木ずりが下地
室内で面積が小さい壁等は、竹小舞ではなく、木ずりが下地となる。
これに直接、土をつける。
※写真は、10/15の写真
外壁に塗られたばかりの土佐漆喰。
乾いたところとそうではないところのまだらが幻影的な感じがする。
「漆喰」だけど、淡い黄色を帯びているのが土佐漆喰の特徴。
これが長い年月をかけてだんだんと白くなってくる。
土佐漆喰とは、塩焼の消石灰に発酵した藁スサを混ぜてしばらく寝かしたもの。
もともと粘りがあり、糊を必要としないこともあって、水に強く、耐久性がある。
さすが雨の多い「土佐」。
先週塗った荒壁が乾いてきた。
家に壁がつくと、「ああ、家になってきたなあ」と感じる。
木組みだけの状態も、竹小舞の状態も、いいけれど。
そのままの状態でいいのに、せっかくだからこの状態でイタ飯屋開こうや、と思いつつ、次に進んだら進んだで、またニンマリとしてしまう。
実際に塗られた壁。
当初自分たちで泥を塗ることも考えていたが、やはりたてものの性質にかかわるので、実際に塗る作業は、左官職人の湯田さんにやっていただくことにしました。
その代わり、塗る以外の作業は、泥壁等に興味ある方々にお手伝いいただきました。たくさんの方に集まっていただいて、謝謝!
(お手伝いいただいた方たち)
・Ngさん(土壁博士)
・Kkさん(柿渋に引き続き)
・Szさん(柿渋に引き続き)
・Skさんご一家(朝早く飯能から…。ありがとうございます。)
・Ysさん(はじめてですね、ありがとうございます。)
・Myさん(K邸の焼杉に引き続き)
・エコヴィレッジ鶴川のKwさん(なんと自分の家でも…期待してます)
そして湯田さん、こうした取り組みを喜んで引き受けていただいてありがとうございます。
職人だけの方が、ほんとうは能率がよかったかもしれません。
しかし、いやな顔どころか、むしろいろいろなことを参加者に教えていただいたようですね。
やはりいい仕事をされる方は、「技」だけではなく、「心」も持ち合わせているんだ、と心底感じました。
泥を配る人。
混ぜた泥を、実際に塗る左官職人さんたちに木のへらなどで配る。
泥の質量を身体全体で感じる作業。
しかも塗るときにたっぷりと塗るので、すぐに左官職人の手元に泥がなくなるため、ぼんやりとはしていられない。思いの外の重労働。