木ずりの壁が土壁に@手広た邸111004
手広た邸では、
2階木ずり下地の壁が
ほとんど土で覆われ、
部屋が部屋らしく
なっていっております。
古代色に塗られたスギ板が
外壁に貼られ始めました。
まずは階段室から。
建主さんたちと一緒に塗った古代色が
なかなかいい感じで、
早くも全体像が楽しみです。
大工が壁の下地となる木ずりを
打ち付けています。
これに左官屋さんが
一度中塗り土で下塗りをして、
そのうえに仕上げ塗りを行います。
竹小舞が下地の場合は、
壁に泥が塗りこまれるのに対し、
木ずりの場合は、
壁の中に空洞ができるので、
壁の重量が軽くなります。
ですので2階間仕切りは、
軽い木ずりを
下地にしています。
こちらも竹小舞と同様、
塗り込んでしまうのが
もったいないと思ってしまうのですが、
明日から左官屋さんが
下塗りを行う予定です。
鎌倉た邸にて。
ここは一部、
カフェになるのですが、
店の部分のクリの床板と
デッキ部分のヒノキの板は、
土足となります。
しかしまだもったいなくて、
デッキ部分はまだしも、
クリの床板のところは、
いまだに靴を脱いで
入ってしまいます。
ピスカリアも
クリの板なのですが、
黒ずんでくる感じも
またいいんですけどね。
靴で歩くのは、
店が開かれるまで
お預けです。
今日は祝日ですが、
葉山の現場は仕事。
大工も左官屋も
元気に出勤です。
ここはピスカリアの
すぐ近く、
あー、食べたいー!
ちょっとした用事で
寄ることは寄ったのですが(笑)
昨日いろいろたいへんだった
葉山と邸も、
今日は何事もなかったように…、
というわけにもいきませんが、
一転現場は
穏やかな陽の光と潮風、
職人たちは仕事を
前へ前へと
進めることができました。
中塗り進行中。
書斎の背面収納。
天板はクリです。
壁は中塗りと石膏ボード。
あとは仕上げを待つのみです。
今日は秋の陽の光が
とても心地よいです。
午後現場に行くと、
建主さんが一人黙々と、
外壁用の板を塗っていました。
今回塗っているのは、
柿渋コートの
古代色とくろ色を
一対一で混ぜたものです。
当初焼杉を予定していたのですが、
今回15㎜厚の板を縦に貼るため、
焼いてしまうと
本実加工された
板と板の取り合いの部分が
ボロボロになってしまうので、
それに似た色を
施すことにしました。
これならば
現場でも作業が
できますしね。
現場で焼杉作業を
やってみたいものですが、
しかし近所の人たち
みんな119通報しそう…
洗濯物も
汚してしまいますからね。
やはり焼杉作業は、
広い場所が必要です。
9月だというのに
蒸し暑い日が続いています。
8月末頃は、
もう秋になっちゃたなあと
思ったものですが、
まだ夏ががんばっています。
そして今日も蒸し暑い日。
さらに厚木は、
山の麓だからか、
青空が見えているというのに、
時折急に雨が降ったりして、
蒸し暑さに輪をかけました。
今日はそんな天気の下での
カキシブ隊でしたので、
前回に引き続き、
今日も屋内で作業。
限られた場所を
かいくぐっての作業なので、
効率は落ちますが、
塗った直後に雨に当たると
跡が残ってしまいますからね。
朝の太陽に騙されなくて
よかったです。
さて今日の参加者は、
建主さんご夫婦をはじめ、
(だんなさんは午後から参加)
最近皆勤賞の、日野の‘い’さん、
以前川崎で改修工事を
頼んでいただいた‘も’さん一家、
鎌倉で家づくりを
考えておられる‘み’さん、
きらくなたてものやから2名、
総勢9名での作業となりました。
毎回思いますが、
こうしてたくさんの方々に
お集まりいただけること、
本当にありがたく、
うれしいことです。
柿渋塗りがより楽しく感じるのは、
こうして皆さんとお会いして
お話しできるという面もあります。
OBの方が来てくだされば、
現在のお住まいの様子を
お伺いできますし、
新たな方が来てくだされば、
夢や新鮮なお話を
お聞きすることができます。
次回以降も、
たくさんの方々のご参加、
お待ちしております!
なお次回は、
10/8(土)の予定です。
空は時折こうして
雨雲かかかりました。
所狭しと屋内で作業。
ご家族で参加。
子どもがいると場が和みますね。
その意味で子どもは、
大きな役割を果たしています。
今日塗った材木たち。
今日は土台の一部と
小屋梁、2階梁の一部を
塗りました。