小舞が終わる
夕方現場に寄ると、
竹小舞が終わり、
一部荒壁土塗りが
始まっていました。
竹小舞かきが
始まったばかりと
思っていたのに、
時間の経過は
早いですね。
日が暮れて、
現場の灯により
映し出される小舞の影が
とてもきれいでした。
既存の門を改修して
使うことになったのですが、
新規の柱は黒が薄く、
既存の柱は色が燻み、
そんな現况に対し、
木組みの色を
全体的に黒褐色にしたい
という要望をいただいたので、
柿渋を取り扱っている
トミヤマさんの
柿渋コート(古代色)を
塗ることにしました。
外部に塗装する場合、
柿渋だと半年くらいで
流れてしまうので、
最近この塗料を
塗ることにしています。
既存の柱は、
ほとんど剝げていたものの、
当初何らかの塗料を
塗っていたみたいで、
ちょっと塗りにくかったですが、
半日かけて
全体が落ち着いた
黒褐色になりました。
最近ちょっとした塗装工事は、
きらくなたてものやが施工、
さんざん柿渋を
塗っていますからね。
建主さんも、
仕事を見てたら
刷毛を持ちたくなったようで、
途中から
お手伝いしていただきました。
今日は練馬お邸の
竣工祝いの日でした。
関わった職人たちが
出来上がった住まいに集結。
建主さんが
お友だちに頼んで
用意してくださった、
たくさんの品々のごちそうを
いただきながら、
楽しいひとときでした。
椹の板で囲まれた空間は
光が明るくやさしく、
建主さんのお人柄を
よく映した家に
仕上がったと思いますし、
建主さんも、
この家を存分に
楽しんでいただいているようです。
今日のような場は、
こうした雰囲気を
感じとることができ、
しかも大ごちそうを
いただけるなんて、
この職に就いた冥利を
感じます。
建主さん、職人の皆さん、
本当にありがとうございました。
今日はその言葉しか、
見つかりません。