こうみえて下地
藤沢い邸にて。
一見外壁の板張りが
進んでいるように見えますが、
こうみえて下地です。
もっといえば、
構造補強のために
張っている板です。
土壁だけだと
壁の量が足りなかったために
張ることにしたのですが、
いろいろいいこと
ありそうです。
柏の現場で
先週地鎮祭を済ませ、
いよいよ現場が始動。
まず何をやるかと言えば、
土壁の材料となる土を
仕込む作業。
敷地に余裕がない時は
練った土を買ってきますが、
しばらく土を置いておける
場所がある時は、
現場が始まると
場合によっては始まる前にでも
どろこねを行います。
この時期は、
朝晩は冷え込むものの
日中はあたたかい日射しが射しこんで、
それはそれは重い土を
運ぶ仕事が中心の私たちは
全員Tシャツで
作業するほどでした。
とはいえそこまで気温が
高いというわけではなかったので、
50坪ばかりの場所だけ
季節が逆戻りしたようでした(笑)。
練った土は5立米、
なかなかな量で、
しかも途中、
土を運んできたダンプが
ぬかるみにはまるという
「事件」もありましたが(笑)、
みんな要領よく働いて
ちょうど日が暮れて
目が利かなくなる頃、
片付け、掃除を含めて
終わらせることができました。
その時間、
泥だらけになった全身を
冷えきった水で洗い流したら、
さすがにとっても寒くなり、
近所の銭湯に駆け込みました。
やっぱり今日は、
寒かったんだ。
藁切りは、
建主さんに担当していただきました。
ずーっとこれやっていると、
手と腰が痛いのですが、
ずーっとやってくれました。
藁とたわむれる
幼い子ども。
いつもそうですが、
子どもは藁好きですねー。
練ったあとのどろ。
これから醗酵が進んで、
いい感じになっていきます。
今日の天気予報は
くもりのはずだったのに
朝起きてみると、
パラパラと小雨が
降っていました。
今日は地鎮祭なのに
ま、これくらいの雨だったらいいか、
と思いつつ柏へ出発、
首都高速を走っているところまでは
常にワイパーを動かさないと
ならないほどでしたが、
北上するにつれ
なんとなしに空が明るくなり、
フロントガラス落ちる雨粒も
次第になくなっていきました。
そのかわり、
コンビニエンスストアで
トイレ休憩のため停まったら、
寒い!
80km離れているだけで
こうも気候が違うのか、
と思いました。
何はともあれ
地鎮祭を執り行うには、
寒いよりも
雨がやんでくれたほうが
ありがたく、
そんなありがたさを
感じながら、
若い神主さんの祝詞を
聞き入っていました。
さあ今日から本格的に
ここで物語が始まります。
とてもかわいい楽しい
子どもたちがいるので、
より楽しみです。
お神酒をねだる
一歳児。
鎌倉は邸にて。
今週はじめに
竹小舞ができたと思ったら
余韻に浸る間もなく
あっという間に
家が土で包まれ、
家の中の光の様子が
すっかり変わりました。
土はまだ生のままで
ひんやりと、
だけどほのかな
あたたかさを感じます。
雨が続きますが、
どれくらいで乾くかなー。