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2005年11月10日

建具が入るその1

カテゴリー: 目黒か邸


今日、建具が入った。
まだ障子紙が貼られていないが、基本的には空間の全ての構成が出揃ったので、急に空間が締まってきた。

運ぶ仕事

カテゴリー: 目黒か邸


昨日、桶屋さんから風呂桶が届いた。
コウヤマキの風呂桶だ。
あたりに何ともいえない柔らかい香りが漂う。

しかし何しろでかい。
約1m×約75cm×約65cmある。
これを風呂場まで運ぶ必要がある。
曲がるところは3ヵ所。
しかも幅の余裕が3㎝というところを通していかなくてはならない。
たまたまガラス屋の須藤さんが居合わせていたので、藤間さん、小口さん、石山さんと私の5人で力を合わせてワッショイ!
…なんて景気のいいものではなく、とにかく慎重に運んだ。

運び終わると、あたりはもう暗かった。
運ぶのに、およそ1時間かかったようだ。
わずか5mほどの距離を運ぶのに。

運ぶ仕事は、何人いようとも、みんな一同に風呂桶に神経を集中させる。
たいへんな仕事だけど、そこに居合わせる人たちの連帯感を深める。

2005年11月8日

栗の板

カテゴリー: ピスカリア


栗の厚板が貼られ始める。
写真はホール部分の天井兼2階の床。

栗は、縄文以来、使われてきた木。
僕らの遺伝子を刺激するのか、栗材を見ると、どうも心踊るものがある。
ワクワクしながら、貼られる様子を見る。

栗の板は、野趣がありそうで思いのほかおとなしい。
おとなしいけどどっしりとした存在感がある。
実際持ってみるがいい。とても重い材だ。
そういえばこの前、後藤さんとその場に居合わせた電気屋と私の3人がかりで材を2階に持ち上げたが、とてもたいへんだった。

2005年11月3日

柿渋五階調

カテゴリー: 目黒か邸


柿渋塗装の回数の差による階調。
柿渋一つで品のあるいろいろな表情を作ることができる。

K邸お気に入りの部位の一つ。
しかもこの写真は今しか撮れない部位。
なぜならこの真ん中あたりに透明ガラスが入る。

なお、左端の部分には舞良戸が入る予定。

オレはドウだ!

カテゴリー: 目黒か邸


縦樋が取り付けられる。

銅は写真のように、最初とても艶やかな輝きを帯びる。
反射して赤い鏡のようでもある。

それが次第に鈍い赤色になる。

今こんな色をしているので、外から見ると、「今のうちオレを見てくれ!」と
主張しているようにみえる。
オレはドウだ!と、今のうち主張してくれ!

そしてこれが最後の仕上げなのだ

カテゴリー: 目黒か邸


土佐漆喰+ケイ砂を、中塗り後あまり時間をとらずに生乾き状態で塗る。
こうして追っ掛けで塗るのが通常。
時間を置いて後で仕上げることも可能だし、そうするものというイメージもあるが、その場合は塗る前にうっすらとツノマタを塗る必要がある。

現代の工法でボード上に左官仕上げをする場合、「シーラー処理」なんて表記されていることもあるが、それに似たようなものだ。
現代工法だとうっすら接着剤を塗るようだが、伝統的な方法では海藻を煮た糊の成分を塗る。

仕上げの色味は、淡い黄色。
まだ塗った直後なので、少し色が濃い。
これが10年もすると、かなり白っぽくなる。
仕上げると、部屋が明るく見える。

貫の部分の乾きが遅いのがうっすらと分かる。

中塗りの表情

カテゴリー: 目黒か邸


きめが細かい。
「これが仕上です」と言われても分からないほど美しい表情。
これが下地なんだからなあ。

中塗りの土

カテゴリー: 目黒か邸


粘土+砂+スサ。
少し緑色っぽい。
荒壁用ほどではないが、やはり‘田んぼ’の匂いがする。

2005年11月2日

いちょうがささる

カテゴリー: 目黒か邸


厨房の工事の様子。
木ずりをうった壁には、土佐漆喰の磨きが。
左官仕上だけど雑巾がけが可能。

左には、いちょうの天板がささる。
天板全体がまな板。