透けて見えるのは
鎌倉浄明寺は邸にて。
二週間ほど前に
建主さんたちが塗った板が
外壁を覆い始めました。
少人数で苦労して塗った姿が
透けて見えます。
二宮のちっちゃな小屋にて。
今日の午後は
完了検査。
少し早めに着いて
準備を整えて
検査官をお待ちしました。
そして到着後、
ひと目見るなり、
伝統工法礼讃。
別れ際、
これは最高の道楽ですね、と、
たいへんありがたいお言葉を
いただきました。
はいそのとおり、
この3カ月間、
とても楽しんで
作らせてもらいました。
楽しさの凝縮された
ちっちゃな箱、
次の展開も
楽しみです。
二宮のちっちゃな小屋にて。
夕方現場に立ち寄ると、
空間の中で最後のピースとなる
木建具が入りました。
このたてものの中で
唯一の木建具。
しかしそれだけで
「小屋ができた!」
という体になりました。
ところでガラス窓に
格子が入ると、
アトホームな印象を感じるのは、
私だけでしょうか。
二宮のちっちゃな小屋にて。
今日の夕方、
厨房機器を搬入。
購入先から
たいへん重いので
荷受けに4名
お願いします、
とのこと。
時間は午後到着
との連絡でしたが、
こうした大型の荷物は
時間指定できないため、
一応1時過ぎから待機。
しかし以前も
同じようなことがあって
そんな予感はしてましたが、
午後一番ではなく、
4時過ぎにようやく到着。
その間久しぶりに
ゆっくりした時間を
過ごすことができました(笑)。
そして到着後は大工と
たまたまその日
作業日だった電気屋さん3名が
重い重い重い厨房機器を
嫌な顔一つ見せず、
いやむしろ
テンション高めに
お神輿を担ぐようなさまで
じっくりじっくり進んで
小屋の中に運び入れることが
できました。
これも一つの
心地よい疲労とともに
みんなで共有する達成感。
ちょっとした
おまつりのようでした。
運び入れたあとは
所定の位置に並べ、
すっかり雰囲気が
出てまいりました。
二宮のちゃっちゃな小屋にて。
足場が取れて
すっきり。
外壁の様子が
よく分かるようになりました。
道路に面した一面は、
野趣あふれる土の表情。
土を塗ったうえに
ざっくりとした
表情となるように
洗い出して、
石や藁が
顔を出しています。
たまに
田園風景の中に
静かにどっしりと佇む
土蔵のような風合い。
ここもそういえば
蔵っぽい位置づけの
小屋です。
二宮のちっちゃな小屋にて。
先日の日記に
過程の壁も美しいと
書きましたが、
名残惜しいと
思っていたのも束の間、
外も中も
仕上げの層が
塗られていました。
やっぱり仕上げると
いいですね(笑)。
しかしそれは
過程が美しいからこそ
なのかもしれません。
狛江か邸にて。
本日建前。
木組みの全てが見える
たてものなので、
雨降りの日は
避けたいのですが、
それにしても
雲一つない、
極上のお天気でした。
暑すぎず
かといって
冷え込みすぎず、
身体を動かすにも
ちょうどよかったのでは
ないでしょうか。
私は体調不良を引きずり、
今回はずっと見てるだけでしたが、
いつにも増して
素材が楽しく、
少数精鋭の大工たちの動きは
何気なくとも一つ一つに
深い意味があって、
みんなが役者の
一本のドキュメンタリー映画を
見ているかのようでした。
そして
この思いを共有した
すばらしき仲間がいてこそ
可能な建築だということを
改めて感じた
一日でした。
今度はこの場所で
キャストに幅を広げて
長い長い物語の次章が
始まります。