花冷え
今日は
海老名せ邸の柿渋塗り。
寒かったー。
春なのに寒いと、
こんなに寒いとは思わず、
着込んでいなかった
ということもありますが、
冬より寒く感じますね。
3月20〜22日と富士山の麓へ。
EDE(エコヴィレッジ・デザイン・エデュケーション)
の話し手として、
この勉強会に参加してきました。
ところでこの勉強会の俗称は、
「えーで」。
この俗称、気に入っています。
どうしてもこの世界、
カタカナ語が羅列して
よく分からないのですが、
たまたま略称の
ローマ字読みだったわけですけれども、
理念の雰囲気が
その語感にこもっていると思います。
さてその「えーで」。
今回のお題は
端的に申せば、農と建築の話。
私自身のことで言えば、
私の拙い建築の話はともかくとして、
木の花ファミリーが取り組まれている
農業の技術と
その根底に流れる理念の
一端に触れることができて
よかったです。
あのうまいメシのヒミツは
何なんだろうかと思っていましたが、
数十人の知識と経験に裏打ちされた
農業技術のすばらしさもさることながら、
やはりみんなのために、
おいしくて元気になる農作物を作ろう、
そしてそのために、それらの農作物が
いかに元気な状態で育てることができるか、
という心のもとにあることを知り、
農も家づくりも、
おいしいごはん、
心地よい空間を作るために、
根底に流れるものは同じだな、
と思いました。
今日このよき日に、
今日はムスメの
小学校の卒業式。
めでたい!
というわけで、
今晩ピスカリアで、
卒業記念の食事をしました。
しかもお店のほうからも、
お祝いのプレートが!
こうして
あたたかい人たちに囲まれると、
本当に幸せな気持ちになります。
ところで今日のムスメの卒業式、
自分の子どもや、
周りの同い歳の子どもたちの
成長ぶりに驚かされました。
卒業証書を受け取る前に、
124名が一人ひとり、
将来の夢を語ったのですが、
みんなはっきりと、美しい目で、
それぞれすばらしい、
自分の夢を宣言してくれました。
中でも
「大工になりたい」という子がいて、
うれしかったなあ。
夢は、
かなえようと気持ちを持ち続けていれば、
きっとかなえることができます。
今日宣言した言葉をぜひ、
みんな実現してほしいですね。
そして学校の先生方、
親たちの知らない間に、
こうして自分たちの将来を深く考え、
表現できるまでに導いてくださって
6年間、本当にありがとうございます。
今年から本格的に始めた地域活動により、
学校の先生方と接する機会が増えたのですが、
それによってなかなか表には出ない、
先生方の情熱と苦労を
垣間見ることができました。
それだけに今日の卒業式は、
先生方の子どもたちを送る表情を見て
感慨深いものがあり、
こちらももらい泣きしそうになりました。
先生方、
これまでおつかれさまでした!
今日は神奈川県愛川町にある
材木屋さんに行って、
木を見てきました。
急を要していたということもあり、
その場で4寸8寸の平角材2丁を
いただくことにしました。
当初は2tトラックを
レンタカーして運ぼうかな、
と思っていたのですが、
2丁くらいだったら
私の車の屋根に載りそうだったので、
そこに積んで、
約30kmの道のりを走りました。
はい、直営で工事を進めるならば、
設計屋という枠を超えて、
こうして色々な雑用をするのも
醍醐味の一つですね。
そのお伴として
私の足のボルボくん、
竹を運んだり藁を運んだり木を運んだり、
本当によく働いてくれます。
遠出をするときも、
走るだけではなく、
寝袋積んで、
車の中が宿代わり。
そんなコイツも、
もうすぐ13歳、
走った距離は
これまで地球を5周以上、
人からは軽トラのような
仕事用の車を勧められ、
私もその気になったりすることも
ありますが、
いややはり、
武骨にすましながら、
かくも色々と
寡黙に働く彼のことが
大好きです。
「もう動けません」と言うまで、
乗り続けたいと思います。
職食まつり学園の一環で、
大磯エピナールにて
たっぷり二時間、
昔ながらの家づくりの
話をしました。
大工が作った
実大模型があると、
話も弾みますね。
次回は、3月15日、
土と竹の話です。
皆様、ぜひお越しください!
他の展示会なども、
楽しそうです。
昨日、岡部材木店の見学会の一環で、
岡部材木店からほど近いお店、
壷小屋を見学しました。
このお店は、
岡部さんの木を使い、
大工の助言を得て、
お店作りの大部分を、
建主さんご自身で
されたようです。
数字の8の字の間取りで、
家の造り全体もさることながら、
仕上げ、棚、窓、戸の把手といった造作…、
目につくところ全て手作りで、
空間全体が建主の感性で
溢れています。
そして外に面した硝子を
コーキングではなく、
キメの細かい土を
手で詰めて止めていたのを見た時は、
ここまで手作りか!と、
思わず手をたたきました。
(ちなみに、お店の人たちの
もう一つの顔は、陶芸家です。)
ここは数年前、
初めて訪れたのですが、
5年に一度の、といっていいくらい、
大きな衝撃を受けた場所です。
建築設計をなりわいとする自分では、
色々なことを考えすぎてしまって、
むしろ考えつかない
自由な発想とデザイン。
この空間と出会って、
しばらく自分たちの存在意義を
自問したくらいです。
しかし、
こうして自分が手を動かして
自分の巣を作る、
これが人間として本来の
家づくりの姿なのかもしれない、
だからこそ、
おとぎ話から出てくるような
単なる「カワイイ」を通り越して、
訪れる人たちに感動を与えるのだろうな、
と思いました。
これでいいのだ、
いや、これがいいのだ。
ちょっと分かりづらい場所にありますが、
ここでいただけるカレーやパンもおいしいので、
飯能へ足を運んだ際は、訪れてみてください。