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2011年11月14日

一日で建つ

カテゴリー: 茅ヶ崎は邸

茅ヶ崎は邸は、
晴れた秋の空の下、
今日建前。

敷地にレッカー車を
寄せることができないため、
久しぶりの手おこしです。

大工たちの掛け声と
カケヤで叩く音だけが
あたりに響き渡り、

それが感動的ですら
ありました。

また手おこしなので、
作業日を二日間みていたのですが、
何と今日全て
組み上がってしまいました。

確かにたいへんな作業ですが、
レッカー車だと
それが一本一本運ぶ速さで
作業の速度が決まるところ、

手おこしだと
みんなが段取りを理解してさえすれば、
同時にいろいろなところで
仕事が進むので、
かえって速いかも、
とすら思いました。

構造材が比較的、
小ぶりだったということも
幸いしました。

毎回これでやろう、
なんて言うと、
仲間の大工たちに怒られそうですが、

何よりもこの
一致団結感のより高まる感じが
たまりません。

敷地や道路の狭い場所だったら、
ムリしてレッカー車を入れなくてもいいかも、
と思いました。

いずれにしても
今日集まってくださった職人の皆さん、
ありがとうございました!

明日は夕方、
上棟のお祝いの宴のみ
現場で行います。

建前の朝。

これらを素材に、
どんな物語が待っているのか、
ワクワクする時間です。

手おこしの様子。
重い六寸角の通し柱を
数人がかりで運んでいます。

手おこしの様子、その2。
材木を下から
バケツリレー方式で
運びました。

レッカー車のエンジン音がない分、
カケヤの音がきれいに
響き渡っていました。

お昼の休憩まで、
もうここまで達しました。

おやつの時間の様子。
この時点で
越屋根を残すのみと
なりました。

自転車のほうが速い

カテゴリー: 今日のできごと

今日は茅ヶ崎は邸の建前。

現場および周辺には、
車を停める場所に
限りがあることもあり、

朝、自転車で向かいました。

するとどうでしょう。

車だったら50分近く
かかっていた場所が、
約半分の25分で
着いてしまいました。

理由の一つは、
道が細く入り組んだこのまちでは、
一方通行などにより、
車だとまわり道を
しなければならないところ、

自転車では、
ほぼ最短距離の道を選んで、
走れることが挙げられます。

それとルイガノ最高!

改めてこのまちでの
自転車の優位性が
よく分かりましたので、
今後も現場には極力
自転車で行こうと思います。

2011年11月13日

晩秋の海の夕暮れ

カテゴリー: 今日のできごと

稲村ケ崎にある鎌倉か邸から手広への帰り道、
自転車で海沿いの道を走ることにしたのですが、

晩秋の海の夕暮れが、
感動的に美しかったです。

海といえば夏、
夏も気持ちいいですが、
秋冬の景色も好きです。

ここのところ
海に縁のある日々ですけれども、

海を見たいという潜在意識が
働いているのかもしれません。

欲を言えば、
たまには入りたい(笑)

家がつなげる

カテゴリー: 今日のできごと

今日は将来の建主さんたちをお連れして、
今後の設計の参考に、ということで
久しぶりに鎌倉か邸に伺いました。

住み始めてから一年半経ち、
色も空間も、
だいぶ落ち着いてきた感がありました。

そして‘か’さん、
ご案内ありがとうございます!

私の説明よりも、
住まい手の実感としてのお話は、
これから建てようとする方々の心に
響いたのではないかと思います。

‘か’さん、
きらくなたてものやの「営業マン」として
働いていただけますか(笑)。

ま、冗談はさておきまして、

今日は見学させていただきつつ、
建主さんたちの間で
だいぶ話に花が咲いていました。

こうして家づくりを通じて
建主さん同士がつながっていくのも、
建主と職人が連携し、
建主も参加しながら作る
木と土の家ならでは
なのかもしれません。

そういえば、
年始は恒例の
建主さん全員集合!の新年会
ピスカリアでやりますからねー。

来年は1/14(土)夜やります。
皆さんぜひ!
(この場で業務連絡(笑))

2011年11月12日

連日、木の勉強

カテゴリー: 今日のできごと

昨晩は木の建築塾にて、
有馬孝禮さんの講義。

今なぜ木材・木造なのか
〜資源の持続性の観点から〜
をテーマにお話しいただきました。

今私は木造建築の設計を
仕事としておりますが、

その出発点は、
居心地がよさそう、楽しそう、
と感覚的なものでした。

その思いは今も変わりませんし、
それを伝えるべく、
今の活動を続けているわけですが、

一方で今日の講義は、
木の建築のよさを
巨視的な視点から
理詰めで説明してくださり、

今後の活動の
社会的意義を裏付けるものとして、
大いに参考になりました。

例えば素材生産における
単位重量当たり二酸化炭素放出量は、

天然乾燥木材 30
人工乾燥木材 56
合板 218
紙 518
鋼材 700
アルミニウム 8700
(ただしリサイクル材はその約1/10とのこと)
コンクリート 50

