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2010年4月14日

朝一八王子

カテゴリー: 八王子や邸

朝一、
お届け物があったので、
八王子の現場へ。

今週、
大工工事は大詰め、
左官工事は外壁の下塗り、
といった状況。

外壁は、
ラス網を張り、
モルタルを塗った上に、
土佐漆喰を塗る予定です。

今週は、
下地となるモルタル塗りを
行っていました。

納戸の衣類用の棚の
骨格ができあがりました。

方立は1.3寸厚の杉板、
背板は椹の板、
後ほど方立に、
棚の位置が変えられるよう、
スレンレス製の
棚柱が取り付けられます。

同じく納戸の吊棚も完成。

ほとんど余りの材で
作ったものですが、
納戸に隠しておくのが
もったいないくらいの
出来栄えでした。

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鎌倉か邸見学会、
参加者募集中!

2010年4月12日

四角い深い海のよう

カテゴリー: 鎌倉か邸


畳一帖分の
5寸角の敷瓦の床が
できあがりました。

五十嵐さんが
達磨窯で焼く敷瓦の表情に
一枚一枚個性があるだけに
こうして全体で見ると、
とても深みのあるものになります。

ここの前に立つと、
深い海の中を覗き込むように、
しばし屈んで、
佇んでしまいます。

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鎌倉か邸見学会、
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2010年4月11日

和紙の里小川町へ

カテゴリー: 鎌倉か邸


午前中、建具屋の新井さんと
打ち合わせの後、
小川町に行きました。

目的は、
鎌倉か邸の障子に貼る和紙。

昨年の夏、
柿渋塗りに参加していただいた方から、
小川町で作られた和紙を勧められ、
いよいよ障子を取り付ける段になったので、
小川町で漉かれる紙の
色合いや手触りを確認してきました。

ついでに工房を
拝見させていただいたのですが、
日曜日にもかかわらず、
ちょうど紙を漉いているところでした。

世に出回っている紙は、
ほとんどのものが作る過程で
何かしら化学物質を
使っているらしいのですが、
今回漉いているのは、
そういったものを
一切使用しないで
作っているとのことです。

漉いているところを
しばし眺めていたのですが、
女性の方が
音楽を奏でるように軽やかに
紙の原料が溶けた水の中で
3尺×2尺の板を揺すり、
何枚も何枚も
紙を漉いていましたけれども、
この仕事は、
素人上がりでは
腰にきてしまって、
絶対に軽やかにいかないことは
想像に難くありませんでした。

そして
見ていておもしろかったのは、
紙を漉く装置。
竹の柔軟性を利用して、
紙を漉く板の動きを
軽やかなものにしていました。

こうした手仕事の姿は、
音といい、人の動きといい、
美しいですね。

できあがったものも、
このように作る姿を知ることで、
より美しく深く感じます。

ご興味のある方は、
ぜひコチラへ!

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鎌倉か邸見学会、
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葛布にあう木は

カテゴリー: 八王子や邸


この家の襖に貼るのは葛布

建主さんが何種類かの手漉きの葛布を
持っていらして、それを使います。

葛布、まして手漉きとなると、
なかなかお目にかかることはない仕事なので、
建具職人の新井さんも、大興奮。

その葛布を引き立てるために、
襖の框は何がいいかと、
今日の午前中、
毛呂山にある新井さんの仕事場に行って、
葛布に様々な木の見本を当ててみて、
あれこれ議論しました。

どんな組み合わせになるかは、
できあがってからのお楽しみに!

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鎌倉か邸見学会、
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2010年4月10日

桜の候のカキシブ隊

カテゴリー: 横浜栄こ邸


今日は桜の候のカキシブ隊。

桜の、と付けるには、
ギリギリの日程でしたね。

ここのところ、
微妙な天気が続いていましたが、
今日は爽やかな陽気。

ここでの柿渋塗りは、
空の下で行いますので、
雨が降ると中止なのですが、
予定していて
中止になったことが
ありません!

