年内中に土塗りたい
茅ヶ崎は邸では、
12月上旬から竹小舞かきが始まり、
現在荒壁土をつけているところです。
寒くなってきたため、
凍結が心配でしたが、
試し塗りをしたところ、
まだ大丈夫!
さすが海に近い茅ヶ崎!
ということで、
左官屋さんたちが
年内に土塗りが終わるよう、
竹小舞ができあがった余韻に浸る間もなく、
ばりばりと仕事を進めています。
凍結の心配がなければ、
この時期は乾燥しているので、
土の乾きが早いです。
冬の下弦の月の日、
富士山がいつもより
大きく見えるほど
よく晴れた天気の下で、
竹小舞の材料を確保するため、
竹伐りを行いました。
空気はきりりと冷えていましたが、
日なたで身体を動かすと汗ばむほどで、
野良仕事するには、
本当に気持ちよかったです。
その気持ちよさに誘われてか、
今日は実にたくさんの方に
ご参加いただきました。
まずは建主さんご家族3名(うち子ども1名)、
建主さんご夫婦それぞれのご両親4名、
川越から‘あ’さん、
大磯から‘お’さん、
日野からOBの‘い’さん、
鎌倉からOBの‘ほ’さんご家族4名(うち子ども2名)、
鎌倉からOBの‘か’さんご家族4名(うち子ども2名)、
鎌倉でこれから始まる‘や’さんご夫婦2名、
鎌倉でご検討中の‘み’さんご夫婦2名、
町田でご検討中の‘か’さんご家族3名(うち子ども1名)、
きらくなたてものやから3名と、
最大で28名も数える、
大盛況の日でした。
お弁当のご用意など、
建主さんにはご負担をかけてしまいましたが、
その分作業はたいへん捗りました。
そして参加者の属性を見てお分かりのとおり、
1/4が、普段だったら一堂に会する機会が
盆暮れ程度と思しき血縁関係、
半分以上が「家縁関係」と申しましょうか、
家づくりを通じた建主さん同士のご縁です。
今日の様子を見ていると、
昔、地縁血縁間にあった助け合いのしくみ
「結」を思い出します。
しかもそれに留まらず、
家づくりの考え方に
共感した人たち同士も含めたご縁ですので、
現代版の「結」といえますね。
こうした様々な縁に囲まれて、
竹の収穫以外に、
大切な宝物を
手に入れたように感じた一日でした。
参加された皆さん、
本当にありがとうございました!
今日の作業場所の
朝の景色。
田んぼの廻りを
竹林と雑木林が取り囲んだ、
典型的な里山の風景です。
作業前の竹林の中。
枯れた竹が折り重なり、
鬱蒼としております。
親子、力を合わせて
竹を伐る作業。
子どもたちも、
嬉々と仕事してました。
伐った竹を
斜面から下ろす作業。
とくに建主さんのお母さん、
本当に若々しく働かれていました!
遠景で分かりづらいですが、
竹の枝を払うとともに、
所定の長さに揃える作業。
流れ作業のように
仕事が進んでいましたが、
この作業は人手がいるので、
今日はとても助かりました。
竹を竹割器で割る作業。
楽しそうに見えるのですが、
これが案外体力を使います。
この仕事をほぼ一日、
建主さんのお父さんが行っていました。
奥さんに負けじと、若々しい!
割った竹の節を
ナタで払う作業。
主に女性陣の仕事でしたが、
子どもたちもよく働いてくれました!
時間が経つにつれ、
節を払う作業の人員も
増えていきました。
最後完成した割竹を
50本ずつ縄で縛って完成です。
今日は何と、
約30束作ることができました!
今日のお昼の光景。
お弁当以外に
建主さんがあたたかいトン汁を
用意してくれました。
とてもにぎやかで
何だかちょっとした
お祭のようです。
一日気持ちよく身体を動かした成果は、
割竹の収穫だけではありません。
人と人同士のつながりと、
風の通る爽やかな竹林の景色を
得ることができました。
まさに「野良」仕事です。
前も書きましたが、
これが竹伐りの醍醐味の一つですね。
さあこれで、
材料が揃いました。
早くも竹小舞の姿が
楽しみです。
また今日のみんなが
来てくれるといいなー。
内法や階段などが決まり、
それに伴って、
壁の下地も決まりがついて、
その場所に木ずり板が
打ち付けられていきました。
竹小舞と同様、
木ずりも土で覆い隠すのが
もったいないと思う
壁の下地です。
とくに、
そこから漏れる光が
美しいです。
いわゆる産廃処理材が
出ないというのも、
ありがたい話です。
今日、北澤さんが作った
薪ストーブが入るというので、
打ち合わせがてら、
夕方横浜こ邸に伺いました。
すると、
玄関入って
格子の向こうにある
達磨窯で焼いた敷瓦に包まれた間には、
既に薪ストーブが鎮座して、
早速その中には、
おいしそうなものが
たくさん詰まっていました。
そう北澤さんのストーブは、
オーブンが併設されているのです。
火を見て暖を採り、
建主さんや北澤さんたちと
ワイワイ言いながら、
おいしい食べ物を
取り囲んで、
とても幸せな
ひとときでした。
今日は
これから建てる方への
事例のご案内も兼ねていたので、
家中を歩き回らせていただいたのですが、
この薪ストーブ一台で、
吹抜けを介して家の隅々まで
暖かさが届いていて、
自然と顔がほころびました。
北澤さんの薪ストーブは、
あたたかいしおいしいし、
笑顔の火の箱だ。
北澤さん自身も常に笑顔ですので、
ストーブが人柄そのものですね。
石油や電気を
使わなくて済むというのも、
すばらしい!