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2011年11月19日

素材あり木で重なる破風板

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸にて。

この家は梁間方向4間、
軒も3尺以上出しているのですが、

そうすると破風板が
長くなりすぎて、
特別に用意しておかなければ、
一枚板で作ることは
どうしても難しくなります。

この場合、
複数枚の板を
継ぐしかないのですが、

普通に継いでは
面白くないので、

今回厚みも幅も、
板を継ぐ位置で
少しすぼませ、
板が重なって見えるように
してみました。

これも素材あり木、
によるデザインの一つです。

2011年11月18日

空が狭まる

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸では、
今日から本格的に化粧野地板貼り。

杏工匠のタツヤも応援に来て、
みるみるうちに屋根が
サワラの1寸板で
覆われていきました。

早くも家の中から空は、
見納めになりそうです。

しかし明日雨模様なので、
今日中に化粧野地板が貼り終わりそうで
よかったです。

壁の仕上げが進行中

カテゴリー: 葉山と邸

現場に左官職人3名が乗り込み、
着々と壁に漆喰を塗っています。

今回外壁は
竹小舞荒壁下地なのですが、
間仕切りは諸般の事情で
石膏ボードが下地なので、
化学糊の入っていない
既調合漆喰を塗っています。

真っ白いので、
壁が仕上がると、
見違えるように明るく感じます。

電気照明などない昔、
部屋を明るく見せるために
真っ白な漆喰を塗った
なんて話を聞きますが、

それがよく分かります。

2011年11月17日

少しばかりの罪悪感と快楽の問題

カテゴリー: 今日のできごと

お昼のため、
2階の仕事場から1階に下りると、

我が家のジェットくん、
居間のテーブル代わりの
スギの1枚板の上で

日なたを選んで
寝そべっていました。

昼寝するのに
気持ちいい場所を
よく知っているといえば
知っているのですが、

そこで寝ては
いけません。

私がすぐそばまで近づくと、
そのことを自覚はしていて、

おもむろに仰向けになって
「ごめんなさい」のポーズ。

しかし罪悪感よりも、
気持ちよさが先に立つのか、

私が少し離れると、
開き直ってまたバタン。

気持ちいいところ、
ジャマして悪かったな、

あれ?

2011年11月16日

晩秋と格子

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

秋深まると日が短くなり、
陽射しの角度が低くなります。

手広た邸の玄関の頭上には、
構造体としての
骨太の格子があるのですが、

陽が低くなると、
格子を透過する
光の量が増し、

背面から見ると、
神々しささえ感じます。

季節によって
見え方が変わる、

その意味で格子は、
季節感を表す装置の
一つですね。

回り階段施工中

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

階段を計画するとき、
できるだけ勾配を緩く、
また回り階段とならないように
したいところですが、

場所が限られてどちらかを
選択しなければならない場合、

私は、身体への負荷がより小さい
勾配の緩いほうをとります。

階段1段分の高さ=蹴上寸法は
6寸=約18cmを基本とし、
時と場合に応じて、
最大6.3寸=約19cmの範囲まで
許容しています。

今回は階段の下に
便所があることもあり、
回り階段があります。

形状が複雑なので、
大工が手を焼く仕事の一つであり、
見せ場の一つでもあります。

現在その部分を施工中。

ガンバレ、コグチくん!

2011年11月15日

茅ヶ崎の晩秋の夜、上棟祝い

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

昨日今日と
茅ヶ崎は邸で建前を予定していたので、
大安吉日の今日、
夜に上棟祝いを行いました。

しかし昨日お伝えしたとおり、
昨日中に全て組み上がってしまったので、
昨日手伝っていただいた方々、
およびこれから関わる職人たちが
夕方から現場に集まり、
今日はお祝いのみ行いました。

こうしたかたちで
現場で上棟祝いを行うのは、
建主さんにご負担をかけることですし、
今や珍しいことになってしまった感が
あるようですが、

こうして心をこめて
上棟を祝っていただくことにより、
これから現場で作業を進める職人たちは、
建主さんの心意気をじかに感じ、

また建主さんと職人の距離が縮まる
契機の一つとなり、

やはりこうした場は、
大事にしていきたいと
思っています。

今日もたいへんすばらしい
おもてなしをいただきました。

とくに寒空の下でいただく豚汁は
あたたかさが身に沁み、
最高でした。

そして、
これからこの場所で始まる
物語にワクワクしつつ、

喜びいっぱいの気持ちで
自転車を漕ぎながら、
鎌倉までの家路につきました。

太陽と海を見て走る

カテゴリー: 今日のできごと

今朝は車で
左手に海を見ながら
小田原の現場に向かった後、

お昼家(兼事務所)に戻り、
今度は自転車で、
鎌倉の山の上→葉山→茅ヶ崎と、
現場を回りました。

とくにこの界隈を
自転車で走ると、
太陽と海の景色を
楽しむことができます。

景色に心奪われたら、
そのたびに自転車を停め、
カメラを手にしました。

このあたりだと、
自転車は車と
所要時間がほとんど変わらないし、

こうして景色を
楽しむことができるし、

自転車最高!です。

葉山の森戸海岸にて。

海に太陽への道が
できていました。

江の島の橋の近くで見た夕陽。
やわらかな赤色が
とても美しかったです。

私以外にも、
夕陽にカメラを向けている人、
多かったですね。

江の島の灯台に重なる夕陽。

今日も一日が終わります。

鎌倉の山の上から
鎌倉を一望。

まちの向こうには、
海が太陽の光を浴びて、
気持ちよさそうに
キラキラと光っていました。

全面ご開帳

カテゴリー: 葉山と邸

葉山と邸にて。

先週、工程の都合で
部分的に足場を払ったのですが、

今日は全ての足場が払われ、
外観の様子が
よく分かるようになりました。

今回はスギ板に柿渋コート(古代色)を塗った
チョコレイトのような外観です。

2011年11月14日

空を切り取る構造材

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸の建前にて。

晴れた秋の空の下、

建前は、
木が空を切り取る
作業でもあることを
今日感じました。

明後日からは
野地板が貼られ、
切り取られた空は、
もう見納めです。