‘こ’さん、風は呼べど、
間違いなく晴れ男です。

そんな陽気もあって
今日はたくさんの人たちに
集まっていただき、
午後2時頃、
作業は早く終わりました。

子どもも2人いたので、
終始とても賑やか。

早く終わったので、
遊ぼうよ、ということになり、
最初「オニゴッコ!」
と言っていたのですが、
大人を交えての
オニゴッコはつらいので、
ハンカチ落とし。

大工も交えて、
ちょっと本気になって、
しばし楽しみました。

そんな和気藹々とした
カキシブ隊。
次回は、平日ですが、
4月26日月曜日。
皆さん、ぜひ!

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鎌倉か邸見学会、
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2010年4月9日

アラシ

カテゴリー: 八王子や邸


大工造作工事は、
大詰めを迎え、
仕上げに向けた準備が
ほぼ整いました。

外壁は、
土壁の上に通気層を設けつつ、
下地を作って漆喰塗り。

下地として、
ラスしたと呼んだり、
アラシと呼んだりする
5分厚の板を目透かしに貼り、
その上にラス網を取り付け
モルタルを塗っていきます。

ところで今日は、
建主さんと建具職人と、
主に紙の打ち合わせ。

しかしそこは、
それぞれ趣味人の方々。

もちろん紙の話から始まり、
花の話、刃物の話、
お茶の話、箒の話、
と話題は尽きず、
お昼ごはんの時間を
削ってまで、
結局3、4時間、
話し込んでしまいました。

一見仕事に関係なさそうですが、
こうして建主さんと
様々なお話しをするのも、
いい肥やしになります。

これも仕事の楽しみの
一つですね。

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鎌倉か邸見学会、
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2010年4月6日

鎌倉か邸 竣工見学会のお知らせ

カテゴリー: 鎌倉か邸

ボランティアの力で柿渋を塗り、
小舞をかき、杉板を焼いた
鎌倉か邸が、足かけ約10ヵ月、
ついに今月下旬に竣工します。
(外構工事等一部残)

そこで、建主さんのご好意で、
以下の要領でお引越し直前に
完成見学会を行う運びとなりました。

神奈川県産材による
旋律を意識した木組み、

煤を油で塗り固めた
焼杉板の外観、

竹小舞を下地とする
紅色と黄色の土壁、

その他様々、
伝統の技が織りなす現代の空間を
ぜひ体感していただければと思います。

またこの家は、
少し開いたL字型で庭を囲む
二世帯住宅となっております。

なお、見学会は、
恐れ入りますが、
予約制とさせていただきます。

お越しの際は、
当方からの連絡事項もございますので、
お手数をおかけいたしますが、
以下のアドレスまで

・人数
・お越しになるお時間
・説明会(後述)の参加の有無

を添えて、
4/21(水)までにご連絡ください。

tamotsu.hidaka@kirakunat.com

●●●見学会開催要領

■日時
平成22年4月24日(土)
13:30〜16:00

なお以下の時間、現地にて、
設計趣旨や家づくりの経緯等について、
14:00より1時間程度、説明会を行います。

■場所
神奈川県鎌倉市稲村ガ崎
詳細については、
ご参加のご連絡をいただいた方に、
個別にご連絡させていただきます。

■参加費
無料

それでは皆様、
ご検討のほど何卒よろしくお願いします。

2010年4月4日

碍子

カテゴリー: 鎌倉か邸


この家の電気配線は、
露出する部分が多いので、
基本的に碍子引き。

電気配線のために、
構造体に配線用の穴を
開けないように、
という建主さんのご要望に
応えるために、
碍子引きなのです。

相当古い民家を見てみると、
電気配線は碍子引きが多いですよね。

また伝統構法は、
設備のためのフトコロが
極めて少ないので、
こうして配線・配管を
魅せるという手段が
適しています。

配線が多くなりすぎないように
注意する必要がありますが、
デザイン上も
私はけっこう
気に入っています。