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2005年11月26日

自転車と釣り人とヨット

カテゴリー: ピスカリア


今日の午前の葉山の様子。

空気が乾燥してきたので、江ノ島もよく見える。
富士山もたまに見えることがある。

この光景、何時の季節でも、葉山はあくまでも葉山である。

2005年11月22日

だんだんと見えてきた

カテゴリー: 目黒か邸


大工工事も9割8分がた終わり、養生を徐々に撤去。
床板が見えると、一気に‘工事現場’から‘家’になる。

床が露になって、改めてサワラの床板はほんのりとあたたかいことに気づく。
足の裏がじんわりと来る。

銀杏の美しい季節

カテゴリー: 目黒か邸


秋が深まり、木々の葉も美しく彩られる頃。
厨房に銀杏の天板が取り付けられる。

巾1m46cm、奥行70cm、厚さ6cmの銀杏の板の表情は白くてとてもおとなしい。
例えるならば、学校の教室の窓際で静かに微笑んでいる、だけどなぜか存在感のある色白の女の子のようだ。
なまめかしい土佐漆喰磨きの壁によく合う。

銀杏はまな板にも使われる木なので、この厨房は全面まな板ですな。

2005年11月20日

やはり葉山はあたたかい

カテゴリー: ピスカリア


日中飯能での作業後、その日の夜、明日の作業の準備で葉山の現場に向かう。
晩秋の葉山の夜はとても静か。

そして前日の夜飯能に居たのでとくに感じたが、やはり葉山はあたたかい。
上着なしでも十分まちを歩ける。

それにしても、飯能の夜は寒かった。

街なかの隠れた清流

カテゴリー: ピスカリア


飯能某所の河原。
柿渋+荏油塗りの作業後、訪れる。

飯能は材木の街だけあって、川が流れている。
夏になるとたくさん人が来るような飯能河原もあれば、ここのように夏でもほとんど人気のない河原もある。
この季節ということもあり、水がとても澄んでいる。
とても癒される。
さらさら、という川の流れの音も、落ち着いた気分にさせてくれる。

そういえば学生時代、北白川の疎水の脇の安下宿に住んでいたが、雨と聞き違えるほどひっきりなしに川の流れの音が聞こえてきたことを思い出す。
安下宿だったので今思えば巾2寸程度のしっくい壁一枚で隔てただけの部屋だったが、ちょっとした音ならばかき消してくれるような気がした。

また川は、不思議なことに目的もなくしばらくぼうと時間を忘れて眺めてしまう。
声をかけなければ、おそらくずっとそこに佇んでしまうのではないかと思うほどだ。きっと心が洗われるんだろうな。

川はいろいろなものを流してくれる。

本当に今年最後の飯能への旅

カテゴリー: ピスカリア


板壁の下ごしらえ終了。
8月に野地板を塗ったのが最後と言っときながら、今回も来る。
今回が正真正銘の今年最後の飯能への旅。

そして飯能に来るようになって6年経つが、初めての宿泊。
4人で合宿の風情。
一日目の作業が終わったら、郊外のスーパー銭湯に入り、また街なかに戻って食事。昔からありそうな趣のある店に入り、このあたりの地酒「天覧山」を飲みながら、焼き鳥を食う。
そしてホテルで就寝。11時ぐらいであっただろうか、身体を動かした後ということもあって、知らぬ間に寝ていた、コンタクトをしたまま。
目はパシパシになったが、久しぶりによく寝た。

最後に、二日間作業に参加人たち。
Iさん、Msさん
Mtさん
Ngさん
Ymさん
ありがとうございます。

2005年11月19日

板壁の下ごしらえ

カテゴリー: ピスカリア


I邸の外壁は、8割がたドイツ下見加工の杉板貼。
自分は海の近くの建物、というと板貼の印象があるので、ちょうど印象に合う。

さてその板に、防水性や耐久性を期待して、まず柿渋を塗り、そのうえに荏油を塗ることにした。

予定では土曜日に柿渋塗り、日曜日に荏油塗り。
塗る枚数は250枚!
しかし一枚につき何分目標、とか言いながら皆で合理性を競い合っていたので、早い早い。天気が良かったので乾きもよく、15時には柿渋塗りが終わり、その日のうちに荏油に突入。

皆さん本当によく働きます。

なまめかしい壁

カテゴリー: 目黒か邸


土佐漆喰磨き。
その表情は、肌理の細かい女性の柔肌のようで、とてもなまめかしい。

この壁は、何回も何回も撫でて作り上げる。
愛しい女性を撫でるように。
なまめかしいのは納得。

その結果、水に強い壁に。
雑巾がけにもある程度耐える壁。
厨房の腰壁に採用。

2005年11月17日

凛として温かい

カテゴリー: 目黒か邸


柿渋を塗った結果の表情。

襟を正したような木組みも相俟って凛とした雰囲気を醸し出す一方で、赤褐色の温かさを帯びている。
年輪がまた美しく映える。

柿渋塗りは難しいというけれど、視覚以外にも防腐性、防カビ性、防水性の向上などの機能面でも期待できるので、これからも積極的に提案していきたい仕上である。

例えば、天然乾燥材にはたまに乾燥が不十分で刻んでいるときに少しカビが出るものがあるが、柿渋を塗ると、あら不思議、経験上ほとんど消えてなくなることが多い。