こちらは‘妹’
鎌倉では‘妹’が
床に貼られ始めました。
横浜こ邸はヒノキ、
鎌倉た邸はサワラ、
こうして比べてみると、
表情が本当に
よく似ています。
そしてやはり
サワラは女性的な
柔らかい表情をしています。
もう少ししたら、
養生が貼られるので、
しばらくこの表情を楽しむのは
お預けです。
横浜こ邸に
本格的に左官屋が
乗り込んできました。
これからしばらく
貫伏と外壁下地を
行う予定です。
大工の作業で目立つのは、
1階床貼り。
ヒノキの五分板を
貼り進めています。
これは私にとって
珍しいことで、
今まで床板には
サワラを使うことが
多かったのですが、
ヒノキとサワラを
比較してみると、
兄と妹という
きょうだいのようですね。
立木の状態でも
似ていますが、
こうして板にしても、
似ています。
しかしやはり、
ヒノキはサワラ比べて
表情も踏みごたえも、
堅くがっしりした
感じがあります。
それと
‘お兄さん’のほうが、
少し色白かな。
たまに赤いのが
ありますけどね。
二つの検査の
合間を縫って、
現場の確認作業。
大工は引き続き、
内法枠の取付。
左官屋は、
木組みの格天井の間に
漆喰を塗っていました。
この時期
もう天井の仕上げ?
この漆喰、
実は塗ってから
上から落とし込んでいるのです。
そのほうが
見上げて作業するよりも、
よりきれいに塗れますからね。
これが終わったら、
2階の床貼りです。
先月初めに
塗り終わった荒壁土は
もうカラカラに
乾いています。
今週後半から、
左官屋が乗り込み、
貫伏の予定です。
1階居間では、
古口くんが
仕上げ用のヒノキ板を
床に貼っていました。
居間はもう
終わろうかという段階で、
引き続き、
厨房の部分に
差し掛かっていました。
2階へ昇ると、
藤間さんが東に面した
木建具用の枠を
付けているところでした。
早く外部の建具が入れば、
養生が楽になりますからね。
お茶の時間中、
建主さんが、
これまで撮り貯めた
たくさんの写真を
見せてくださいました。
このたくさんの写真は、
現場と密な関係を
作っている証拠。
うれしいですね。
中学生に
現場を見学させるため、
鎌倉た邸へ。
左官屋は今、
裏返し塗りの最中。
今週には終わりそうな感じです。
美しい竹小舞も、
これまではまだ
裏から見ることができたのですが、
数日内でほぼ土の中に
埋もれてしまいます。
一方、大工は今、
内部造作の真っ只中。
二人で枠廻りを中心に
加工を進めています。