炭素貯蔵量は、

天然乾燥木材 500
人工乾燥木材 500
合板 496
紙 500
鋼材 0
アルミニウム 0
コンクリート 0

つまり木材を使うということは、
少ないエネルギーを使って
それ以上の炭素を
貯蔵することになるようです。

私たち設計者もこうしたことを
生活者と接点を持ち得る立場にいるからこそ、
折に触れて伝えていく必要がありますね。

そして今日は、
木の建築学校2回目。

山辺豊彦さんによる
構造の講義でした。

構造の専門家、
とりわけ山辺さんのように
数多くの実験を踏まえた方のお話は、
何度聞いても勉強になります。

健全な木造建築が
世に広まっていくように、
今日のような話は
建築を学ぶ、
あるいは仕事としている人たちに
もっともっと
聞いてもらいたいですね。

ということで木の建築学校
地道に継続していきたいと思います。

2011年11月11日

外壁の板貼り七合目

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

手広た邸にて。

内部の造作が進む一方、
外壁の板貼りが
タツヤくん一人の手で
着々と進んでいます。

今七合目といったところでしょうか。

玄関廻りができたので、
だいぶできてきた印象です。

階段廻りの仕事が始まる

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

手広た邸にて。

造作工事のクライマックス、
階段部分の施工が始まりました。

今回この階段は、
便所と複雑に絡み合うので、
なかなか歯ごたえのある
仕事となりそうです。

まずは便所の天井兼踊り場が
完成しました。

食洗機はエコなのか

カテゴリー: 今日のできごと

キッチンを設計するうえで
食器洗浄機の話題が上がることは少なくなく、

それを取り付けた方は、
今まで半々といったところでしょうか。

家事を軽減することになりますし、
ご希望があればもちろん
設置を検討させていただいておりますが、

しかしこの設備が「エコです」
という評価については、

私の頭が古いのか、
ちょっと首をかしげてしまうのです。

以前CASBEEという、
いわば建築の環境性能の通信簿のような
しくみの講習会に参加した際、

評価項目の中に「節水」があって、
食器洗浄機を設置していれば、
得点が上がるようになっていました。

あれそうなのか、
と思って、

家に帰ってインターネットで
調べてみると、

検索して真っ先に出てくるページでは、

水だけではなくエネルギーも、
手洗いより食器洗浄機のほうが
有利とのこと。

水道光熱費の比較においても、
圧倒的に食器洗浄機のほうが
有利に計算されていました。

そのデータを読み解いていくと、
まず手洗いの場合の
設定条件に驚いたのですが、

1回につき使う水の量が、
60〜70リットルとなっていて、
またお湯を使う前提です。

実際そんなに使うのかな、と思って、
おとといのお昼すぎ、
朝(4人食分)と昼(1人食分)の
延べ5人食分の食器を洗う際に
使った水の量を計ってみたら、
概ね20リットルという結果でした。

またこの時期寒くなってきたとはいえ、
まだお湯を使わなくても十分いけます。

仮にこの倍の
40リットルの水を使ったとしてもです、
水道光熱費を比較すると、
それでもまだ手洗いのほうが
明らかに有利です。

ただ確かに、
お湯を使うことにしたら、
同量のお湯を使った場合、
ガスの使用料が加算されるので、
食器洗浄機のほうが
有利になりますけどね。

しかしどうでしょう。
食器洗いにお湯を使わなくちゃ
手が凍え死ぬ、といった季節は、
半年も見ておけば、
十分ではないでしょうか。

先ほど申したとおり、
食器洗浄機の存在自体は否定しませんし、
ご希望ならばどうぞ付けましょう、
と対応させていただくのですが、

環境性能の視点で
食器洗浄機が歓迎され、
手洗いが否定されることには、
以上の計測値からみても
違和感を覚えます。

しかも手洗いの場合、
仮に百歩譲って
使うエネルギーが
現状で多かったとしても、

これまでのお湯お水の
使い方を反省し、

少しでも環境性能を高める
工夫の余地を秘めています。

水を少なめに使おうとしたら、
先ほどの20リットルよりも少なくて
済むかもしれません。

洗剤も、
使われている素材の
環境負荷を考慮して選べる幅が広いし、
洗剤を使わなくたって
いいことすらあります。

あるいは、
鍋料理だったり、
油分の少ない食生活だったら、
洗いものがもっと楽になることから、

食生活・食習慣にも
工夫が生まれます。

しかもその工夫は、
概して身体にもよさそうです。

手仕事は工夫の母、
という見方は、
私の個人的な価値観なのかもしれませんが、

しかし少なくとも、
環境性能の通信簿の中で、
手仕事よりも機械を勧めることについては、
どうなんでしょう。

産業界に都合のよい視点で
「環境」が評価されているような気がするのは、
私だけでしょうか。

「ワタシ、洗いもの手が荒れるからキライ」とか、
「ワタシ、洗ってる時間があまりないの」
と言って食器洗浄機を付けるほうが
私にとっては圧倒的に説得力があります。

2011年11月10日

部分的にご開帳

カテゴリー: 葉山と邸

葉山と邸にて。

足場が工程の都合で
部分的に撤去され、

外壁の様子が
少し分かるようになりました。

現在この部分のテラスや
外部バルコニーの工事が済んだら、

来週早々、
全面的に‘ご開帳’の予定です。

屋上デッキ完成

カテゴリー: 葉山と邸

葉山と邸にて。

貼り終えた床の上に、
手摺が取り付き、

屋上デッキが完成しました。

これでここから安全に、
海と江の島と富士山を
望むことができます。

ここは気持ちいいなー。