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2012年3月15日

野地板半分

カテゴリー: 二宮し邸

小田原お邸の建前の前、
二宮し邸に立ち寄ると、
早くも野地板が
半分終わっていました。

見上げて空が見えるのと
見えないのとでは、
だいぶ世界が違いますね。

こうして刻々と、
現場は動いていきます。

2012年3月14日

栗の竿掛、藤の竿置

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

一昨日の昼前、
左官屋の湯田さんから連絡があり、
手広た邸にすぐ来れる?とのこと。

駆けつけると、
湯田さんたち3人の
いたずらっぽい、
うれしそうな顔。

するとアプローチの部分の両脇に
栗の木を焼いて作った竿掛と、

足元には、
大きな藤の蔓で作った竿置が、
できていました。

建物が完成しかけの頃、
建主さんから車止めの相談があり、

それを受けて湯田さんと、
どんなんがいいかねえ、
という話をしていたのですが、

先日湯田さんたちが
竹小舞用の竹を伐りに行った際、

里山の中で
材料を見繕ってくれたようです。

この人たち、
確か左官屋なんですけどね(笑)

壁だけではなく、
空間を美しく仕上げることが
大好きな人たちで、

左官屋の域を超えて、
もはや芸術家です。

もちろん、
湯田さんたちが塗る壁は、
たいへん美しいです。

2012年3月13日

コウヤマキの腰掛

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

手広た邸の玄関の脇に、
腰掛があります。

腰掛の下には、
足固めが入っているのですが、

それを利用して、
玄関先で友だちたちと
茶飲み話でもする時にあればと思い、
座れるように板を取り付けました。

板の樹種は、
耳付のコウヤマキ。

なかなか手に入らない木ですが、
ご縁でこの場所に来ました。

香りのいい木なので、
玄関先で香りを
楽しんでいただければと
思います。

垂木取付

カテゴリー: 二宮し邸

上棟から一夜明け、
今日は大工三人で垂木の取付。

今回初めて、
1寸5分幅の垂木を
尺5寸間隔で入れています。

垂木1寸5分幅なのに、
ホゾと込栓で
継手をこしらえてます。

手間のかかる仕事でしたが、
予算云々よりも、
全て化粧だから、という
杏工匠と小山さんの心遣いです。

上棟なのに泥まみれ

カテゴリー: 二宮し邸

昨日の建前は、
人数が少なかったこともあり、
私も地下足袋履いてお手伝い。

そして無事昼前に上棟。

午後はゆっくりするかな、
と思っていたのですが、
駐車スペース確保のために
泥箱を小さくするか、
という話が持ち上がり、
そこからがさあ大変。

大工衆が屋起こししている間、
言いだしっぺの大工Kさんと、
見学しに来たはずなのに
なぜか手伝うはめになった
鎌倉か邸の‘か’さん、
そして私とで、
泥まみれになりながら悪戦苦闘。

最後は全員を巻き込んで、
ぎりぎり日暮れ前までに
泥箱の移動に成功しました。

上棟の日に泥まみれになるのは初めて、
「なんでやねん」とか言いながら
作業しましたが、
正直に申し上げれば楽しかったし、
いい思い出になりました(笑)。

しかし夜の上棟祝いは、
水洗いして濡れた服を
そのまま来ていたので、
寒かったー。

終わった後、銭湯に直行しました。

2012年3月11日

二宮し邸建前の風景

カテゴリー: 二宮し邸

建前が始まる朝。

これから立ち上がる
静かなワクワク感が、
現場に満ち溢れます。

職人が刻む木組みの建前は、
カケヤで響く音がサイコー!です。

きらくなたてものやの
もはや恒例、
最後の棟木を
建主自ら叩いていただきました。

朝は小雨が
パラついていたのですが、
上棟した昼には、
雲の合間から、
青空が覗いていました。

ああ、美しい空。

上棟直後。
足場に座り込む職人たちから
安堵の心持ちが伺えます。

日が暮れると、
現場に紅白の幕を巻いて、
上棟のお祝い。

今回は建主さんが料理人を
現場に連れて来てくださり、
その場で料理を
振舞ってくださいました。

お味はもちろんのこと、
盛付も華やかで、
よりお祝い気分が
盛り上がりました。

ありがとうございました!

なお料理人の方は、
近々横須賀の秋谷で
お店を出す予定とのことです。
ぜひ伺いたいですねー。

空に架ける橋

カテゴリー: 二宮し邸

‎2012.3.11。
忘れじの日に、
空に架ける橋。

この日平穏無事に
建前ができることに感謝。

犠牲者へのご冥福と、
被災地復興に念を込めて、

大工衆とともに、
仕事始めの8時と
地震発生時の14時46分に、
黙祷を捧げました。

私たちの念が
少しでも届きますように。

2012年3月8日

土の色を選ぶ

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

今日現場で建主さんと
壁に塗る土の色を選びました。

たいへん悩まれた末、
結論は持ち越し。

ええ、分かります。
どれもいいですよね。

私も季節や気分によって、
これらを毎月模様替え
したいくらいです(笑)

しかも同じ土の色でも、
藁苆や塗り方で表情を
変えることができるので、
さらに悩ましい。

漆喰、あるいは荒壁土で止めてしまうという
選択肢もありますからね。

左官仕上げの原料は数少ないのに、
そこから生まれる世界は
無限に広がります。

1階床貼り進行中@茅ヶ崎は邸

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

1階の床板貼りが進行中。

貼っている板は、
柔らかな表情の
サワラの板です。

この家は居間の真上に
吹抜けがあるので、

上から作業の様子が
よく分かります。