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2007年1月29日

かたくてふんわりとした壁

カテゴリー: 横浜な邸


家の中の壁が2階から仕上がってきています。

この壁は、基本はシックイですが、
真っ白でカタくて無表情の壁ではなく、
土佐漆喰と黄土と砂が混じり、
押さえて塗っていますが、
何色とも表現しがたい、
とてもふんわりとした壁に仕上がっています。

この家の壁はこの仕上げだけではなく、
幾つかの種類を見ることができます。

外壁や玄関土間も含めて、
ここは左官仕上げが楽しい家です。

2006年12月29日

土佐漆喰深草銀河仕上

カテゴリー: 横浜な邸


N邸の外壁は、
土佐漆喰鎧仕上げ。

ただし腰の部分は、
水対策、そして砂埃対策として、
土佐漆喰に深草と白セメントを混ぜて、
ざらっと仕上げました。

そして玄関廻りは、
深草石が銀河風に浮き出る仕上げ。

左官屋湯田さんの、
感性の賜物です。

なお、今日で現場は仕事納めです。
現場の皆さん、来年もよろしくお願いいたします。

2006年12月19日

木と火と気

カテゴリー: 横浜な邸


現場で出る木屑を
ストーブに放り込み、
その火を利用して毎日、
大工が
大根を炊いたり、
焼そばを作ったり。

現場で作った男の料理は、
何となく豊かな感じがします。

このストーブが
ここに来てから、
現場は温かく、

そして、
何となくここに居る皆が、
この時間を待ち遠しげに、
嬉しそうに仕事をしているような
気がします。

木から火へ
火から気へ。
木のたてものの、
思いがけぬ副産物。

2006年12月8日

師走とは信じ難し

カテゴリー: 横浜な邸


7月末に上棟した建物も、
早4ヵ月。
もう、4ヶ月か。

家の中は、
造作工事が着々と進み、
壁は貫伏とむら直しの状態。

それはそうと、
小春日和が続きます。
陽が出ている間、
家の中は
ほんとうに温かい。

師走とはまだ、
信じ難い、
光と気分。

2006年12月4日

鎧の入口

カテゴリー: 横浜な邸


玄関の庇がつき、
瓦が載り、
土佐漆喰の鎧が
仕上がってきています。

現代的な蔵の
入口のようです。

2006年11月27日

鎧が引き締まる

カテゴリー: 横浜な邸


外壁の鎧壁。
砂漆喰の中塗りの上に、
土佐漆喰による仕上げ。

やはり仕上は仕上げ。

中塗りのときの表情も
気に入っていましたが、
仕上げたら仕上げたで、
引き締まった感じで、
よいではありませんか。

そしてこの柔らかい
くりいむ色が、
空気と化合し、
長い年月をかけて、
引き締まった白となります。

成長する土佐漆喰の不思議。

2006年11月22日

冬の足音

カテゴリー: 横浜な邸


今日夕方、N邸へ。
玄関庇の小上棟。

暫く眺めていると、
4時半だというのにあたりはすっかり暗い。

現在外回りを塗っている左官屋さんは、
もう目が利かないのでそろそろ帰り支度。

家の中も、早々に仮設照明を点け、
ほんのりと、冬の空気が漂い始めている。

そしてこのあと用事で郵便局に行ったら、
年賀状、のポスターが。

嗚呼、そうですか。

2006年11月21日

土壁は成長する

カテゴリー: ピスカリア


今朝、少し用事があって、ピスカリアに立ち寄りました。
久しぶりに2階に上がると、Iさんの言うとおり、以前少し緑がかって見えた白土塗りの壁が、文字どおり柔らかい白色に見えます。

土壁は、長い時間じっくりかけて熟成されていくのです。

近景を比較すると、

今日見た白土の壁

今年3月頃の白土の壁

一見すると同じような感じもしますが、やはりやや白味が増しているような気がします。
これが面となると、全体的に感じる印象も違います。

2006年11月17日

四段の鎧

カテゴリー: 横浜な邸


土佐漆喰鎧仕上の続き。

北側の一面は、下地ができあがりつつあります。
四段の鎧。

下地は砂漆喰ですが、
「このままでいいかも」
と思うほど、よい質感!

しかしきっと、
仕上がったら仕上がったで、
また別の感慨があるのでしょうね。

なお、下地の段は、下の写真のとおり、
先に定規をあて、砂漆喰で段を作って、(左側)
面を塗りこんでいきます。(右側)

2006年11月8日

おおきな栗の木のうえで

カテゴリー: ピスカリア


堅くて柔らかい、
強くて繊細、

ピスカリアのテイブルは、
そんな不思議な
栗の板で
できています

骨太で軽快、
遠くて近い、
栗の板の上で味わう、
葉山のシチリア料理。

一見すると相反する
二つの世界を、
栗の板は、
大きく包み込むのです