2階の廊下


障子は、
光を柔らかく濾過し、
部屋の環境を
やさしく包んでくれるから、
好きですね。
また舞良戸と同じく、
組子の割付で
空間に表情を
与えることができます。
積極的に提案したい
日本の伝統的な
住まいの装置です。
さて藤沢む邸では、
繊細な‘和’の雰囲気よりは、
大らかな感じを出したかったので、
組子の割付を大きめに、
また組子の見付自体も6分と
かなり太めに設定しました。

階段下収納は、
舞良戸。
まず名前がいいです。
そして、
舞良桟の割付によって
表情が様々なので、
表情を出したいところには、
この建具をよく使います。
私の場合は、
写真のとおり、
細かく割り付けて、
表現することが多いですね。
今日は朝から、
雲一つない清々しいお天気。
そんな空の下、
今日茅ヶ崎あ邸の
棟が上がりました。
今回の家づくりは、
深建工房が施工を担当。
今まで部分的に
お付き合いはあったのですが、
ご紹介の流れで、
今回初め本格的に、
伝統構法の家を
手掛けることになりました。
なにぶん初めてだけに、
期待半分、不安半分だったのですが、
その不安を一掃する
手際よい仕事ぶりに
安心しました。
そして棟梁をはじめ、
刻みを手がけた大工が、
安堵の表情とともに満面の笑顔で
酒を酌む姿を見て、
とてもうれしく思いました。
やっぱり、
棟が上がるって、
いいなあ。

