現場は着実に動いております
鶴川の現地の前にある古民家の風情。
ここの風景は変わらないが、この裏ではちゃくちゃくと工事が進んでいます。
今、根伐工事。
土が掘り進められています。
とてもいい土が出ております。
鶴川の現地の前にある古民家の風情。
ここの風景は変わらないが、この裏ではちゃくちゃくと工事が進んでいます。
今、根伐工事。
土が掘り進められています。
とてもいい土が出ております。
今日、東京農業大学にて、酒匂徹さんをお招きし、エコヴィレッジ鶴川住民の主催によるパーマカルチャー公開講座を開催!
7回シリーズの今日は2回目。
今日の講義の中で、参加者全員がグループとなって敷地及びその周辺をデザインするワークショップがあったのだが、住民が各グループに散ってそのグループをコーディネートしていた。
各グループでは、彼らの個性がにじみ出ていて、とても面白かった。
それとともに、住民たちがコーディネートする姿をとてもうれしく思った。
参加者もこの講座をとても楽しんでくれていた。
うれしいではないですか。
今後も楽しくいきましょう!
・・・・・
さて、今日心に残った酒匂さんの言葉。
「私たちは、飼い慣らされている。買うことに慣れてしまっている。」
→確かに。街なかに住む自分たちにとって耳の痛い話。
そして自分たちで作っていこうという考え方に大共感。
この言葉を聞いたとき、心の中で「born〜 to be wild〜♪」と一人歌う。
「私たちは社会に不安を煽られている。その悪いイメージに対して相当エネルギーを使わされている。」
→これは最近とくに感じます。
いろいろ社会的な問題が起きる中で仕方のないことかもしれないが、「楽しく生きよう!」という基本的な姿勢は大切にしようと思う。
「イメージしたことは実現できる。」
→つまり、イメージしなければ実現もないということですね。
「物事は単独ではなく、それぞれがつなぎ合わさるようにしたほうがいい。」
「もったいないという気持ち。」
→以上、何げない言葉かもしれませんが、とても参考になります。
伐採完了。
だいぶ見通しがよくなり、北側のマンションの日当たりもよくなった。
道路側の大木、ヤマザクラとソロの伐採はとてもたいへんだったようだ。
先にレッカーで木を吊り上げた状態で鋸を入れる。
吊る重心が少しでもバランスが悪ければ、振り子のように電線を押しのけてしまう。見ているほうはもうハラハラ。
だけど木こりは手馴れたもので、そんな目をよそに、木を無事着地。
そんな話を建設会社から聞いた。
どんな世界にも、プロはいるものだ。
さて、ここからどんな緑にしていこうか。0からの再出発。
伐採後、使えそうな木を3m程度に玉伐りし、とりあえず敷地の片隅(蔵の裏あたり)に置く。
けっこうたくさんあるので、この中から選んで家具や小物を使う材として30本程度建物が完成するまで敷地に保存する。
住民たちが事前に印をつけておいたものを基本にここにとっているが、建設会社の好意でそれ以外もここにあるようだ。
私は直径20㎝程度のサワラに目をつけ、よけてもらうことにした。
現地を見学している間、直径7〜8cm程度の切り株が、びっしょりと濡れているのを見つけた。
生木だから伐りたてはしっとりとして当然かもしれないが、それにしても水をかけたように濡れていた。
まるで涙を流しているようだった。
先日の地鎮祭のとき、これまでのいろいろなできごとを思い出した。
とくに、本来ならばこの場に居たかもしれない人たちのことを思うと、こみ上げてくるものがあった。
そのうちの一人、Nさん。
この事業を心待ちにしていた方の一人だった。
初期の頃の説明会に来ていただき、早速申込みをいただいた。
自分たちも、そのお人柄もあって、ぜひ住んでいただきたかった。
そしてスタッフの誰もが、そのまま順調に皆さんの仲間に加わると思っていた。
…しかし、プレ総会の当日の朝。
Nさんから電話が鳴った。
「申し訳ありません、急な事情で行けません。」
そのときは、Nさんも忙しい人だし仕事の急用ができたのかと思い、とくに気にも留めなかった。
しかしその数日後、詳しい事情を聞く機会をいただいた。
実は、笑って治せるとはいえ一般論で言えば深刻な身体の異変だった。
まさにプレ総会の当日、気づいたことのようであった。
世の中、こんなことってあるのか、と思った。
あんなに、ここに住むことを心待ちにしていたのに。
実は地鎮祭の前日、準備のために某店を訪れると、Nさんの奥さんと偶然遭遇した。
少し世間話をした。
今、何してるんですか、という話になって、私は「明日鶴川の地鎮祭で、その準備なんですよ」と言った。私の口からその言葉が放たれた後、あっしまった、と思った。もう遅かった。
彼女はすぐさま、「あ、これから工事なんですか。だいぶ時間がかかるんですね」というようなことを言った。記憶の中から遠ざけようとしていたかもしれないのに、思い出させてしまったように感じた。
そしてその後、
「住みたかったです…」と、無念そうにポツリとつぶやいた。
思い出させて申し訳ない気持ちと、残念な気持ちと。
なんともいえない気持ちになって返事に窮してしまった。
この仕事は、実際に住む人だけではなく、さまざまな魂のうえにある。
間もなく生命を摘み取られる、ここに生える木々たちも含めて。
彼らのためにも、この仕事を絶対に、喜びの中で成就させなければならない。
次につなげるために。
物思いに耽る秋。様々な想念に想いを馳せる。それらの重みをかみしめる次第。