思います。

2015年1月29日

格子床のあるヒミツキチ

カテゴリー: 逗子せ邸


逗子せ邸にて。

畑拓さんが撮影した
写真その4。

格子床のあるロフト。

夏の日に
上方で熱い空気の
排気を促すために
設けた格子床。

光の行き来も、
楽しい感じになった

子どもたちにとって
格好のヒミツキチです。