仕事に事欠かない
町田か邸にて。
竹小舞かきが終わって、
ホッと一息ついたのも束の間、
建主さんたちに待っていたのは、
外壁に貼る板に
柿渋コートを塗る仕事。
毎日現場に来ては、
少しずつ進めてくださっています。
今日はあたたかな日和で、
作業するにはちょうどいい日でしたね。
昨日のことですが、
夕方から町田か邸へ。
するとあっという間に
陽が暮れてしまいました。
現場にいると、
陽の長い短いが、
如実に分かりますね。
そして冬は、
現場の夜景が
美しい季節でもあります。
とくにここは、
玄関に入って見上げた時の
格子床がお気に入りです。
今は竹小舞が覗く土壁との
ツーショット。
そのうちにこの壁も
全面に土が塗られていきます。
今日は午後から
二宮し邸の竣工祝い。
家づくりに関わった職人および
その家族たち14名をお招きいただき、
盛大に家の完成を
お祝いしました。
竣工祝いは、
こちらからお願いして
開催していただいているわけではなく、
ご厚意による開催なのですが、
やっぱりこうした機会は、
完成した様子を
上棟や竹小舞かきをはじめ、
作る過程を思い浮かべながら
ゆっくりと楽しみ、
また
お住まいになってからの様子を
しみじみと拝見でき、
さらに建主さんと
仲間の職人たちとの絆を
再確認できる場として、
たいへんありがたく思います。
そして建主さんの手による
心のこもったおいしい料理!
きらくなたてものやの自慢は、
料理の上手な建主さんが
本当に多いってことです。
それはなぜなのか、
考えてみたのですが、
家づくりの時と同様、
料理を作る時も、
溢れんばかりの愛情を
注いでくださるからだと思います。
そんな愛情で包まれた料理と
お住まいの空間で、
外はたいへん寒い日で、
また大きな吹抜けのある家なのですが、
これまた愛情詰まった
床暖房のおかげもあって、
身も心もあたたかな
時間を過ごすことができました。
最後のあいさつでも
申し上げたのですが、
確かにこの家は、
できるだけおカネをかけない
ローコスト住宅でした。
ローコストな分、
構造はいたってシンプル、
また設備仕様もシンプル、
壁は荒壁土仕上げ、
そして手間賃を
少しでも節約するため、
自ら建主さんが
他の家以上に
手間をかけた家でした。
手間をかけただけ、
注がれた愛情、
この家は
その愛情があたたかさとして
ひしひしと感じる家でした。
ものづくりには、
技術も必要、
また現実的におカネも必要、
だけど最も大事なことは、
「愛」だということを
大いに再認識することができました。
そんな「愛」に溢れた場を
設けてくださり、
‘し’さん、
本当にありがとうございました!
建主さんが用意してくださった
料理の一部。
これ以外に
もっとたくさんあったのですが、
すみません、食べるのに夢中で
写真は食べ始めに撮影したこれだけ(苦笑)
ムスコの‘た’くんは、
終始大工の‘こ’さん一家になついて
ご機嫌に遊んでました。
こちらのムスコさんも、
将来大工か?
灯りにともされた
お住まいの様子の一部。
荒壁土は「下地」に留まらず、
仕上げとして美しい素材だな、と、
改めて思いました。
最後みんなで
記念の集合写真!
いよいよ最後の月、
12月に入りました。
今月半ばに横浜で
上棟を予定していますので、
それをめがけて
毎週カキシブ隊結成となります。
私は今日、
午前中は地元の会合、
また午後は少し
町田か邸に立ち寄ったので、
夕暮れ時に合流したのですが、
日中は天候不順のため
四苦八苦したそうですが、
順調に大きな梁と通し柱、
また管柱を数十本、
塗ることができました。
建主の弟さん、
いつも来てくださる
日野の‘い’さんと
大和の‘ほ’さん、
そして所員の二人、
凍てつくほどの寒い中
ありがとうございました!
次回は12/8。
横浜あ邸のカキシブ隊も、
いよいよ最終回です。
今朝は昨日からの
冷たい雨が残っておりましたが、
予定どおりカキシブ隊を結成。
参加者は建主さんご家族、
きらくなたてものやを
たびたびお手伝いしてくれる
‘ほ’さん親子、
そしてきらくなたてものやから3名。
人数は少なめでしたが、
建主さんを含め、経験者ばかり。
嵩の大きい2階床梁を7割がた、
塗ることができました。
今日の主役は、
何と言っても
建主さんの息子の‘だ’くん。
午前の休憩の時は、
‘だ’くんが朝庭先でもいできた
おいしいみかんをいただきました。
そして午後は、
しばらく親の元を離れて
静かだなーと思っていたら、
おやつの時間の前頃、
‘だ’くんが私の元に、
ひだかさーん、写真とってー!
ブログのっけてー!
と駆け寄ってきました。
連れられて行ってみると、
そこには木っ端を積んで作った
人が入れるほどの立派な建造物が。
こりゃすごい!と思ったら、
大工の藤間さんが
面倒を見てくれたようです。
それ以来というもの、
すっかり藤間さんのファンになったようで、
仕事している藤間さんの横に
常にべったりとついていました。
このまま後継者の一人に
なっちゃえ!